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グループ設定

API によるサービス設定の管理

SORACOM プラットフォームの一部のサービスでは、「グループ」と呼ばれる単位で設定をまとめる仕組みを採用しています。

SORACOM Beam、SORACOM Funnel、SORACOM Harvest Data/Files を利用するグループ A と、SORACOM Harvest Data/Files のみを利用するグループ B を設定し、グループ A には 1 つの IoT SIM のみを所属させ、グループ B には 4 つの IoT SIM を所属させた場合を図示すると、以下のとおりです。

この機能は IoT SIM などをグループ化する機能ではありません

SORACOM ユーザーコンソールで設定する「グループ」は、IoT SIM、LoRaWAN デバイス、Sigfox デバイス、Inventory で管理するデバイスをグループ化する機能ではありません。デバイスの配置場所や所有者、利用用途など、任意の条件でグループ化する場合は、IoT SIM にタグを設定 する機能を利用してください。LoRaWAN デバイス、Sigfox デバイス、Inventory で管理するデバイスも、同様にタグを設定できます。

グループに対して設定を行うサービスを利用する操作の流れ

たとえば、グループに対して設定を行う SORACOM Harvest Data を IoT SIM で利用するには、以下の流れで操作します。

  1. グループを作成します。

  2. 作成したグループの設定を変更 し、SORACOM Harvest Data を有効にします。

  3. そのグループに、IoT SIM を所属させます。

    設定を変更したグループに IoT SIM を所属させると、その IoT SIM に対して設定が有効化されます。

複数の IoT SIM を管理する場合でも、同じグループに所属させるだけで IoT SIM を同じ設定で動作させることができます。手順 2 を繰り返す必要はありません。

また、動作確認用の設定 (dev グループ) と本番用の設定 (prod グループ) を作成しておき、状況にあわせてグループを切り替える、という使いかたもできます。具体的には、prod グループに所属させていた IoT SIM の一部に障害が発生したときに、その IoT SIM の所属グループだけを dev グループに切り替えて、動作確認用の設定で動作させることができます。

  • グループに対して設定を行うサービスを利用する場合は、グループに所属する IoT SIM やデバイスが 1 つの場合でも、グループを作成してください。
  • 1 つの IoT SIM、LoRaWAN デバイス、Sigfox デバイス、Inventory で管理するデバイスは、1 つのグループにのみ所属できます。
  • 1 つのグループに所属できる IoT SIM、LoRaWAN デバイス、Sigfox デバイス、Inventory で管理するデバイスの数に制限はありません。

サービスの設定を行う画面について

SORACOM プラットフォームには、数多くのサービスがあります。すべてのサービスが同じ考えかたで設定できるものではなく、サービスごとに設定を行う画面が異なります。

以下の表は、主なサービスについて、何に対して設定を行うサービスかを示しています。たとえばバイナリパーサーは、SIM グループ、LoRaWAN グループ、Sigfox グループに対して設定を行うサービスであることを示しています。

各サービスについて詳しくは、ドキュメント を参照してください。

サービスIoT SIMSIM グループLoRaWAN グループSigfox グループデバイスグループ (*1)VPG
SORACOM Air
  • カスタム DNS、メタデータサービス、VPG (Virtual Private Gateway)、CHAP 認証、簡易位置測位機能
-----
  • バイナリパーサー
---
SORACOM Arc-----
SORACOM Gate-✓ (*2)---
SORACOM Junction-✓ (*2)---
SORACOM Napter-----
SORACOM Peek----
Virtual Private Gateway (VPG)-✓ (*2)---
  • SORACOM Canal、SORACOM Direct、SORACOM Door
------ (*3)
SORACOM Beam--
SORACOM Endorse-----
SORACOM Funk--
SORACOM Funnel--
SORACOM Harvest Data--
SORACOM Harvest Files-----
SORACOM Inventory✓ (*4)-----
SORACOM Krypton-----
SORACOM Lagoon 3 (*5)------
SORACOM Mosaic (*5)------
SORACOM Orbit-----
イベントハンドラー (監視設定)----
Unified Endpoint-- (*6)- (*6)- (*6)-
  • (*1) SORACOM Inventory で管理するデバイスに対して設定するグループです。
  • (*2) グループ設定画面には、このサービスの設定画面はありません。VPG の設定画面で設定します。別途 Virtual Private Gateway (VPG) を作成し、VPG にグループを登録し、グループに IoT SIM を所属させます。
  • (*3) グループ設定画面には、このサービスの設定画面はありません。VPG の作成と、各サービスの利用申請が必要です。利用開始までの流れについては、以下のページを参照してください。
  • (*4) SIM 管理画面には、SORACOM Inventory の設定画面はありません。詳しくは、SORACOM Inventory を参照してください。なお、IoT SIM を使用せずに SORACOM Inventory を利用することもできます。
  • (*5) IoT SIM、グループ、VPG と直接ひもづかないサービスです。
  • (*6) グループ設定画面では、Unified Endpoint の設定画面はありません。LoRaWAN デバイス、Sigfox デバイス、Inventory で管理するデバイスが送信したデータは、Unified Endpoint を経由して、Beam、Funk、Funnel、Harvest Data に送信されます。
SORACOM プラットフォームには 1 種類の「グループ」のみが存在しています
  • SORACOM ユーザーコンソールでは、「SIM グループ」、「LoRaWAN グループ」、「Sigfox グループ」、「Inventory で管理するデバイスグループ」の 4 種類のグループがあるように表示されていますが、SORACOM プラットフォームには、1 種類の「グループ」のみが存在しています。

    たとえば、SORACOM ユーザーコンソールで「SIM グループ」を選択してグループ設定を表示したときは、「SIM グループ」に関連する設定項目のみが表示されます。

  • 一部の設定項目は、「SIM グループ」、「LoRaWAN グループ」、「Sigfox グループ」、「Inventory で管理するデバイスグループ」で設定を共有しています。たとえば、[SORACOM Air for セルラー設定] の「バイナリパーサー」の設定を変更すると、以下の設定も同時に変更されます。

    • [SORACOM Air for LoRa 設定] の「バイナリパーサー」
    • [SORACOM Air for Sigfox 設定] の「バイナリパーサー」