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Home ドキュメント SORACOM Air for セルラー はじめに

サブスクリプションの種類

SORACOM Air for セルラーで提供する IoT SIM には、plan01s、planP1 のような回線契約があります。この回線契約のことを、サブスクリプション と呼んでいます。

単体で契約するサブスクリプション

SORACOM IoT ストアユーザーコンソール単体で契約するサブスクリプション の概要は以下のとおりです。サブスクリプションごとに、エリア (国と地域)、通信キャリア、対応する通信方式などが異なります。

SORACOM IoT SIM (グローバルカバレッジ)特定地域向け IoT SIM (日本カバレッジ)
サブスクリプション

plan01s

(IoT ストア)

plan01s - Low Data Volume

(IoT ストア)

planX3 X3-5MB

(IoT ストア)

planP1

(IoT ストア)

plan-D D-300MBplan-D (バンドルなし)

(IoT ストア)

plan-K2 K2-300MB

(IoT ストア)

plan-DU

(IoT ストア)

plan-KM1

(IoT ストア)

plan-K

(IoT ストア)

サブスクリプションの追加 (*1)✓ (*2)--------
エリア (国と地域)日本を含む 150 を超える国と地域日本を含む 80 を超える国と地域日本を含む 90 を超える国と地域日本を含む 50 を超える国と地域日本国内
通信キャリア
(日本国内)
NTT ドコモ、ソフトバンク (*3)NTT ドコモ、ソフトバンクNTT ドコモ、ソフトバンクソフトバンクNTT ドコモKDDINTT ドコモKDDIKDDI
通信キャリア
(その他のエリア)
(*4)(*4)(*4)-----
データローミング設定有効化する有効化する有効化する任意デバイスによっては有効化する任意任意任意
対応する通信方式2G / 3G / 4G / LTE Cat.M1 (*4) (*5)2G / 3G / 4G / LTE Cat.M1 (*4) (*5)2G / 3G / 4G3G / 4G / LTE Cat.M1 (*5)4G / 5G4GLTE Cat.M1 (*5)4G
通信速度 (上限)32 kbps (s1.minimum) ~ 8 Mbps (s1.4xfast)32 kbps (s1.minimum) ~ 8 Mbps (s1.4xfast)32 kbps (s1.minimum) ~ 8 Mbps (s1.4xfast)32 kbps (s1.minimum) ~ 8 Mbps (s1.4xfast)32 kbps (s1.minimum) ~ 8 Mbps (s1.4xfast)
  • 上り: 128 kbps (u1.slow) ~ 無制限 (u1.standard)
  • 下り: 128 kbps (u1.slow) ~ 4 Mbps (u1.standard)
数 100 kbps (t1.standard)32 kbps (s1.minimum) ~ 8 Mbps (s1.4xfast)
SMS✓ (*6)✓ (*6)✓ (*6) (*7)✓ (*8) (*9)✓ (*6) (*10)--✓ (*8) (*11)
USSD------
バンドル-X3-5MB(*12)-D-300MB(*13)K2-300MB(*14)DU-10GB / DU-50GB / DU-100GB--
データ通信量に関する通知----
簡易位置測位機能-------
Krypton の「Endorse による SIM 認証」----
セッションの無通信タイマー (*15)

