SORACOM ユーザーコンソールでバーチャル SIM/Subscriber を作成して soratun で接続する
ユーザーコンソールでバーチャル SIM/Subscriber を作成し、soratun
で WireGuard インターフェースを作成して SORACOM プラットフォームに接続します。soratun
について詳しくは、soratun の概要と機能 を参照してください。
ユーザーコンソールで セカンダリサブスクリプション のバーチャル SIM/Subscriber を作成する操作については、セカンダリサブスクリプションのバーチャル SIM/Subscriber を作成する を参照してください。
操作を始める前に準備が必要です (クリックして確認してください)
(1) デバイスを用意する
soratun
の サポート対象プラットフォーム を利用するデバイスを用意します。ここでは、Linux を想定しています。
(2) デバイスをインターネットに接続する
SORACOM Air 以外の方法で、デバイスをインターネットに接続します。
準備完了ステップ 1: バーチャル SIM/Subscriber を作成する
ユーザーコンソールでバーチャル SIM/Subscriber を作成 してください。以下のどちらのバーチャル SIM/Subscriber を作成しても構いません。
- プライマリサブスクリプションのバーチャル SIM/Subscriber
- セカンダリサブスクリプションのバーチャル SIM/Subscriber
バーチャル SIM/Subscriber の機能を体験するには、プライマリサブスクリプションのバーチャル SIM/Subscriber を作成することを推奨します。
ユーザーコンソールを使用せずにバーチャル SIM/Subscriber を作成することもできます
ユーザーコンソールを使用せずに、デバイスにインストールした
soratun
を使用してブートスラップすることもできます。詳しくは、以下のページを参照してください。本番環境でバーチャル SIM/Subscriber を利用する場合は、バーチャル SIM/Subscriber の作成や、WireGuard インターフェースの作成などが行える
soratun
の利用を推奨します。
ステップ 2: デバイスに soratun をインストールする
デバイスに soratun
をインストールします。
ステップ 3: soratun に WireGuard の接続情報を設定する
soratun
を使用して SORACOM プラットフォームに接続するために、ステップ 1: バーチャル SIM/Subscriber を作成する で表示された WireGuard の接続情報から、soratun 設定ファイルを作成します。詳しくは、WireGuard の設定ファイルから soratun 設定ファイルを作成する を参照してください。
ステップ 4: soratun で WireGuard インターフェースを作成する
soratun で WireGuard インターフェースを作成します。詳しくは、soratun で WireGuard インターフェースを作成 / 更新する を参照してください。
ステップ 5: SORACOM プラットフォームにアクセスする
バーチャル SIM/Subscriber による WireGuard インターフェースを経由すると、SORACOM プラットフォームの エンドポイント にアクセスできます。
PING 応答サービス
バーチャル SIM/Subscriber を利用するデバイスから SORACOM プラットフォームへ到達できることを確認できます。
WireGuard インターフェースを経由して、ターミナルなどから pong.soracom.io
への ping を試します。
$ ping -c 4 pong.soracom.io
PING pong.soracom.io (100.127.100.127) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 100.127.100.127 (100.127.100.127): icmp_seq=1 ttl=64 time=39.5 ms
64 bytes from 100.127.100.127 (100.127.100.127): icmp_seq=2 ttl=64 time=20.5 ms
64 bytes from 100.127.100.127 (100.127.100.127): icmp_seq=3 ttl=64 time=19.0 ms
64 bytes from 100.127.100.127 (100.127.100.127): icmp_seq=4 ttl=64 time=18.3 ms
--- pong.soracom.io ping statistics ---
4 packets transmitted, 4 received, 0% packet loss, time 3005ms
rtt min/avg/max/mdev = 18.318/24.323/39.453/8.771 ms
PING 応答サービスに到達できない場合に代理で応答されることがあります
SORACOM プラットフォームで提供する PING 応答サービス (pong.soracom.io
) にデバイスから到達できない場合に、別の機器やサーバーによって代理で応答されることがあります。
出力の 1 行目の PING pong.soracom.io (100.127.100.127)
に表示されている IPv4 アドレスが、100.64.0.0/10
(100.64.0.1 ~ 100.127.255.254) の範囲に入っていることを確認してください。
SORACOM プラットフォームに向かうルートが複数あると PING 応答サービスのレスポンスを受け取れません
たとえば、IoT SIM を利用するインターフェースと、WireGuard インターフェースが存在すると、以下のように表示されます。
$ ping -c 4 pong.soracom.io
ping: pong.soracom.io: Temporary failure in name resolution
この場合は、IoT SIM を利用するインターフェースを削除してください。
例:
$ sudo ifdown wwan0
$ ping -c 4 pong.soracom.io # 応答が返ってくることを確認
なお、ifdown: unknown interface wwan0
と表示された場合は、以下のコマンドを実行してみてください。
$ sudo ifconfig wwan0 down
$ ping -c 4 pong.soracom.io # 応答が返ってくることを確認
Beam
ステップ 1: バーチャル SIM/Subscriber を作成する で作成したバーチャル SIM/Subscriber に対して、Beam、Harvest Data などを有効化すると、バーチャル SIM/Subscriber からも各サービスを利用できます。
たとえば、バーチャル SIM/Subscriber に対して HTTPS テストサーバーにデータを送信する の説明に従って Beam を有効化してから、WireGuard インターフェースを経由して http://beam.soracom.io:8888
にアクセスすると、以下のように出力されます。
$ curl http://beam.soracom.io:8888
Hello SORACOM Beam Client IMSI:001010123456789 SIM ID:1234567890123456780 !
== HTTP Headers ==
HTTP_X_SORACOM_SIM_ID = 1234567890123456780
HTTP_X_SORACOM_IMSI = 001010123456789
No group ID is specified と出力されたときは
以下のように出力された場合は、バーチャル SIM/Subscriber がグループに所属していないため、Beam を利用できません。Beam を有効化する手順について詳しくは、SORACOM Beam を有効化する を参照してください。
$ curl http://beam.soracom.io:8888
{"message":"No group ID is specified: 001010123456789"}