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SORACOM Gate D2D トラブルシューティングガイド

チェックポイント

デバイス間で通信する (SORACOM Gate D2D) でデバイス間でうまく通信できないときは、次の項目を確認してください。

デバイス間の通信が SORACOM を経由することを確認する

IoT SIM の IP アドレスは、[デバイスサブネット IP アドレスレンジ] (デフォルトでは 10.128.0.0/9) の範囲で割り当てられます。あるデバイスから、ほかのデバイスに通信する場合、相手のデバイスが利用する IoT SIM に割り当てられた IP アドレスを指定します。しかし、デバイスで Wi-Fi を有効化している場合など、デバイスの設定によっては、指定した IP アドレスへの通信が SORACOM を経由しないことがあります。

ここでは、デバイス間の通信が SORACOM を経由するように設定します。

  1. デバイスにログインして、ルーティング設定を確認します。

    $ route
    
    Kernel IP routing table
    Destination     Gateway         Genmask         Flags Metric Ref    Use Iface
    default         192.168.1.1     0.0.0.0         UG    0      0        0 wlan0
    default         10.253.82.165   0.0.0.0         UG    700    0        0 wwan0
    10.253.82.164   0.0.0.0         255.255.255.252 U     700    0        0 wwan0
    100.127.0.0     10.253.82.165   255.255.0.0     UG    0      0        0 wwan0
    192.168.1.0     0.0.0.0         255.255.255.0   U     0      0        0 wlan0
    

    上記の場合、default ルートが 2 つあり、1 つは Wi-Fi (wlan0) 経由のルート、1 つは SORACOM (wwan0) 経由のルートです。[デバイスサブネット IP アドレスレンジ] (デフォルトでは 10.128.0.0/9) への通信は、2 つある default ルートのうち、Metric の値が小さい 192.168.1.1 を経由します。つまり、同じ VPG を利用するほかの IoT SIM 宛てのパケットは、SORACOM (wwan0) を経由しません。

  2. [デバイスサブネット IP アドレス] (例: 10.128.0.0/9) への通信に対して適切なルートを設定します。

    10.253.82.165 は、手順 1 で確認した wwan0 の Gateway に表示されている IP アドレスです。

    $ sudo ip route add 10.128.0.0/9 via 10.253.82.165
    
バーチャル SIM/Subscriber でデバイス間通信 (Gate D2D) を利用する場合も同様の設定が必要です

Arc のバーチャル SIM/Subscriber を利用するデバイスで Gate D2D を利用するには、以下のいずれかに、VPG の [デバイスサブネット IP アドレスレンジ] (デフォルトでは 10.128.0.0/9) の値を指定してください。

なお、[デバイスサブネット IP アドレスレンジ] は、VPG 設定画面で確認できます。詳しくは、VPG の設定を変更する を参照してください。