ランデブーポイントによって異なります。

  • フランクフルト (ドイツ)、シドニー (オーストラリア) の場合: 1 時間
  • それ以外の場合: 4 時間
1 時間

ランデブーポイントによって異なります。

  • フランクフルト (ドイツ)、シドニー (オーストラリア) の場合: 1 時間
  • それ以外の場合: 4 時間
1 時間1 時間1 時間なし1 時間

✓: サポートしている。-: サポートしていない。

  • (*1) バーチャル SIM/Subscriber は、すべてのサブスクリプションに追加できます。
  • (*2) 追加するサブスクリプション によって、エリア (国と地域)、通信キャリア、対応する通信方式、および利用できる機能が異なります。
  • (*3) planX1 または planX2 を追加すると、KDDI を利用できます。詳しくは、追加サブスクリプション を参照してください。
  • (*4) サブスクリプションと使用するエリア (国と地域) によって、通信キャリアは異なります。詳しくは、SORACOM IoT SIM のご利用料金 の「データ通信料金と対応しているキャリア」を参照してください。
  • (*5) LTE Cat.M1 は、LTE-M 対応モジュールや LTE-M モジュール搭載デバイスで利用できます。
  • (*6) plan01s、plan01s - Low Data Volume、planP1、planX3、plan-K2 K2-300MB で SMS を送受信できる対象は制限されています。詳しくは、SORACOM プラットフォームと SMS を送受信する を参照してください。
  • (*7) planP1 では、SMS の受信 (SMS MT) のみをサポートしています。SMS 送信 (SMS MO) はサポートしていません。
  • (*8) plan-D、plan-K で SMS を送受信できる対象は制限されています。詳しくは、他社の SIM と SMS を送受信する を参照してください。
  • (*9) plan-D には「データ通信のみ」と「SMS あり」のプランがあります。「データ通信のみ」の場合は SMS は利用できません。
  • (*10) IoT SIM の MSISDN は、ユーザーコンソールで確認できます。デバイスに MSISDN が書き込まれるのは、SMS を利用できるデバイスで IoT SIM を利用し、IoT SIM のステータスが初めて「使用中 (active)」になるときです。
  • (*11) MSISDN として 8120 で始まる番号 (いわゆる電話番号は、8120 から国番号 81 を除き、先頭に 0 を加えたもの = 020。以下、020 番号) が付与されます。総務省が M2M 等専用番号の創設 で広報しているとおり、020 番号で提供できるサービスの範囲には制限があります。ソラコムは、その制限に従ってサービスを提供しているため、plan-K では SMS を受信できない場合があります。たとえば、国際 SMS は受信できないことがあります。
  • (*12) planX3 X3-5MB から、planX3 (バンドルなし) には変更できません。
  • (*13) plan-D D-300MB から、plan-D (バンドルなし) には変更できません。
  • (*14) plan-K2 K2-300MB は、plan-K2 (バンドルなし) には変更できません。
  • (*15) セッションの無通信タイマーは予告なく変更される可能性があります。また、LTE Cat.M1 で eDRX (extended Discontinuous Reception) や PSM (Power Saving Mode) を活用して消費電力を抑制するために、セッションの無通信監視タイマーを変更する場合は、SORACOM サポートに問い合わせてください。
電波状況は IoT SIM を利用するデバイスやモジュールの仕様にも依存します

スマートフォンなどで接続できる地域でも、IoT SIM を利用するデバイスやモジュールの電波状況が悪い場合があります。

追加サブスクリプション

plan01s では、サブスクリプションコンテナ を利用して、1 枚の IoT SIM に複数のサブスクリプション (planP1、planX1、planX2、planX3、plan-US-max) を追加できます。サブスクリプションを追加すると、以下の「サブスクリプションが切り替わるエリア (国と地域)」に記載されたエリア (国と地域) で、サブスクリプションが切り替わります。たとえば、planX2 を追加した場合は、日本国内では planX2 に切り替わります。その結果、KDDI が利用できますが、一方で plan01s で利用できる NTT ドコモとソフトバンクは利用できません。また、その他のエリアでは planX2 に切り替わらないため、引き続き plan01s で利用できる通信キャリアを利用できます。詳しくは、適用されるサブスクリプションについて を参照してください。

planP1planX1planX2planX3plan-US-max
サブスクリプションが切り替わるエリア (国と地域)日本を含む 50 を超える国と地域 (*1)日本国内日本国内日本を含む 90 を超える国と地域 (*2)米国国内
通信キャリア
(日本国内)
ソフトバンクNTT ドコモ (*3)、KDDI、ソフトバンクKDDINTT ドコモ、ソフトバンク-
通信キャリア
(その他のエリア)
(*1)--(*2)AT&T、T-mobile、Verizon
対応する通信方式2G / 3G / 4G (*4)4G4G / 5G2G / 3G / 4G / LTE Cat.M1 (*4)2G / 3G / 4G / LTE Cat.M1
SMS✓ (*5) (*6)✓ (*6)✓ (*6)✓ (*6)- (*7)
USSD- (*8)- (*8)- (*8)- (*8)
データ通信量に関する通知----
セッションの無通信タイマー (*9)

