soratun
を、バーチャル SIM/Subscriber を利用するデバイスにインストールします。
soratun を公開する GitHub レポジトリ の Releases ページ から、利用するプラットフォームにあわせたファイルをダウンロードします。
たとえば、Raspberry Pi OS (32 bit) の場合は、
soratun_x.x.x_linux_armv7.tar.gz
をダウンロードします。$ wget https://github.com/soracom/soratun/releases/download/vx.x.x/soratun_x.x.x_linux_armv7.tar.gz
ダウンロードしたファイルを展開し、実行形式ファイル
soratun
を任意のディレクトリにコピーします。$ tar xvf soratun_x.x.x_linux_armv7.tar.gz $ sudo cp soratun_x.x.x_linux_armv7/soratun /usr/local/bin
soratun
が実行できることを確認します。$ soratun version
{"revision":"1234567890123456789012345678901234567890","version":"x.x.x"}
以上で、
soratun
のインストールは完了です。
soratun
を実行する際に、そのほかの WireGuard 実装 (wireguard-dkms パッケージなど) をインストールする必要はありません。
soratun を非 root ユーザーで実行できるように設定する
Linux 上では soratun
を非 root ユーザーで実行できます。この設定は、必要に応じて実施してください。
soratun
を動作させるためのグループ (例:wg
) を作成します。$ sudo groupadd wg
soratun
の実行に必要なソケットファイルを保管するディレクトリ (/var/run/wireguard
) を作成します。$ sudo mkdir -p /var/run/wireguard
上記ディレクトリのパーミッションを変更します。
$ sudo chmod 775 /var/run/wireguard
上記ディレクトリのグループを変更します。
$ sudo chgrp wg /var/run/wireguard
soratun
実行ファイルにCAP_NET_ADMIN
を付与します。soratun
のパス (/usr/local/bin/soratun
) は、soratun
をコピーしたパスを指定してください。$ sudo setcap cap_net_admin+epi /usr/local/bin/soratun
CAP_NET_ADMIN
の詳細はcapabilities(7)
を参照してください。$ man 7 capabilities
soratun
を実行するユーザー (この例では、コマンドの実行ユーザー) を作成したグループに所属させます。$ sudo usermod -a -G wg $USER
一度ログアウトして、グループの変更を反映すると、
sudo
を指定せずにsoratun
を実行できます。
一部の OS では再起動時に /var/run/wireguard
が削除される場合があります。rc スクリプトなどを利用して、手順 2 ~ 4 を OS 起動時に実行してください。