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Time series

Panel の種類 で「Time series」を選択すると、Harvest Data に保存された時系列のデータの推移を可視化できます。グラフの表示方法は、折れ線グラフ、棒グラフ、点グラフのいずれかを選択できます。

  • 折れ線グラフ

    Time series Panel Time series Panel

  • 棒グラフ

    Time series Panel (Bar and Stack) Time series Panel (Bar and Stack)

  • 点グラフ

    Time series Panel (Points) Time series Panel (Points)

Time series の主な特徴は以下のとおりです。

  • Alert を設定できます。Alert 対象のデータは、以下のいずれかの方法で指定できます。Alert について詳しくは、Alert 概要 を参照してください。
    • Query タブで選択したデータを対象に、Alert を設定できます。
    • Query タブで選択したデータを元に、以下の方法で計算した新しい値を対象に、 Alert を設定できます。詳しくは、Query を加工して新しい Query を作成する (Expression) を参照してください。
      • 集計 (Reduce)
      • 条件 (Classic condition)

Transform 機能を利用して表示したデータは、Alert の対象にはできません。

2 軸グラフ (左側の Y 軸と右側の Y 軸で異なる単位を利用するグラフ) も利用できます

Time series では、2 軸グラフを作成できます。具体的には、2 つの系列に対して異なる単位を設定すると 2 軸グラフとして表示されます。

  1. Panel 全体で使用する単位を設定します。

    詳しくは、数値データに単位を表示する を参照してください。

  2. 1 つの系列で使用する単位を個別に設定します。

    詳しくは、[Overrides] を参照してください。

    なお、[+Add override property] をクリックしたあとは、「Standard options > Unit」を選択して、単位を設定してください。

    以下の図は、2 つの系列に異なる単位を設定した例です。

    同様に設定して、3 つの系列に対して異なる単位を設定することもできます。以下の図では、「Axis > Color」を変更して系列と軸を同じ色で表示しています。

詳しくは Grafana 9 のドキュメントを参照してください

このページでは、 Lagoon でよく利用される機能を説明しています。そのほかの機能について詳しくは、Grafana documentation の Time series (英語) を参照してください。

設定

Time series の表示内容は、「Edit Panel」画面の右側に表示される [All] または [Overrides] をクリックして設定します。

ここでは Time series に特有の設定について説明します

ここで説明されていない設定は、Panel の種類によらない共通の設定です。詳しくは、Panel の可視化に関する共通オプション を参照してください。

[All]

[Tooltip]

項目説明
[Tooltip mode]

グラフにマウスポインターを合わせたときに表示されるツールチップの表示内容を設定します。

項目説明
Singleマウスポインターを合わせた系列のデータのみ表示します。
Allマウスポインターを合わせた日時のすべての系列のデータを表示します。
Hiddenツールチップを表示しません。
[Values sort order]

[Tooltip mode] で「All」を選択した場合に、系列を並べ替える方法を選択します。

項目説明
None並べ替えません。
Ascending昇順 (アルファベットの場合はアルファベット順) に並べ替えます。
Descending降順 (アルファベットの場合はアルファベットの逆順) に並べ替えます。

[Legend]

Legend では、凡例の表示方法を設定します。凡例には、各系列の代表的な数値を表示できます。

項目説明
[Legend mode]

凡例、および代表的な数値の表示方法を設定します。代表的な数値の種類は、[Legend values] で設定します。

テーブル形式で表示しているときは凡例の数値で並べ替えられます

「Table」を選択し、[Legend values] で代表的な数値の種類を選択しているときは、凡例のヘッダーをクリックすると、凡例の数値順 (昇順、降順) で並べ替えられます。

[Legend placement]凡例、および代表的な数値の表示位置を設定します。代表的な数値の種類は、[Legend values] で設定します。
[Width]

凡例を表示する領域の幅を設定します。

[Legend placement] で「Right」を選択した場合のみ、この項目が表示されます。

[Legend values]凡例に各系列の代表的な数値を表示できます。この項目では、表示する数値の種類を選択します。選択肢の説明は、Calculation 一覧 を参照してください。

[Series]

[Series] は、[Overrides][+Add override property] をクリックしたときにだけ設定できます。[All] では設定できません。

項目説明
[Hide in area]

系列の表示 / 非表示を切り替えます。

  • Tooltip: [Tooltip][Tooltip mode] で「All」を選択しているときに、ツールチップでの系列の表示 / 非表示を切り替えます。
  • Viz: グラフでの系列の表示 / 非表示を切り替えます。
  • Legend: 凡例での系列の表示 / 非表示を切り替えます。

[Graph styles]

項目説明
[Style]グラフの種類 (折れ線グラフ、棒グラフ、点グラフ) を選択します。
[Line interpolation]

データ間を結ぶ方法を選択します。

[Style] で「Lines」を選択した場合のみ、この項目が表示されます。

[Bar alignment]

