SORACOM Air for セルラーで提供する IoT SIM には、plan01s、planP1 のような回線契約があります。この回線契約のことを、サブスクリプション と呼んでいます。
単体で契約するサブスクリプション
SORACOM IoT ストア や ユーザーコンソール で 単体で契約するサブスクリプション の概要は以下のとおりです。サブスクリプションごとに、エリア (国と地域)、通信キャリア、対応する通信方式などが異なります。
✓: サポートしている。-: サポートしていない。
- (*1) eSIM プロファイルの発行については、eSIM プロファイルを発行 (プロビジョニング) する を参照してください。
- (*2) バーチャル SIM/Subscriber は、すべてのサブスクリプションに追加できます。
- (*3) 追加するサブスクリプション によって、エリア (国と地域)、通信キャリア、対応する通信方式、および利用できる機能が異なります。
- (*4) eSIM プロファイルの場合は、サブスクリプションを追加できません。
- (*5) planX1 で NTT ドコモを利用するには、事前の利用申請が必要です。詳しくは、セールスチーム にお問い合わせください。
- (*6) サブスクリプションと使用するエリア (国と地域) によって、通信キャリアは異なります。また、通信キャリアによって、対応する通信方式は異なります。詳しくは、SORACOM IoT SIM のご利用料金 の「データ通信料金と対応しているキャリア」を参照してください。
- (*7) LTE Cat.M1 は、LTE-M 対応モジュールや LTE-M モジュール搭載デバイスで利用できます。
- (*8) plan01s、plan01s - Low Data Volume、planP1、planX3、plan-K2 K2-300MB で SMS を送受信できる対象は制限されています。詳しくは、SORACOM プラットフォームと SMS を送受信する を参照してください。
- (*9) planP1 では、SMS の受信 (SMS MT) のみをサポートしています。SMS 送信 (SMS MO) はサポートしていません。
- (*10) plan-D、plan-K で SMS を送受信できる対象は制限されています。詳しくは、他社の SIM と SMS を送受信する を参照してください。
- (*11) plan-D には「データ通信のみ」と「SMS あり」のプランがあります。「データ通信のみ」の場合は SMS は利用できません。
- (*12) IoT SIM の MSISDN は、ユーザーコンソールで確認できます。デバイスに MSISDN が書き込まれるのは、SMS を利用できるデバイスで IoT SIM を利用し、IoT SIM のステータスが初めて「使用中 (active)」になるときです。
- (*13) MSISDN として 8120 で始まる番号 (いわゆる電話番号は、8120 から国番号 81 を除き、先頭に 0 を加えたもの = 020。以下、020 番号) が付与されます。総務省が M2M 等専用番号の創設 で広報しているとおり、020 番号で提供できるサービスの範囲には制限があります。ソラコムは、その制限に従ってサービスを提供しているため、plan-K では SMS を受信できない場合があります。たとえば、国際 SMS は受信できないことがあります。
- (*14) planX3 X3-5MB から、planX3 (バンドルなし) には変更できません。
- (*15) plan-D D-300MB から、plan-D (バンドルなし) には変更できません。
- (*16) plan-K2 K2-300MB は、plan-K2 (バンドルなし) には変更できません。
- (*17) eSIM プロファイルの場合は、SIM ローカル情報レポートを利用できません。
- (*18) セッションの無通信タイマーは予告なく変更される可能性があります。また、LTE Cat.M1 で eDRX (extended Discontinuous Reception) や PSM (Power Saving Mode) を活用して消費電力を抑制するために、セッションの無通信監視タイマーを変更する場合は、SORACOM サポートに問い合わせてください。
電波状況は IoT SIM を利用するデバイスやモジュールの仕様にも依存します
スマートフォンなどで接続できる地域でも、IoT SIM を利用するデバイスやモジュールの電波状況が悪い場合があります。
追加サブスクリプション
plan01s では、サブスクリプションコンテナ を利用して、1 枚の IoT SIM に複数のサブスクリプション (planP1、planX1、planX2、planX3、plan-US-max) を追加できます。サブスクリプションを追加すると、以下の「サブスクリプションが切り替わるエリア (国と地域)」に記載されたエリア (国と地域) で、サブスクリプションが切り替わります。たとえば、planX2 を追加した場合は、日本国内では planX2 に切り替わり、KDDI のみが利用できますが、一方で plan01s で利用できる NTT ドコモとソフトバンクは利用できません。また、その他のエリアでは planX2 に切り替わらないため、引き続き plan01s で利用できる通信キャリアを利用できます。詳しくは、適用されるサブスクリプションについて を参照してください。
追加サブスクリプションの概要は以下のとおりです。なお、「データローミング設定」や「通信速度 (上限)」などのように 単体で契約するサブスクリプション の表に記載されていて、以下の表に記載されていない機能については、plan01s と同様に動作します。
✓: サポートしている。-: サポートしていない。
- (*1) サブスクリプションが切り替わるエリア (国と地域)、利用できる通信キャリア、および対応する通信方式については、planP1 の「ご利用いただける国と地域 (planP1)」を参照してください。
- (*2) サブスクリプションが切り替わるエリア (国と地域)、利用できる通信キャリア、および対応する通信方式については、planX3 の「ご利用いただける国と地域 (planX3)」を参照してください。
- (*3) planX1 で NTT ドコモを利用するには、事前の利用申請が必要です。詳しくは、セールスチーム にお問い合わせください。