ランデブーポイントによって異なります。

  • フランクフルト (ドイツ)、シドニー (オーストラリア) の場合: 1 時間
  • それ以外の場合: 4 時間
4 時間4 時間1 時間4 時間

✓: サポートしている。-: サポートしていない。

  • (*1) サブスクリプションが切り替わるエリア (国と地域)、利用できる通信キャリア、および対応する通信方式については、planP1 の「ご利用いただける国と地域 (planP1)」を参照してください。
  • (*2) サブスクリプションが切り替わるエリア (国と地域)、利用できる通信キャリア、および対応する通信方式については、planX3 の「ご利用いただける国と地域 (planX3)」を参照してください。
  • (*3) planX1 で NTT ドコモを利用するには、事前の利用申請が必要です。詳しくは、セールスチーム にお問い合わせください。
  • (*4) サブスクリプションと使用するエリア (国と地域) によって、通信キャリアは異なります。詳しくは、SORACOM IoT SIM (追加サブスクリプション) のご利用料金 の「データ通信料金と対応しているキャリア」を参照してください。
  • (*5) planP1 では、SMS の受信 (SMS MT) のみをサポートしています。SMS 送信 (SMS MO) はサポートしていません。そのため、planP1 に切り替わるエリア (国と地域) (例: Australia) では、SMS 送信 (SMS MO) は利用できなくなります。
  • (*6) plan01s と同様に SMS を送受信できる対象は制限されています。利用できる機能は変わりません。詳しくは、SORACOM プラットフォームと SMS を送受信する を参照してください。
  • (*7) plan01s は SMS をサポートしていますが、plan-US-max は SMS をサポートしていません。したがって、米国国内にデバイスが存在するときは、SMS を利用できません。一方、plan-US-max を契約していても、plan01s を利用するエリア (国や地域) にデバイスが存在するときは、SMS を利用できます。
  • (*8) plan01s は USSD をサポートしていますが、planP1、planX1、planX2、plan-US-max は USSD をサポートしていません。したがって、これらの追加サブスクリプションを利用するエリア (国や地域) にデバイスが存在するときは、USSD を利用できません。一方、これらの追加サブスクリプションを契約していても、plan01s を利用するエリア (国や地域) にデバイスが存在するときは、USSD を利用できます。
  • (*9) セッションの無通信タイマーは予告なく変更される可能性があります。また、LTE Cat.M1 で eDRX (extended Discontinuous Reception) や PSM (Power Saving Mode) を活用して消費電力を抑制するために、セッションの無通信監視タイマーを変更する場合は、SORACOM サポートに問い合わせてください。
利用するサブスクリプションは自動的に切り替わります

複数のサブスクリプションが保存されている IoT SIM を、複数のサブスクリプションを利用できるエリアで使用するときは、もっともデータ通信料金が有利なサブスクリプションが自動的に適用されます。適用ルールについて詳しくは、適用されるサブスクリプションについて を参照してください。

追加サブスクリプションはユーザーコンソールで申し込めます

追加サブスクリプションを申し込む手順について詳しくは、サブスクリプションコンテナ (追加サブスクリプション) を使用する を参照してください。

LTE Cat.M1 の接続可否について

LTE Cat.M1 は、LTE-M 対応モジュールや LTE-M モジュール搭載デバイスで利用できます。また、LTE Cat.M1 では、eDRX (extended Discontinuous Reception) や PSM (Power Saving Mode) といった省電力に寄与する技術が利用できます。ただし、これらの技術を利用するには、デバイスだけでなく、通信キャリアも各技術に対応する必要があります。

