カスタム DNS を利用すると、IoT SIM を利用するデバイスからの DNS リクエストを送信する DNS サーバーを指定できます。
指定した DNS サーバーで応答内容を制御することで、以下のような機能が実現できます。
- デバイスの設定を変更することなく、デバイスの接続先を切り替える。
- 意図しない接続先へのアクセスを遮断する (DNS フィルタリング)。
- デバイスがどのサイトへのアクセスを要求しても、特定のサイトへアクセスさせる (キャプティブポータル: Captive Portal)。
グループに所属する IoT SIM の数に応じて課金されるサービスです
カスタム DNS を「ON」にしたグループに所属する IoT SIM の数に応じて課金されます。詳しくは、以下のページを参照してください。
- SORACOM IoT SIM のご利用料金の カスタム DNS 機能
- ご利用料金 – 特定地域向け IoT SIM の カスタム DNS 機能
Beam、Funk、Funnel などで転送先として指定したドメインの名前解決 (IP アドレスへの変換) をする際は、カスタム DNS の設定は参照されません。また、Beam、Funk、Funnel などが DNS リクエストを送信する DNS サーバーを指定する機能はありません。
カスタム DNS の設定はグループに対して行います
ここでは、グループの設定を変更する操作のみを説明します。グループの仕組みやグループを作成する操作について詳しくは、グループ設定 を参照してください。
SIM グループ画面で
をクリックします。SIM グループ画面を表示する操作について詳しくは、グループの設定を変更する を参照してください。
をクリックして「ON」にして、 に DNS サーバーの IPv4 アドレスを入力します。
をクリックすると、IP アドレスの入力欄を 1 つ増やすことができます。
→ の順にクリックします。
IoT SIM の カスタム DNS が有効化されます。
カスタム DNS が適用されないことがあります
デバイスで明示的に DNS サーバーを指定した場合は、デバイスの設定が優先され、カスタム DNS で指定した設定が適用されないことがあります。
SORACOM CLI / SORACOM API の場合
SORACOM CLI または SORACOM API を利用しても、デバイスが利用する DNS サーバーを指定できます。
- SORACOM CLI を利用する場合は、
soracom groups put-config
を使用します。 - SORACOM API を利用する場合は、
Group:putConfigurationParameters API
を使用します。
SORACOM CLI / SORACOM API のリクエストボディで指定するプロパティについて
以下の key
と value
のペアを配列で指定します。
key | value の型 | value |
---|---|---|
useCustomDns | Boolean | カスタム DNS の ON/OFF を設定します。
|
dnsServers | Array of strings | DNS サーバーの IPv4 アドレスを 2 つまで設定します。 不正な値を設定しないでくださいDNS サーバー以外の IPv4 アドレスを設定するなど、不正な値を設定すると名前解決に失敗します。その結果、メタデータサービスを利用できないなど、一部の機能が利用できなくなります。 |
想定していない値を指定した場合の動作は、定義されていません。SORACOM CLI / SORACOM API で設定を変更したあとで、SORACOM ユーザーコンソールで意図通りに設定されていることを確認してください。