デバイスのファイルを Harvest Files に送信する
このページでは、Harvest Files を使ってデバイスのファイルを SORACOM プラットフォームに保存し、そのファイルを SORACOM ユーザーコンソールで確認する手順を紹介します。このページの前提は以下のとおりです。
- SORACOM のアカウントを作成済みであること
- SORACOM Air for セルラーの IoT SIM、および使用できるデバイスが準備されていること
ステップ 1: Harvest Files を有効化する
デバイスのファイルを Harvest Files に保存する場合は、デバイスに取り付けた IoT SIM が所属するグループで Harvest Files を有効化します。詳しくは、Harvest Files を有効化する を参照してください。
ステップ 2: デバイスからファイルを Harvest Files に送信する
Harvest Files アップロードが完了したファイルのサイズによって料金が発生します。詳しくは 料金プラン を確認してください。
Harvest Files は HTTP に対応しています。Harvest Files エントリポイント (セルラー) 宛に HTTP POST もしくは PUT リクエストを送信してください。
コマンド例: 以下の場合、送信したファイル「a.png」は、グループ設定で指定したdefaultPathのパス、ファイル名として保存されます。
curl -v -X PUT --data-binary @a.png -H "content-type:image/png" http://harvest-files.soracom.io/
以下の場合、パスを指定しているため、送信したファイル「a.png」は、/logs/a.png
として保存されます。
curl -v -X PUT --data-binary @a.png -H "content-type:image/png" http://harvest-files.soracom.io/logs/a.png
Harvest Files では SORACOM API や SORACOM ユーザーコンソールからファイルをアップロードできます。上書きや削除も可能となりますので、ユーザーに割り当てる権限にはご注意ください。権限制御の詳細は アクセス管理 (SORACOM Access Management: SAM) を参照してください。
以下は例となります。API_KEY や API_TOKEN の取得方法は SORACOM API 利用ガイド を参照してください。
curl -X PUT -H "Content-Type: text/x-sh" -H "X-Soracom-API-Key: ${API_KEY}" -H "X-Soracom-Token: ${API_TOKEN}" --data-binary @test.sh "https://api.soracom.io/v1/files/private/sample/test.sh"
ステップ 3: Harvest Files に収集されたファイルを確認する
SORACOM ユーザーコンソールでは、Harvest Files で保存されたファイルを確認およびダウンロードできます。
SORACOM ユーザーコンソールのメニューから「SORACOM Harvest Files」を選択します。
保存されたファイルは当メニューから確認およびダウンロードできます。
ステップ 4: デバイスから Harvest Files のファイルをダウンロードする
デバイス側からは以下の例のようにファイルのダウンロードが可能です。
curl -O http://harvest-files.soracom.io/sample/test.sh
また、以下の例のようにファイルのメタ情報を確認できます。ETag (エンティティタグ) もあるため、定期的に監視して変更があった時のみにダウンロードするという応用も考えられます。
(例)
$ curl -I http://harvest-files.soracom.io/sample.txt
HTTP/1.1 200 OK
Date: Tue, 13 Aug 2019 08:26:47 GMT
Content-Type: plane/text
Content-Length: 0
Connection: close
ETag: aa79f62afe95f7f550dff6e544bbb69e