SORACOM Beam の仕組み
グループ
Beam の設定はグループ単位に行います。そのグループに所属する IoT SIM やデバイスから エントリポイント へデータを送信すると、各種 ヘッダ操作 を行った後に 転送先 へデータが転送されます。
エントリポイント
デバイスからの送信先となる Beam の URL はエントリポイントと呼ばれます。たとえば、HTTP エントリポイント、TCP → HTTP/HTTPS エントリポイントなどがあり、それぞれ異なるポート番号をもつ Beam のエントリポイントがあります。
エントリポイント | 説明 |
---|---|
HTTP | デバイスから HTTP リクエストを受け付け、HTTP もしくは HTTPS で転送先へリクエストを転送します。 |
Web サイト | HTTP エントリポイントと同じプロトコル変換をしたうえで、リクエストパスをそのまま転送します。たとえば http://beam.soracom.io:18080/path/to/target は https://${TARGET}/path/to/target へ転送されます。 |
MQTT | デバイスからの MQTT セッションを受け付け、指定の MQTT ブローカーへの MQTT もしくは MQTTS セッションをプロキシします。 |
TCP → TCP/TCPS | デバイスから TCP パケットを受け付け、TCP もしくは TCPS で転送先へパケットを転送します。 |
TCP → HTTP/HTTPS | デバイスから TCP パケットを受け付け、メッセージを HTTP もしくは HTTPS リクエストに変換して転送先に転送します。 |
UDP → HTTP/HTTPS | デバイスから UDP パケットを受け付け、メッセージを HTTP もしくは HTTPS リクエストに変換して転送先に転送します。 |
LoRa → HTTP/HTTPS (*1) | LoRaWAN で通信しているデバイスからの通信を受け、メッセージを HTTP もしくは HTTPS リクエストに変換して転送先に転送します。 |
Sigfox → HTTP/HTTPS (*2) | Sigfox デバイスからの通信を受け、メッセージを HTTP もしくは HTTPS リクエストに変換して転送先に転送します。 |
Inventory → HTTP/HTTPS (*3) | Inventory で管理するデバイスからの更新通知 (Observe しているデータ) を受け、メッセージを HTTP もしくは HTTPS リクエストに変換して転送先に転送します。 |
- (*1) LoRaWAN デバイスから使える Beam エントリポイントはこのエントリポイントだけです。
- (*2) Sigfox デバイスから使える Beam エントリポイントはこのエントリポイントだけです。
- (*3) Inventory で管理するデバイスから使える Beam エントリポイントはこのエントリポイントだけです。
転送先
エントリポイントに対して、Beam からの転送先を設定します。転送先は、たとえばお客様のサーバーやクラウドサービスの URL となります。プロトコル、ホスト名、ポート番号とパスを設定します。
ヘッダ操作
Beam からの転送の際に、IMSI、IMEI、署名ヘッダ、事前共有鍵、カスタムヘッダを付与できます。この設定をヘッダ操作と呼びます。なお、転送先のプロトコルによって付与の形式は異なります。たとえば、転送先プロトコルが HTTP の場合は HTTP ヘッダーに付与されますが、MQTT の場合はトピックの末尾に付与されます。詳細はそれぞれのエントリポイントリファレンスを参照してください。