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RTSP 対応カメラ画像取得アクション

RTSP 対応カメラ画像取得アクションは、RTSP (Real Time Streaming Protocol) 対応カメラから静止画を取得します。

SORACOM Air for セルラーもしくは SORACOM Arc を通信として使用している RTSP 対応カメラが必要です

RTSP 対応カメラ画像取得アクションを利用するには、SORACOM Air for セルラー、または SORACOM Arc をデータ通信として使用している RTSP 対応カメラが必要です。

チャネルにアクションを追加する手順については、チャネルにアクションを追加する (処理を分岐する) を参照してください。

RTSP 対応カメラ画像取得アクションの設定

ここでは、RTSP 対応カメラ画像取得アクションの設定の CONFIG について説明します。そのほかの項目については、アクションリファレンスの 新しいアクションを作成画面 を参照してください。

CONFIG

RTSP 対応カメラ画像取得アクションを設定します。

項目説明
[SIM ID]

RTSP 対応カメラがインターネット接続に使用している IoT SIM の ID を入力します。SORACOM Arc のバーチャル SIM/Subscriber を使用している場合は、バーチャル SIM/Subscriber の SIM ID を入力します。

  • この入力欄では、Flux アプリが起動するトリガーに関するデータを表す式 (例: ${event.payload.xxxx}) や、アクションを追加したチャネルに関するデータを表す式 (例: ${event.context.xxxx}) を入力できます。入力できる式について詳しくは、アクション、コンディションの記法 を参照してください。
[RTSP ポート番号]

RTSP 対応カメラへの接続に使用するポート番号を入力します。指定しない場合は、デフォルトの 554 ポートが使用されます。

ポート番号は、ルーターなどでポート転送している場合とカメラで直接 SIM を使用している場合で異なる場合があります。詳しくはデバイスのマニュアルを確認してください。

  • この入力欄では、Flux アプリが起動するトリガーに関するデータを表す式 (例: ${event.payload.xxxx}) や、アクションを追加したチャネルに関するデータを表す式 (例: ${payload.deviceType == 'x' ? '554' : '8554'})を入力できます。入力できる式について詳しくは、 アクション、コンディションの記法 を参照してください。
[RTSP パス]

RTSP 対応カメラの映像取得用パスを入力します(例: /stream1、/live)。パスの設定はデバイスによって異なります。詳しくはデバイスのマニュアルを確認してください。

  • この入力欄では、Flux アプリが起動するトリガーに関するデータを表す式 (例: ${event.payload.xxx}) や、アクションを追加したチャネルに関するデータを表す式 (例: ${payload.highResolution ? '/stream1?resolution=high' : '/stream1'}) を入力できます。入力できる式について詳しくは、 アクション、コンディションの記法 を参照してください。
[認証方法]RTSP 対応カメラによって発行された認証方法を指定します。「なし」、「ベーシック認証」のいずれかを選択します。 「ベーシック認証」を選択した場合、RTSP 対応カメラによって発行されたユーザー名、パスワードを入力します。パスワードは「ソラコムの認証情報ストアを使用」、「直接入力する」のいずれかを選択し、指定します。
[SORACOM Harvest Files にエクスポートする]

SORACOM Harvest Files にエクスポートする場合は、チェックを入れます。

  • [保存先のディレクトリを指定する] に、SORACOM Harvest Files にエクスポートするときに静止画を保存するパス (ディレクトリ) を入力します。空欄にした場合や、半角スペースを指定した場合は、Harvest Files のルートディレクトリにエクスポートされます。

    • この入力欄では、Flux アプリが起動するトリガーに関するデータを表す式 (例: ${event.payload.deviceid}) や、アクションを追加したチャネルに関するデータを表す式 (例: ${payload.deviceid}) を入力できます。入力できる式について詳しくは、 アクション、コンディションの記法 を参照してください。
Harvest Files への書き込み/読み出し料金が発生します

SORACOM Harvest Files にファイルをエクスポートすると書き込み料金が発生し、ファイルをダウンロードすると読み出し料金が発生します。詳しくは、SORACOM Harvest Files の料金プラン を参照してください。

[操作を実行する SAM ユーザー]

