soratun が提供するコマンドのリファレンスです。各コマンドで --help フラグで同様の情報を参照できます。
$ soratun --help
soratun -- SORACOM Arc Client
Usage:
soratun [command]
Available Commands:
bootstrap Create virtual SIM and configure soratun
config Create initial soratun configuration file without bootstrapping
help Help about any command
status Display SORACOM Arc interface status
up Setup SORACOM Arc interface
version Show version
wg-config Dump soratun configuration file as WireGuard format
Flags:
--config string Specify path to SORACOM Arc client configuration file (default "arc.json")
-h, --help help for soratun
Use "soratun [command] --help" for more information about a command.
soratun の次に指定できるコマンドは、以下のとおりです。
soratun bootstrap: バーチャル SIM/Subscriber と soratun 設定ファイルを作成します。soratun config: soratun 設定ファイルのテンプレートを標準出力に表示します。soratun help: ヘルプを表示します。soratun status:soratunが作成した WireGuard インターフェースの状態を表示します。soratun up: soratun 設定ファイルに基づいて WireGuard インターフェースを作成します。soratun version: バージョン情報を表示します。soratun wg-config: soratun 設定ファイルの内容を、WireGuard の設定ファイル形式で標準出力に表示します。
各コマンド共通のフラグ
--config: soratun 設定ファイルのパスを指定します。デフォルトは、カレントディレクトリの arc.json です。
soratun bootstrap コマンド
バーチャル SIM/Subscriber をブートストラップして、soratun 設定ファイルを作成します。soratun は、バーチャル SIM/Subscriber をブートストラップする方式として、認証方式が異なる 3 種類のブートストラップ方式を支援します。詳しくは、ブートストラップの種類 を参照してください。
soratun bootstrap の次に指定できるコマンドは、以下のとおりです。
soratun bootstrap authkey: SORACOM API の認証キーを使用するブートストラップ方式です。soratun bootstrap cellular: SORACOM Air for セルラーのセルラー回線認証を使用するブートストラップ方式です。soratun bootstrap sim: Krypton の「Endorse による SIM 認証」を使用するブートストラップ方式です。
soratun bootstrap コマンドでバーチャル SIM/Subscriber を作成すると課金が発生します。SORACOM Arc の料金プラン を参照してください。
soratun bootstrap authkey コマンド
SORACOM API の認証キーを使用してブートストラップします。詳しくは、soratun で SORACOM API の認証キーを使用してバーチャル SIM/Subscriber をブートストラップする を参照してください。
コマンド固有のフラグは、以下のとおりです。
--auth-key-id string:stringに、SAM ユーザーの認証キー ID を指定します。--auth-key string:stringに、SAM ユーザーの認証キーシークレットを指定します。--coverage-type string:stringに、バーチャル SIM/Subscriber を作成するカバレッジタイプ (gまたはjp) を指定します。
soratun bootstrap cellular コマンド
SORACOM Air for セルラーのセルラー回線を使用してブートストラップします。詳しくは、soratun でセルラー回線認証を使用してバーチャル SIM/Subscriber をブートストラップする を参照してください。
コマンド固有のフラグは、以下のとおりです。
--endpoint string:stringに、Krypton プロビジョニング API のエンドポイント (https://krypton.soracom.io:8036) を指定します。省略できます。--dump-config: ブートストラップが完了した際に作成される soratun 設定ファイルの内容を、標準出力に出力します。なお、--configと--dump-configを同時に使用した場合、soratun 設定ファイルは作成 / 更新されません。
soratun bootstrap sim コマンド
Krypton の「Endorse による SIM 認証」を使用してブートストラップします。詳しくは、soratun で SIM 認証を使用してバーチャル SIM/Subscriber をブートストラップする を参照してください。
コマンド固有のフラグは、以下のとおりです。
--baud-rate uint:uintに、デバイスと通信する際のボーレートを指定します。--clear-key-cache: 鍵のキャッシュから、すべてのアイテムを削除します。--data-bits uint:uintに、デバイスと通信する際のデータビットを指定します。--disable-key-cache: 鍵のキャッシュに、認証結果を保存しない--dump-config: ブートストラップが完了した際に作成される soratun 設定ファイルの内容を、標準出力に出力します。なお、--configと--dump-configを同時に使用した場合、soratun 設定ファイルは作成 / 更新されません。--interface string:stringに、使用する UICC インターフェースとして、iso7816、comm(シリアルポート)、mmcli、またはautoDetect(自動認識) を指定します。--keys-api-endpoint-url: IoT SIM のカバレッジタイプに合わせて、以下のいずれかを指定します。- グローバルカバレッジ:
