Public Gate 機能でデバイス間通信を試す
Gate では VPG (Virtual Private Gateway) と呼ばれるゲートウェイをお客様のアカウント専用に作成し、その VPG を通じてデバイスとお客様のシステム間の通信、デバイス間の通信を行います。VPG はお客様専用のものが用意されるため、セットアップ費用やお客様側での設定作業が必要です。
このドキュメントでは、ソラコムが用意した VPG (Virtual Private Gateway) を使って、Gate によるデバイス間通信を簡易的に試すことができる機能である、「Public Gate 機能」の使いかたを解説します。この機能を使うとお客様自身で VPG をセットアップする必要なく、すぐにデバイス間通信を試すことができます。検証作業など、デバイス間通信を一時的に試したい時にご利用ください。
本ドキュメントの前提条件は以下のとおりです。
- SORACOM のアカウントを作成済みであること
- SORACOM Air の SIM (IoT SIM)、および使用できるデバイスが 2 つ以上準備されていること
Public Gate のご利用にあたっては注意が必要なポイントがあります。あらかじめ 制限事項と注意事項 をご確認ください。
カバレッジタイプを超えてサービスを利用することはできません
グローバルカバレッジと日本カバレッジでは、ほぼ同じ内容のサービスを提供していますが、完全に分離されています。そのため、カバレッジタイプ を超えてサービスを利用することはできません。たとえば、グローバルカバレッジの SORACOM IoT SIM を利用している IoT デバイスと、日本カバレッジの特定地域向け IoT SIM を利用している IoT デバイスでは、SORACOM Gate によるデバイス間通信はできません。
ステップ 1: IoT SIM が Public Gate を利用するように設定する
Public Gate の設定はグループに対して行います
ここでは、グループの設定を変更する操作のみを説明します。グループの仕組みやグループを作成する操作について詳しくは、グループ設定 を参照してください。
SIM グループ画面で
をクリックします。SIM グループ画面を表示する操作について詳しくは、グループの設定を変更する を参照してください。
をクリックして「ON」にします。
で「Shared VPG for Public Gate (PublicGate)」を選択します。
グローバルカバレッジの場合は、ランデブーポイント ごとに用意された Public Gate のいずれかを選択します。
をクリックします。
IoT SIM が Public Gate を利用するようになりました。
ステップ 2: IoT SIM が利用する VPG を切り替える
IoT SIM が利用する VPG を切り替えるには、IoT SIM のセッションを再確立してください。詳しくは、ステップ 3: IoT SIM が利用する VPG を切り替える を参照してください。
ステップ 3: Public Gate を利用するデバイス間で通信できることを確認する
ここまでの設定が終わると、Public Gate を利用するデバイスは、お互いに通信できます。一方のデバイスから、もう一方のデバイスのプライベート IP アドレスに対して通信を行い、疎通を確認してください。
疎通が確認できない場合は、以下の項目を確認してください
確認項目 | 説明 |
---|---|
IoT SIM のグループ設定 | IoT SIM が所属する SIM グループで、 Public Gate を有効化していることを確認します。詳しくは、ステップ 1: IoT SIM が Public Gate を利用するように設定する を参照してください。 |
セッション | IoT SIM が利用する VPG を切り替えるには、IoT SIM のセッションを再確立してください。詳しくは、ステップ 3: IoT SIM が利用する VPG を切り替える を参照してください。 |
ファイアウォールなど | デバイス側のファイアウォールなどで通信がブロックされていないことを確認します。 |
ステップ 4: Public Gate を無効化する
Public Gate によるデバイス間通信が不要となった場合には、VPG の利用を終了します。詳しくは、VPG の利用を終了する / 削除する を参照してください。
Public Gate は削除できません
Public Gate は、ソラコムが用意した VPG です。削除できません。