RTSP 対応カメラ画像取得アクションは、SORACOM API を利用します。ここでは、「RTSP 対応カメラ画像取得アクションで利用される SORACOM API」を実行する (API の実行権限がある) SAM ユーザーを作成、または選択します。

  • 新しく SAM ユーザーを作成する場合は、[新しく SAM User を作成する] をクリックして、[SAM User 名] に SAM ユーザーの名前を入力します。

    なお、新しく SAM ユーザーを作成する場合は、「RTSP 対応カメラ画像取得アクションで利用される SORACOM API」が実行できるように、SAM ユーザーの [権限設定][信頼ポリシー] が自動的に設定されます。

    • SAM ユーザーの [権限設定] で、「RTSP 対応カメラ画像取得アクションで利用される SORACOM API」の実行が許可されます。

    • SAM ユーザーの [信頼ポリシー] で、Flux アプリが SAM ユーザーの権限で「RTSP 対応カメラ画像取得アクションで利用される SORACOM API」を実行することが許可されます。

  • 既存の SAM ユーザーから選択する場合は、あらかじめ SAM ユーザーの [権限設定][信頼ポリシー] を以下のように設定してから、RTSP 対応カメラ画像取得アクションの [既存の SAM User から選択する] をクリックして、[SAM User] で既存の SAM ユーザーを選択します。

    1. SAM ユーザーの [権限設定] で、「RTSP 対応カメラ画像取得アクションで利用される SORACOM API」の実行を許可します。

      [SORACOM Harvest Files にエクスポートする] にチェックを入れた場合:

      {
        "statements": [
          {
            "effect": "allow",
            "api": [
              "Sim:sendDownlinkRtsp",
              "FileEntry:putFile"
            ]
          }
        ]
      }
      

      [SORACOM Harvest Files にエクスポートする] にチェックを外した場合:

      {
        "statements": [
          {
            "effect": "allow",
            "api": [
              "Sim:sendDownlinkRtsp"
            ]
          }
        ]
      }
      
    2. SAM ユーザーの [信頼ポリシー] で、Flux を信頼するように設定します。

      例:

      {
        "statements": [
          {
            "effect": "allow",
            "principal": {
              "service": [
                "Flux"
              ]
            }
          }
        ]
      }
      
既存の SAM ユーザーから選択する場合は、[権限設定]、[信頼ポリシー] は更新されません
  • [信頼ポリシー] を上記のように設定するまでは、[既存の SAM User から選択する][SAM User] で選択できません。
  • [権限設定] を上記のように設定するまでは、RTSP 対応カメラ画像取得アクションは実行されません。
RTSP 対応カメラ画像取得アクションを編集しても SAM ユーザーの設定は更新されません

RTSP 対応カメラ画像取得アクションの [SORACOM Harvest Files にエクスポートする] の設定を変更する場合は、すでに設定された SAM ユーザーの設定もあわせて編集するか、RTSP 対応カメラ画像取得アクションを再作成してください。

SAM ユーザーの [SORACOM リソース認証] にRTSP 対応カメラ画像取得アクションの SRN が自動的に追加されます

RTSP 対応カメラ画像取得アクションを保存したり更新したりすると、SAM ユーザーの [認証設定][SORACOM リソース認証] に、RTSP 対応カメラ画像取得アクションの SORACOM Resource Name (SRN) が自動的に追加されます。

[SORACOM リソース認証] に追加されたRTSP 対応カメラ画像取得アクションの SRN は、自動的に削除されない場合があります。文字数の制限で保存できなくなった場合は、不要な SRN の割り当てを解除してください。

RTSP 対応カメラ画像取得アクションの出力データ

RTSP 対応カメラ画像取得アクションの出力データは以下のとおりです。

例:

{
  "simId": "898110000XXXXXXXXXXX",
  "imageUrl": "https://xxxxxxxxxxx...",
  "harvestFilesPath": "/flux_rtsp_camera_images/898110000XXXXXXXXXXX-rtsp-snapshot-2025-08-20T09-16-23-364Z.jpg"
}
項目説明
simIdRTSP 対応カメラがデータ通信として使用している SIM ID。
imageUrl

RTSP 対応カメラの静止画をダウンロードするための URL。

URL の有効期限は、URL発行から 1 時間です。

harvestFilesPathSORACOM Harvest Files にエクスポートした場合に静止画が保存されたパス。