https://g.api.soracom.io/v1/keys(デフォルト) - 日本カバレッジ:
https://api.soracom.io/v1/keys
- グローバルカバレッジ:
--krypton-cli-path:krypton-cliコマンドのパスを指定します。デフォルトは、/usr/local/bin/krypton-cliです。--params string:stringに、プロビジョニング要求の際に追加で渡す JSON を指定します。--parity-mode uint:uintに、デバイスと通信する際のパリティモード (0: None、1: Odd、2: Even) を指定します。デフォルトは、0です。--port-name string: デバイスと通信する際のポート名 (COM1、/dev/tty1、/dev/ttyUSB3など) を指定します。あわせて、--interface stringにも対応する UICC インターフェースを指定してください。たとえば、/dev/ttyUSB3を指定する場合は、--interface commを指定します。--provisioning-api-endpoint-url string: IoT SIM のカバレッジタイプに合わせて、Krypton プロビジョニング API のエンドポイントを指定します。- グローバルカバレッジ:
https://g.api.soracom.io/(デフォルト) - 日本カバレッジ:
https://api.soracom.io/
- グローバルカバレッジ:
--signature-algorithm string:stringに、署名の生成アルゴリズムを指定します。--stop-bits uint:uintに、デバイスと通信する際のストップビットを指定します。
--krypton-cli-path、--dump-config 以外は、Krypton CLI の同名の引数として実行されます。ただし、- の数は異なりますので、適宜読み替えてください。
soratun config コマンド
SORACOM ユーザーコンソールでバーチャル SIM/Subscriber を作成して soratun で接続する 際に、設定ファイルのテンプレートを標準出力に表示します。
$ soratun config > /path/to/arc.json
soratun status コマンド
soratun が作成した WireGuard インターフェースの状態を表示します。
$ sudo soratun status
Password:
interface: utun7 (userspace)
public key: GHIJKLMN__CLIENT_PEER_PUBLIC_KEY__OPQRSTUVW=
private key: (hidden)
listening port: 45678
peer: XYZabcde__SERVER_PEER_PUBLIC_KEY__fghijklmn=
endpoint: xxxxx.arc.soracom.io:11010
allowed ips: 100.127.0.0/21, 100.127.10.0/28, 100.127.10.128/25, 100.127.10.17/32, 100.127.10.18/31, 100.127.10.20/30, 100.127.10.24/29, 100.127.10.32/27, 100.127.10.64/26, 100.127.11.0/24, 100.127.12.0/22, 100.127.128.0/17, 100.127.16.0/20, 100.127.32.0/19, 100.127.64.0/18, 100.127.8.0/23, 54.250.252.67/32
latest handshake: 2021-06-17 13:30:20.186527 +0900 JST
transfer: 92 B received, 180 B sent
soratun で WireGuard インターフェースを作成していない場合は以下のように表示されます。
$ sudo soratun status
no SORACOM Arc device found
soratun up コマンド
soratun で WireGuard インターフェースを作成し、ルーティングテーブルを設定します。詳しくは、soratun で WireGuard インターフェースを作成 / 更新する を参照してください。
コマンド固有のフラグは、以下のとおりです。
--read-stdin: WireGuard の接続情報を、標準入力から読み込みます。デフォルトは、soratun 設定ファイル (カレントディレクトリのarc.json) から読み込みます。--additional-allowed-ips string:stringに、WireGuard インターフェースを作成する際に WireGuard の AllowedIPs に追加する CIDR を指定します。複数指定する場合は,で区切って入力します (例:--additional-allowed-ips='192.0.2.1/32,192.0.2.2/32')。ここに指定した CIDR 宛の通信も、soratunで作成された WireGuard インターフェース経由に変更されます。--mtu int:intに、soratunで作成した WireGuard インターフェースの MTU を指定します。--persistent-keepalive int:intに、Arc サーバーとの接続における KeepAlive パケットの送信間隔 (秒) を指定します。例:--persistent-keepalive 25。詳しくは、しばらくするとデバイスにアクセスできなくなるときは を参照してください。
soratun version コマンド
soratun のバージョン情報を表示します。
soratun wg-config コマンド
--config フラグで指定した設定ファイルを WireGuard の設定ファイル形式で標準出力に表示します。詳しくは、soratun 設定ファイルから WireGuard の設定ファイルを作成する を参照してください。