IoT SIM を利用するデバイスは、インターネットを経由することなく、IoT プラットフォーム SORACOM で提供されている以下の エンドポイント / エントリポイント にアクセスできます。
項目 | エンドポイント / エントリポイント | IP アドレス |
---|---|---|
PING 応答サービス | pong.soracom.io | 100.127.100.127 |
SORACOM Air メタデータサービス機能 | metadata.soracom.io | 100.127.100.127 |
DNS サーバー | 100.127.0.53 、100.127.1.53 | 左記のとおり |
NTP サーバー | ntp.soracom.io | 100.127.0.123 |
SORACOM サービス | uni.soracom.io 、harvest.soracom.io など | nslookup コマンドなどを利用して確認できます。詳しくは、SORACOM の各種エンドポイントの IP アドレスは固定ですか? を参照してください。 |
各種エンドポイント / エントリポイントが公開されて以来、これらの IP アドレスに変更はありませんでしたが、今後変更される可能性はあります。名前解決時に発生するデータ通信量の削減などを目的に IP アドレスでのアクセスを検討する場合は、十分に考慮してください。
- Virtual Private Gateway (VPG) 作成 時にインターネットゲートウェイを無効にした場合や、VPG の アウトバウンドルーティングフィルター ですべての IP アドレス (
0.0.0.0/0
) へのアクセスを拒否した場合でも、上記のエンドポイント / エントリポイントにはアクセスできます。 - 上記のエンドポイント / エントリポイントは、
100.64.0.0/10
の Shared Address Space (RFC6598) から一部レンジを利用しています。 - 上記のエンドポイント / エントリポイントは、SORACOM Arc の バーチャル SIM/Subscriber からもアクセスできます。
PING 応答サービス
IoT SIM を利用するデバイスから SORACOM へ到達できることを確認できます。
$ ping -c 4 pong.soracom.io
PING pong.soracom.io (100.127.100.127) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 100.127.100.127 (100.127.100.127): icmp_seq=1 ttl=64 time=96.8 ms
64 bytes from 100.127.100.127 (100.127.100.127): icmp_seq=2 ttl=64 time=98.1 ms
64 bytes from 100.127.100.127 (100.127.100.127): icmp_seq=3 ttl=64 time=97.1 ms
64 bytes from 100.127.100.127 (100.127.100.127): icmp_seq=4 ttl=64 time=94.1 ms
--- pong.soracom.io ping statistics ---
4 packets transmitted, 4 received, 0% packet loss, time 7ms
rtt min/avg/max/mdev = 94.126/96.535/98.072/1.497 ms
PING 応答サービスに到達できない場合に代理で応答されることがあります
SORACOM で提供する PING 応答サービス (pong.soracom.io
) にデバイスから到達できない場合に、別の機器やサーバーによって代理で応答されることがあります。
出力の 1 行目の PING pong.soracom.io (100.127.100.127)
に表示されている IP アドレスが、100.64.0.0/10
(100.64.0.1 ~ 100.127.255.254) の範囲に入っていることを確認してください。
SORACOM Air メタデータサービス機能
SORACOM Air メタデータサービス機能 (以下、メタデータサービス) を利用すると、デバイスで動作するアプリケーションが、デバイスで利用する IoT SIM の情報を HTTP 経由で簡単に取得したり更新したりできます。詳しくは、デバイスで IoT SIM の情報を利用する (メタデータサービス) を参照してください。
DNS サーバー
IoT SIM を利用するデバイスがセッションを確立すると、IP アドレスや SORACOM で提供する DNS サーバーが自動的に設定されます。デバイスは、この DNS サーバーを利用して名前解決できます。
利用例:
$ nslookup beam.soracom.io 100.127.0.53
Server: 100.127.0.53
Address: 100.127.0.53#53
Non-authoritative answer:
Name: beam.soracom.io
Address: 100.127.127.100
独自の DNS サーバーを利用することもできます。詳しくは、IoT SIM のカスタム DNS を設定する を参照してください。
NTP サーバー
インターネットを利用しないデバイスでも、時刻を正確に保てます。
利用例:
$ ntpdate -q ntp.soracom.io
server 100.127.0.123, stratum 3, offset -0.066860, delay 0.11462
9 Jul 14:35:47 ntpdate[1669]: adjust time server 100.127.0.123 offset -0.066860 sec
うるう秒の処理について
SORACOM で提供する NTP サーバーでは、うるう秒について平滑化して調整します (Leap Smearing)。そのため、うるう秒の追加によるアプリケーションエラーを心配する必要がありません。