Soracom

Users

ドキュメント
Home ドキュメント SORACOM Lagoon 3 Alert を管理する

Alert group を確認する

Alert group は、それに所属する複数の Alert で [Timing options] を共有する仕組みです。そのため、たとえば Alert group に Alert が 2 つ所属するとき、それに紐づく Contact Point に通知を 2 回するのではなく、[FIRING:2] などとまとめて通知を発報します。

「Alert groups」画面では、Alert rule によって作成された Alert を Alert Group ごとに確認できます。

「Alert groups」画面に表示されても Contact point に通知されるとは限りません

「Alert groups」画面に表示された Alert に基づいて、Notification policy に設定したポリシーに従って Contact point に通知します。なお、Notification policy に設定したポリシーによっては、Contact point に通知されないことがあります。詳しくは、Notification policy を設定する を参照してください。

  1. Lagoon コンソールにログイン して、[ (Alerting)][Alert groups] の順にクリックします。

    Notification policy の Root policy[Group by] の設定に従って、Alert がまとめて表示されます。

  2. Alert group の [>] をクリックします。

    Alert が表示されます。

  3. Alert の [>] をクリックします。

    Alert の詳細が表示されます。

    • [Silence] をクリックすると、その Alert に対応する Silence を作成できます。詳しくは、Silence を設定する を参照してください。

Alert group の決まり方

Alert が所属する Alert group を決定する要素は 2 つあります。Notification Policy の、Specific Policy の [Group by] と Root Policy の [Group by] です。

1 つの Alert group に所属した alert には同一の [Timing options] が適用され、所属する各 Alert に関する通知内容は 1 つの Contact Point にまとめて通知されます。[Timing options] については、Root Policy を設定する の表の [Timing options] を参照してください。

意図せず複数の Alert が 1 つにまとめられて通知されるときは、Alert group を見直してください

分けて通知を受け取りたい場合は、分けたい Alert が異なる Alert group に所属するように、Specific Policy または Root Policy の [Group by] を設定してください。

Specific Policy で設定された Group by

Specific Policy では、[Override grouping] のスイッチを ON にすると、Specific Policy 専用の [Group by] を設定できます。[Group by] 欄に、Alert rule に設定した Label の Key を入力すると、その Key に対応する Value に応じて Alert が Alert group に分類されます。 Specific Policy については Specific Policy を設定する を参照してください。この設定は、次に説明する Root Policy で設定する [Group by] より優先されます。

Root Policy で設定された Group by

Specific Policy で [Override grouping] を設定しない場合、Root Policy に設定された [Group by] が適用されます。 Root policy については Root Policy を設定する を参照してください。

SORACOM Lagoon 3 では、デフォルトで次の 2 つの Label が Root Policy の [Group by] で設定されています。

Alert の詳細について

Alert の [>] をクリックすると、Alert の詳細を確認できます。Alert が作成された理由によって、State や Alert に割り当てられる Label などが異なります。

Alert の種類主な Label (*1)
Alert rule が通知条件を満たしたときalertname={Alert rule の名前} grafana_folder={Alert rule が保存されている Folder の名前}
「データが無い」か「すべてのデータが null」 になったとき
  • [Alert state if no data or all values are null] を「Alerting」に設定している場合:

    alertname={Alert rule の名前} grafana_folder={Alert rule が保存されている Folder の名前}

  • [Alert state if no data or all values are null] を「No Data」に設定している場合:

    alertname=DatasourceNoData grafana_folder={Alert rule が保存されている Folder の名前} rulename={Alert rule の名前}

無効な Query を設定していたり Lagoon 3 のシステムエラーなどが発生したとき
  • [Alert state if execution error or timeout] を「Alerting」に設定している場合:

    alertname={Alert rule の名前} grafana_folder={Alert rule が保存されている Folder の名前}

  • [Alert state if execution error or timeout] を「Error」に設定している場合:

    alertname=DatasourceError grafana_folder={Alert rule が保存されている Folder の名前} rulename={Alert rule の名前}

  • (*1) 色はイメージです。実際に Lagoon 3 で表示される色とは異なります。

1 つの Alert rule に対して、複数の Alert が作成されることがあります。

Alert rule が通知条件を満たしたとき

  • Alert rule が通知条件を満たして、Alert の State が Firing になった場合は、以下のような Alert が作成されます。

    項目説明
    StateActive
    Labels

    以下の Label が設定されます。

    Label説明
    alertnameAlert rule の名前です。
    grafana_folderAlert rule が保存されている Folder の名前です。
    value_stringvalueAlert が Firing になったときの Expression の値です。

「データが無い」か「すべてのデータが null」 になったとき

  • Alert rule[Alert state if no data or all values are null] を「Alerting」に設定している場合に、「「データが無い」か「すべてのデータが null」」になったときは、以下のような Alert が作成されます。

    項目説明
    StateActive
    Labels

    以下の Label が設定されます。

    Label説明
    alertnameAlert rule の名前です。
    datasource_uid
    • ref_id が Query を指す場合は、Alert rule の Data source (Harvest (default)) に自動的に割り当てられた ID です。
    • ref_id が Expression を指す場合は、__expr__ です。
    grafana_folderAlert rule が保存されている Folder の名前です。
    ref_idAlert rule の Query または Expression の名前です。
    grafana_state_reasonNoData のようなメッセージが出力されます。
  • Alert rule[Alert state if no data or all values are null] を「No Data」に設定している場合に、「「データが無い」か「すべてのデータが null」」になったときは、以下のような Alert が作成されます。

    項目説明
    StateActive
    Labels

    以下の Label が設定されます。

    Label説明
    alertnameDatasourceNoData です。
    datasource_uid
    • ref_id が Query を指す場合は、Alert rule の Data source (Harvest (default)) に自動的に割り当てられた ID です。
    • ref_id が Expression を指す場合は、__expr__ です。
    grafana_folderAlert rule が保存されている Folder の名前です。
    ref_idAlert rule の Query または Expression の名前です。
    rulenameAlert rule の名前です。

無効な Query を設定していたり Lagoon 3 のシステムエラーなどが発生したとき

  • Alert rule[Alert state if execution error or timeout] を「Alerting」に設定している場合に、「無効な Query を設定していたり、Lagoon 3 のシステムエラーなどが発生したとき」は、以下のような Alert が作成されます。

    項目説明
    StateActive
    Labels

    以下の Label が設定されます。

    Label説明
    alertnameAlert rule の名前です。
    grafana_folderAlert rule が保存されている Folder の名前です。
    grafana_state_reasonError のようなメッセージが出力されます。
  • Alert rule[Alert state if execution error or timeout] を「Error」に設定している場合に、「無効な Query を設定していたり、Lagoon 3 のシステムエラーなどが発生したとき」は、以下のような Alert が作成されます。

    項目説明
    StateActive
    Labels

    以下の Label が設定されます。

    Label説明
    alertnameDatasourceError です。
    datasource_uid
    • ref_id が Query を指す場合は、Alert rule の Data source (Harvest (default)) に自動的に割り当てられた ID です。
    • ref_id が Expression を指す場合は、__expr__ です。
    grafana_folderAlert rule が保存されている Folder の名前です。
    ref_idAlert rule の Query または Expression の名前です。
    rulenameAlert rule の名前です。
    Errorfailed to execute query XXXXX: device type or target not specified in query のようなメッセージが出力されます。