「テスト中 (testing)」は、小容量 / 短期間に限って、データ通信 / SMS の利用料金が免除される IoT SIM のステータス です。SORACOM Air for セルラーの IoT SIM を利用する製品の品質管理工程などで、正常動作を検証する目的で利用することを想定しています。
「テスト中 (testing)」には、以下の特徴があります。
- 「準備完了 (ready)」の IoT SIM が SORACOM と通信すると、自動的に「テスト中 (testing)」に変更されます。
- 事前に設定した条件 (データ通信量、SMS 送受信数、期間) を満たすまで、データ通信および SMS の利用料金が免除されます。
- 事前に設定した条件 (データ通信量、SMS 送受信数、期間) を満たすと、自動的に次のステータスに変更されます。
「テスト中 (testing)」の利用を申請する
「テスト中 (testing)」を利用するには、事前の申請およびソラコムによる承認が必要です。以下の申請項目を添えて、セールスチーム にお問い合わせください。いずれも、ソラコムによる承認時に決定します。
| 申請項目 | 説明 | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| (1) 「テスト中 (testing)」を利用するオペレーター ID | 「テスト中 (testing)」の申請は、オペレーターごとに行います。 | ||||||||||||
| (2) 「テスト中 (testing)」を利用するサブスクリプション | 「テスト中 (testing)」が利用できるサブスクリプションは以下のとおりです。申請時は、以下のいずれかのサブスクリプションを選択してください。
✓: 申請できる。-: 申請できない。 追加サブスクリプションに対して「テスト中 (testing)」を利用する場合はプライマリサブスクリプションを指定してくださいたとえば、plan01s に planX3 を 追加サブスクリプション として追加する予定の場合は、plan01s を申請してください。この場合に planX3 を申請しても、追加サブスクリプションの planX3 に対しては「テスト中 (testing)」は利用できません。 | ||||||||||||
| (3) 利用料金が免除されるデータ通信量、SMS 送受信数、期間 | 「テスト中 (testing)」の IoT SIM では、以下のいずれかの条件を満たすまでの間、利用料金が免除されます。
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| (4) 「テスト中 (testing)」の次のステータス | (3) のいずれかの条件が満たされたとき、自動的に以下のいずれかのステータスに変更されます。標準は「使用中 (active)」です。
IoT SIM のステータスについて詳しくは、IoT SIM のステータス を参照してください。 |
IoT SIM のステータス
「テスト中 (testing)」を有効化したサブスクリプションでは、標準の ステータス に加えて「テスト中 (testing)」が利用できます。
- (*1) 基本料金の注釈は、サブスクリプションによって異なります。詳しくは、サブスクリプションごとに利用できるステータス を参照してください。
代表的なステータスを抜粋して図示しています
- 「テスト中 (testing)」とそのほかのステータスの違いを分かりやすくするために、代表的なサブスクリプションおよびステータスを抜粋して図示しています。実際に利用できるステータスはサブスクリプションによって異なります。「テスト中 (testing)」以外のステータスについて詳しくは、サブスクリプションごとに利用できるステータス を参照してください。
- 図示されている矢印以外のステータス変更もできます。ただし、「テスト中 (testing)」から「休止中 (inactive)」にステータスを変更することはできません。
「テスト中 (testing)」を利用する IoT SIM のステータスを変更する
「テスト中 (testing)」を利用する IoT SIM (申請したサブスクリプションの IoT SIM) のステータスを「テスト中 (testing)」に変更したり、「テスト中 (testing)」からほかのステータスに変更したりできます。
「テスト中 (testing)」に変更する (自動遷移のみ)
「準備完了 (ready)」の IoT SIM を利用して、初めて SORACOM と通信すると、自動的に「テスト中 (testing)」に変更されます (自動遷移)。
手動で「テスト中 (testing)」に変更することはできません
- IoT SIM が通信できない地域での通信を試みても、SORACOM と通信できないため「テスト中 (testing)」には変更されません。
- SORACOM ユーザーコンソールや SORACOM CLI/API を利用して、「テスト中 (testing)」に変更することはできません。
「準備完了 (ready)」など、そのほかのステータスについては、IoT SIM のステータス を参照してください。
「テスト中 (testing)」からほかのステータスに遷移する (自動遷移)
「テスト中 (testing)」の IoT SIM は、申請時に指定した条件 (データ通信量、SMS 送受信数、期間) が満たされたとき、自動的に次のステータスに変更されます。
「テスト中 (testing)」からステータス遷移後の扱い
ほかのステータスに遷移した IoT SIM は、「テスト中 (testing)」に戻せません。
「テスト中 (testing)」からほかのステータスに遷移する (手動遷移)
「テスト中 (testing)」の IoT SIM は、SORACOM ユーザーコンソールや SORACOM CLI/API で以下のステータスに変更できます。
- 「使用中 (active)」
- 「利用開始待ち (standby)」
- 「利用中断中 (suspended)」
- 「解約済み (terminated)」
詳しくは、IoT SIM のステータスを変更する を参照してください。
「テスト中 (testing)」で無料の通信を行った翌日 0:00 以降に IoT SIM のステータスを変更してください