以下の表は、2022-02-04 現在のソラコムでの確認結果です。✓ が表示されていても接続するネットワークによっては動作しない場合があります。最新情報は、各キャリアにお問い合わせください。

サブスクリプション国と地域通信キャリアeDRXPSM
plan01s、plan01s - Low Data VolumeJapanNTT Docomo
plan01s、plan01s - Low Data VolumeSwitzerlandSwisscom
plan01s、plan01s - Low Data VolumeUSAAT&T
plan01s、plan01s - Low Data VolumeUSAT-Mobile
planX1JapanNTT Docomo (*1)
planX3BelgiumOrange-
planX3DenmarkTDC
planX3DenmarkTelia-
planX3FranceOrange
planX3GermanyVodafone
planX3JapanNTT Docomo✓ (*2)
planX3LatviaLMT-
planX3LuxembourgPOST Luxembourg
planX3NetherlandsKPN
planX3NetherlandsVodafone
planX3NorwayTelenor-
planX3SpainOrange
planX3SwedenTelia
planX3USAAT&T
plan-DJapanNTT Docomo
plan-KM1JapanKDDI✓ (*3)
plan-US-maxUSAAT&T
  • (*1) NTT Docomo 回線を利用する場合です。NTT Docomo 回線の利用には別途お申し込みが必要です。セールスチーム にお問い合わせください。
  • (*2) PSM のタイマーである Extended T3412 は設定できません。T3412 のデフォルト値 (54 分) が適用されます。
  • (*3) PSM タイマーが 310 分以下の場合は、デバイスで指定したタイマ値は利用されません。通信キャリアネットワークからランダムなタイマ値が設定されます。
eDRX / PSM に向いているユースケースについて

eDRX は、基地局を探索する時間間隔を延ばす機能です。また、PSM は、基地局の探索を一定時間停止する機能です。

向いているユースケース
eDRX のみサーバーからデバイスに向かう通信を、大きな遅延なく受信する。
例: 5 分間隔で GPS 測位データをデバイスから送信する。一方で、ユーザーアクション (サーバーからの通信) をトリガーにして、ユーザーアクションから 30 秒以内に GPS 測位を行う。
PSM のみサーバーからデバイスに向かう通信は存在しない。
例: 定期的に GPS 測位データをデバイスから送信する。一方で、ユーザーアクションをトリガーにした GPS 測位は行わない。
eDRX および PSMサーバーからデバイスに向かう通信を、大きな遅延なく受信する。
例: 24 時間間隔でガスの検針データをデバイスから送信する。一方で、ユーザーアクション (サーバーからの通信) をトリガーにして、ユーザーアクションから 5 分以内にガスの閉栓を行う。
どちらも使わない
  • 上り通信も下り通信も常にリアルタイムに行う。
  • 電源の ON/ OFF (通信の有無) をユーザーが正しくコントロールでき、それが最も省電力である。
例: ボタンを押したときだけ通信して、通信が終わったら電源が OFF になる。
LTE Cat.M1 のセッションの無通信監視タイマーは変更できます

LTE Cat.M1 で eDRX (extended Discontinuous Reception) や PSM (Power Saving Mode) を活用して消費電力を抑制するために、セッションの無通信監視タイマーを変更する場合は、SORACOM サポートに問い合わせてください。

eDRX、PSM タイマー設定機能 (Limited preview)

eDRX および PSM で使用するタイマー値 (edrxPagingTimeWindowedrxCyclepsmActiveTimerpsmPeriodicUpdateTimer) は、一般的にはデバイスのファームウェアに書き込みます。一度ファームウェアに書き込んだタイマー値を変更するには、デバイスのファームウェアを更新する必要があります。

Air で Limited preview として提供する「eDRX、PSM タイマー設定機能」は、SORACOM プラットフォームの グループ ごとに eDRX と PSM のタイマー値を設定し、SORACOM プラットフォームから MNO (通信キャリアのネットワーク) に対してタイマー値を設定する機能です。デバイスのファームウェアを更新することなく、タイマー値を設定できますが、事前の利用申請が必要です。詳しくは、セールスチーム にお問い合わせください。