- (*4) サブスクリプションと使用するエリア (国と地域) によって、通信キャリアは異なります。詳しくは、SORACOM IoT SIM (追加サブスクリプション) のご利用料金 の「データ通信料金と対応しているキャリア」を参照してください。
- (*5) planP1 は、SMS の受信 (SMS MT) のみをサポートしています。SMS 送信 (SMS MO) はサポートしていません。したがって、planP1 に切り替わるエリア (国と地域) (例: Australia) にデバイスが存在するときは、SMS を送信できません。
- (*6) plan01s と同様に SMS を送受信できる対象は制限されています。利用できる機能は変わりません。詳しくは、SORACOM プラットフォームと SMS を送受信する を参照してください。
- (*7) plan-US-max は、SMS の受信 (SMS MT) のみをサポートしています。SMS 送信 (SMS MO) はサポートしていません。したがって、米国国内にデバイスが存在するときは、SMS を送信できません。一方、plan-US-max を契約していても、plan01s を利用するエリア (米国国外) にデバイスが存在するときは、SMS を利用できます。
- (*8) plan01s は USSD をサポートしていますが、planP1、planX1、planX2、plan-US-max は USSD をサポートしていません。したがって、これらの追加サブスクリプションを利用するエリア (国や地域) にデバイスが存在するときは、USSD を利用できません。一方、これらの追加サブスクリプションを契約していても、plan01s を利用するエリア (国や地域) にデバイスが存在するときは、USSD を利用できます。
- (*9) セッションの無通信タイマーは予告なく変更される可能性があります。また、LTE Cat.M1 で eDRX (extended Discontinuous Reception) や PSM (Power Saving Mode) を活用して消費電力を抑制するために、セッションの無通信監視タイマーを変更する場合は、SORACOM サポートに問い合わせてください。
利用するサブスクリプションは自動的に切り替わります
複数のサブスクリプションが保存されている IoT SIM を、複数のサブスクリプションを利用できるエリアで使用するときは、もっともデータ通信料金が有利なサブスクリプションが自動的に適用されます。適用ルールについて詳しくは、適用されるサブスクリプションについて を参照してください。
追加サブスクリプションはユーザーコンソールで申し込めます
追加サブスクリプションを申し込む手順について詳しくは、サブスクリプションコンテナ (追加サブスクリプション) を使用する を参照してください。
LTE Cat.M1 の接続可否について
LTE Cat.M1 は、LTE-M 対応モジュールや LTE-M モジュール搭載デバイスで利用できます。また、LTE Cat.M1 では、eDRX (extended Discontinuous Reception) や PSM (Power Saving Mode) といった省電力に寄与する技術が利用できます。ただし、これらの技術を利用するには、デバイスだけでなく、通信キャリアも各技術に対応する必要があります。通信キャリアの対応については、Soracom LPWAN Coverage の SORACOM-LPWAN-with-features.csv を参照してください。
planX1 での NTT ドコモの利用について
- planX1 で NTT ドコモを利用する場合も、LTE Cat.M1 で接続できます。また、eDRX を利用できることを確認しています。
- planX1 で NTT ドコモを利用するには別途お申し込みが必要です。セールスチーム にお問い合わせください。
eDRX / PSM に向いているユースケースについて
eDRX は、基地局を探索する時間間隔を延ばす機能です。また、PSM は、基地局の探索を一定時間停止する機能です。
向いているユースケース | |
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eDRX のみ | サーバーからデバイスに向かう通信を、大きな遅延なく受信する。 例: 5 分間隔で GPS 測位データをデバイスから送信する。一方で、ユーザーアクション (サーバーからの通信) をトリガーにして、ユーザーアクションから 30 秒以内に GPS 測位を行う。 |
PSM のみ | サーバーからデバイスに向かう通信は存在しない。 例: 定期的に GPS 測位データをデバイスから送信する。一方で、ユーザーアクションをトリガーにした GPS 測位は行わない。 |
eDRX および PSM | サーバーからデバイスに向かう通信を、大きな遅延なく受信する。 例: 24 時間間隔でガスの検針データをデバイスから送信する。一方で、ユーザーアクション (サーバーからの通信) をトリガーにして、ユーザーアクションから 5 分以内にガスの閉栓を行う。 |
どちらも使わない |
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LTE Cat.M1 のセッションの無通信監視タイマーは変更できます
LTE Cat.M1 で eDRX (extended Discontinuous Reception) や PSM (Power Saving Mode) を活用して消費電力を抑制するために、セッションの無通信監視タイマーを変更する場合は、SORACOM サポートに問い合わせてください。
eDRX、PSM タイマー設定機能 (Limited preview)
eDRX および PSM で使用するタイマー値 (edrxPagingTimeWindow
、edrxCycle
、psmActiveTimer
、psmPeriodicUpdateTimer
) は、一般的にはデバイスのファームウェアに書き込みます。一度ファームウェアに書き込んだタイマー値を変更するには、デバイスのファームウェアを更新する必要があります。
Air で Limited preview として提供する「eDRX、PSM タイマー設定機能」は、SORACOM プラットフォームの グループ ごとに eDRX と PSM のタイマー値を設定し、SORACOM プラットフォームから MNO (通信キャリアのネットワーク) に対してタイマー値を設定する機能です。デバイスのファームウェアを更新することなく、タイマー値を設定できますが、事前の利用申請が必要です。詳しくは、セールスチーム にお問い合わせください。