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Home ドキュメント SORACOM Lagoon 3 Panel の共通機能

Panel の可視化に関する共通オプション

「Edit Panel」画面で Panel の種類 を選択すると、「Edit Panel」画面の右側に Panel の可視化に関する共通オプションが表示されます。[All] または [Overrides] をクリックして設定してください。

Search options

[Search options] に文字を入力すると、その項目を検索できます。たとえば、「Placement」と入力すると、項目名や説明に「Placement」を含む項目だけが表示されます。

Time series で「Placement」を入力した例:

[All] の共通オプション

[All] は、Panel 全体の表示やすべての系列の表示方法を一括で設定するためのタブです。

[All] で設定した内容は Panel 全体に適用されます

たとえば、[Query] で複数の系列を選択している場合は、[Unit] を設定すると、すべての系列の単位や表示方法が設定されます。系列ごとに異なる単位を表示したり、系列ごとに色を変えるなど表示方法を変更したりするには、[Overrides] を設定してください。

[Panel options]

項目説明
[Title]Panel のタイトルを設定します。
[Description]Panel の説明を設定します。設定した内容は、Panel の左上に表示される「 」にマウスポインターを合わせると表示されます。
[Transparent background]Panel の背景を透過させます。
[Panel links]Panel にリンクを追加します。追加した内容は、Panel の左上に表示される「 」または「 」にマウスポインターを合わせると表示されます。詳しくは、Grafana documentation の Panel links (英語) を参照してください。
[Repeat options]同じ条件の Panel を複数作成できます。詳しくは、同じフォーマットの Panel を繰り返し表示する を参照してください。

[Standard options]

項目説明
[Unit]

系列の単位や値の表示方法を設定します。たとえば、以下のような表示方法を設定できます。

  • 保存されている値をそのまま表示する (例: Misc / String)。
  • Lagoon 3 にあらかじめ設定されている単位を選択する (例: Mass / gram (g))。
  • 任意の単位を入力する (例: )。
  • デフォルトの表示に戻す (例: Misc / Number)
  • UNIX 時間 (ミリ秒) を「2023-06-15 09:00:00」の形式で表示する (例: Date & Time / Datetime ISO)

Date & Time / Datetime ISO は、値を UNIX 時間 (ミリ秒) と見なして Datetime ISO 形式で表示します。そのため、値が UNIX 時間 (ミリ秒) の場合に、Date & Time / Datetime ISO を選択すると 1970 年の日付が表示されます。

Harvest Data にデータを送信する例:

$ unix_time_s=$(date +%s)
$ unix_time_ms=$(date +%s%3N)
$ curl -v -X POST http://harvest.soracom.io \
-H "content-type:application/json" \
-d "{
  \"temperature\": 22,
  \"unixtime (s)\": ${unix_time_s}
  \"unixtime (ms)\": ${unix_time_ms}
}"

Lagoon 3 の Stat で表示した例:

[Min]

Panel の種類 によって設定の意味が変わります。

Time series の場合: Y 軸の最小値を設定します。最小値よりも小さい値のデータは表示されません。

データが非表示にならないように Y 軸の最小値を設定するには、[Axis][Soft min] を指定します。

Stat の場合: 利用できません。

Table の場合: セルにグラフ (Gauge) を表示する場合の最小値を設定します。最小値よりも小さい値のデータは、最小値として表示されます。

[Max]

Panel の種類 によって設定の意味が変わります。

Time series の場合: Y 軸の最大値を設定します。最大値よりも大きい値のデータは表示されません。

データが非表示にならないように Y 軸の最大値を設定するには、[Axis][Soft max] を指定します。

Stat の場合: 利用できません。

Table の場合: セルにグラフ (Gauge) を表示する場合の最大値を設定します。最大値よりも大きい値のデータは、最大値として表示されます。

[Decimals]小数点以下の表示桁数を指定します。
[Display name]系列名を設定します。
[Color scheme]