これは、データ通信量が翌日 0:00 (*1) の時点の IoT SIM のステータスで通信したものとして扱われるためです。たとえば、6/2 23:30 (日本時間 8:30) に IoT SIM のステータスを「利用開始待ち (standby)」に変更すると、6/2 0:00～6/3 0:00 のデータ通信量は「利用開始待ち (standby)」で通信されたデータ通信量として扱われ、利用料金が免除されません。
- (*1) データ通信量の計算は、UTC (協定世界時) を基準に行われます。日本時間では 9:00 です。
「休止中 (inactive)」には遷移できません。
「テスト中 (testing)」に追加サブスクリプションを追加する
「テスト中 (testing)」の IoT SIM で追加サブスクリプションを追加した場合、引き続き「テスト中 (testing)」の IoT SIM として使用できます。追加サブスクリプションについて詳しくは、サブスクリプションコンテナ (追加サブスクリプション) を参照してください。
なお、追加サブスクリプションを利用したデータ通信、SMS 送受信も「テスト中 (testing)」として利用料金が免除されます。たとえば、「テスト中 (testing)」の plan01s に planX3 を追加した場合、planX3 を利用したデータ通信でも、「テスト中 (testing)」として利用料金が免除されます。
セカンダリサブスクリプションとしてバーチャル SIM/Subscriber を追加した場合は課金されます
「テスト中 (testing)」の IoT SIM に、セカンダリサブスクリプションとしてバーチャル SIM/Subscriber を追加できます。
- バーチャル SIM/Subscriber に対しては「テスト中 (testing)」は適用されません。その結果、バーチャル SIM/Subscriber の基本使用料、データ通信量は、通常通り課金されます。
- バーチャル SIM/Subscriber を利用してデータを送受信した場合、「テスト中 (testing)」で利用可能なデータ通信量の残容量を消費しません。
追加サブスクリプションを追加した場合、「テスト中 (testing)」の残容量 (データ通信量、SMS 送受信数、期間) はリセットされません。プライマリサブスクリプションで消費した残容量を継続して消費します。
追加サブスクリプションを申し込む と、数通の SMS を利用して追加サブスクリプションの情報が IoT SIM に配信されます。このときに発生する SMS 送受信は、「テスト中 (testing)」で利用可能な SMS 送受信数の残容量を消費しません。
「テスト中 (testing)」の残容量 (データ通信量、SMS 送受信数、期間) を確認する
「テスト中 (testing)」の IoT SIM は、残容量 (データ通信量、SMS 送受信数、期間) を確認できます。
残容量を確認できるのは IoT SIM のステータスが「テスト中 (testing)」の間だけです
「テスト中 (testing)」が終了して、次のステータスに変更 (自動遷移) されたあとは、残容量は確認できません。
なお、「テスト中 (testing)」から次のステータスに変更 (自動遷移) された日時は、IoT SIM の変更履歴で確認できます。変更履歴について詳しくは、IoT SIM の変更履歴を確認する を参照してください。
ユーザーコンソール にログインし、「テスト中 (testing)」の残容量を確認する IoT SIM にあわせてカバレッジタイプを変更します。
たとえば、plan01s の「テスト中 (testing)」の残容量を確認する場合は、グローバルカバレッジの表示に変更します。詳しくは、SORACOM ユーザーコンソールで表示するカバレッジタイプを変更する を参照してください。
→ → の順にクリックします。
SIM 管理画面が表示されます。
残容量を確認する IoT SIM にチェックを入れて、 をクリックします。
をクリックします。
SORACOM CLI / SORACOM API の場合
SORACOM CLI または SORACOM API を利用しても、残容量を確認できます。
そのほかのサービスでの「テスト中 (testing)」の IoT SIM の扱いについて
IoT SIM のステータスに影響がないサービスの利用については、「使用中 (active)」のときと同じように利用できます。ただし一部のサービスでは、「テスト中 (testing)」の IoT SIM に関して機能が拡張されていたり、機能に制限があります。
「テスト中 (testing)」の IoT SIM をほかのオペレーターへ譲渡 (移管) する
「テスト中 (testing)」の IoT SIM は、ほかのオペレーターへ譲渡 (移管) できません。
「テスト中 (testing)」以外のステータスの IoT SIM は譲渡 (移管) できます
- 未使用の IoT SIM を譲渡する場合は、譲渡手数料が発生せず、任意のタイミングで譲渡できます。ステータス が「準備完了 (ready)」の IoT SIM が、未使用の IoT SIM と判定されます。
- 「テスト中 (testing)」を利用した IoT SIM が、ほかのステータスに変わると、譲渡に譲渡手数料が発生します。また、任意のタイミングで譲渡できなくなります。詳しくは、ステータスが変わった IoT SIM を譲渡する を参照してください。
イベントハンドラーの動作について
イベントハンドラー とは、監視対象がルールを満たした (ある状態になった) ことをトリガーにアクションを実行する機能です。「テスト中 (testing)」の利用が承認されたオペレーターでは、イベントハンドラーのルールとして「テスト中 (testing)」を利用したり、アクションとして IoT SIM のステータスを「テスト中 (testing)」にしたりできます。
「テスト中 (testing)」の利用が承認される前にイベントハンドラーを利用していた場合は、既存のイベントハンドラーが意図したとおりに動作することを確認してください。
VPG の最大同時接続セッション数
VPG の 最大同時接続セッション数 は、VPG を利用する IoT SIM のうち、同時にセッションが オンライン になる IoT SIM の数です。「テスト中 (testing)」の IoT SIM も オンライン になった場合は、最大同時接続セッション数にカウントされます。