系列の色を設定します。

項目説明
Single Color単色を指定します。色を選択するには、右側に表示される円をクリックします。
From thresholds (by value)数値と [Thresholds] の設定に従って、色が決まります。
Classic palette系列ごとに、自動的に色が決まります。
Green-Yellow-Red (by value)、
Red-Yellow-Green (by value)、
Blue-Yellow-Red (by value)
数値によって、色が自動的に決まります。なお、色のしきい値は設定できません。

系列ごとに色を変更する操作については、系列ごとに色を変更する を参照してください。

[Color series by]

Time series のグラフの色を決定するときに、基準になる値を設定します。

項目説明
Last最後の値
Min最小値
Max最大値

Time series を選択し、さらに [Color scheme] で以下の項目を選択した場合のみ、この項目が表示されます。

  • From thresholds (by value)
  • Green-Yello-Red (by value)
  • Red-Yello-Green (by value)
  • Blue-Yello-Red (by value)
[No value]値が存在しない場合に表示する文字列を設定します。

Panel に表示されているデータをクリックしたときに、データに応じた URL にアクセスするためのリンクを追加できます。

たとえば、Query で サンプルデータソース (Demo) を選択しているときに、以下のように設定すると、Panel に表示されているデータをクリックしたときに、Google map で位置を確認できます。

項目説明
[Title]Google map
[URL]https://www.google.co.jp/maps?q=${__data.fields.latitude},${__data.fields.longitude}
[Open in new tab]オン

入力内容について詳しくは、Grafana documentation の Configure data links (英語) を参照してください。

[Value mappings]

データにあわせて表示する文字列を設定できます。たとえば、Battery が 01 の値をとるときに、1 に「1: 満充電」、0 に「0: 電池残量なし」を設定すると、この Panel を初めて見た人でも数字の意味がわかります。

Time series で上記のように設定すると、Y 軸に「1: 満充電」と「0: 電池残量なし」が表示されます。また、グラフにマウスポインターを合わせたときにも表示されます。

詳しくは、Grafana documentation の Configure value mappings (英語) を参照してください。

[Thresholds]

しきい値と色を設定できます。[Thresholds] でしきい値と色を設定してから、[Standard options][Color scheme] で「From thresholds (by value)」を選択すると、値にあわせて色が変更されます。

なお、設定が反映される対象は Panel の種類によって異なります。

  • Time series の場合:
    • 境界線の色と領域の塗りつぶしの色を変更できます。
  • Stat の場合:
    • 数値の色を変更できます。
  • Gauge の場合:
    • 数値の色とグラフの塗りつぶしの色を変更できます。
  • Table の場合:
    • 数値の色とセルの色を変更できます。変更する対象は、以下のいずれかで設定します。
      • [All][Table][Cell display mode] を設定します。
      • [Overrides][Cell display mode] を設定します。

[Thresholds] は、Panel ごとに設定します。系列ごとには設定できません。

  • しきい値は、絶対値で指定することも、割合 (%) で指定することもできます。
  • 詳しくは、Grafana documentation の Configure visualization thresholds (英語) を参照してください。

[Overrides]

系列ごとに表示方法を変更できます。詳しくは、Grafana documentation の Configure field overrides (英語) を参照してください。

  1. [Overrides][+Add field override] の順にクリックして、系列の指定方法を選択します。

    項目説明
    Fields with name名前で系列を指定します。名前が完全に一致した系列の表示方法を変更します。
    Fields with name mathcing regex正規表現で系列を指定します。名前が正規表現に一致した系列の表示方法を変更します。
    Fields with type型で系列を指定します。型 (文字列、数値など) が一致した系列の表示方法を変更します。
    Fields returned by queryQuery で系列を指定します。Query の系列として「-All-」を選択している場合に、その Query のすべての系列の表示方法を変更します。
  2. [+Add override property] をクリックして、表示方法を設定します。

    表示される項目は、[All] に表示される設定項目のうち、系列に設定できる項目です。たとえば、「Graph styles > Style」を選択した場合は、[Graph styles][Style] の説明を参照してください。

[Overrides] で [+Add override property] をクリックしたときにだけ設定できる項目があります

たとえば、Time series の「Series > Hide in area」(系列の表示 / 非表示を切り替える) は、[+Add override property] をクリックしたときにだけ設定できます。[All] では設定できません。