点の位置を基準にして、棒を表示する位置を選択します。

[Style] で「Bars」を選択した場合のみ、この項目が表示されます。

[Line width]線の幅を設定します。
[Fill opacity]

グラフを塗りつぶす色の不透明度を設定します。なお、塗りつぶす対象は、[Style] の設定によって異なります。また、塗りつぶす方法は、[Gradient mode] の設定によって異なります。

[Style]塗りつぶす対象
Linesグラフの線から時間軸までの間
Bars棒の内側。縁の不透明度は設定できません。

[Style] で「Lines」または「Bars」を選択した場合のみ、この項目が表示されます。

[Gradient mode]

グラフを塗りつぶす方法を設定します。なお、塗りつぶす対象は、[Style] の設定によって異なります。詳しくは、[Fill opacity] を参照してください。

項目説明
None単色で塗りつぶします。
OpacityY 軸の値が大きくなるにつれて、塗りつぶしの不透明度が高くなるグラデーションで塗りつぶします。
Hueグラフの点および線と少し異なる色で塗りつぶします。色相が近い色が自動的に選択されます。
Schemeグラフの点および線も含めて、[Standard options][Color scheme] の設定に従って、塗りつぶします。

  • 塗りつぶす色は、点および線の色から自動的に決定されます。点および線の色は、[Standard options][Color scheme] で設定します。
  • [Style] で「Lines」または「Bars」を選択した場合のみ、この項目が表示されます。
[Line style]

グラフの線のスタイルを設定します。

項目説明
Solid実線 (切れ目のない線) で描画します。
Dash、Dots

破線で描画します。数値入力欄で、破線の長さと間隔を指定します。

  • 「Dash」を選択した場合は、0 の線を指定すると線が描かれません。
  • 「Dots」を選択した場合は、0 の線を指定すると点が描かれます。
数値入力欄破線の長さと間隔を交互に指定します。たとえば、20,10 を入力した場合は、20,10,20,10,20,10,... が指定されたとみなされ、20 の線を引いてから、10 の間隔をあけて、次の 20 の線が引かれます。同様に、20,10,5 を入力した場合は、20,10,5,20,10,5,... が指定されたとみなされ、20 の線、10 の間隔、5 の線、20 の間隔、10 の線、5 の間隔、のように破線が引かれます。数値入力欄は、「Dash」または「Dots」を選択したときに表示されます。
  • 線の色は、[Standard options][Color scheme] および [Graph styles][Gradient mode] で設定します。
  • [Style] で「Lines」を選択した場合のみ、この項目が表示されます。
[Connect null value]

グラフの値が存在しない (null) の場合に、前後の値を利用して補完するかどうかを設定します。

項目説明
Never補完されません。
Always常に補完されます。
Threshold数値入力欄で指定したしきい値より、値が存在する前後の時間間隔が短い場合に補完されます。
数値入力欄しきい値を指定します。たとえば、1h を指定した場合、null が登録されている前後の時間間隔が 1h よりも短い場合に補完されます。

データが送信されていない場合を区別するために、デフォルトの [Never] のままにすることを推奨します。

[Style] で「Lines」を選択した場合のみ、この項目が表示されます。

[Show points]

点を表示するかどうかを指定します。

[Style] で「Lines」または「Bars」を選択した場合のみ、この項目が表示されます。

[Point size]点の大きさを指定します。
[Stack series]

Panel に表示しているグラフを、Query に表示された順に積み上げることができます。たとえば、Query で A、B、C の順番で表示されていた場合は、A、B、C の順番で 下から 積み上げられます。

項目説明
Off積み上げません。
Normal積み上げます。
100 %最大値が 100 % になるように積み上げます。

[Axis]

項目説明
[Time zone]Panel のタイムゾーンを選択します。
[Placement]

Y 軸の軸ラベルの位置を設定します。

  • 「Hidden」を選択すると、水平軸の軸ラベルも非表示になります。
  • [Legend][Legend placement] で「Bottom」を選択している場合は、凡例の位置も [Placement] の設定にあわせて移動されます。
[Label]

Y 軸の軸ラベルに表示するテキストを設定します。

水平軸の軸ラベルは変更できません。

[Width]Y 軸の軸ラベルを表示するエリアの幅を設定します。
[Show grid lines]補助目盛線の表示 / 非表示を設定します。
[Color]Y 軸の色を設定します。
[Scale]

Y 軸の目盛 (線形 / 対数) を設定します。

項目説明
Linear線形目盛を表示します。
Logarithmic対数目盛を表示します。
Symlog正負対象の対数目盛を表示します。
[Log base][Scale] で、「Logarithmic」または「Symlog」を選択した場合に、対数の底 (2 または 10) を選択します。
[Centered zero]オンにすると、0 を上下中央に配置します。
[Soft min]

Y 軸の最小値を設定します。ただし、最小値よりも小さい値をもつデータが存在する場合は、そのデータが表示されるように最小値が調整されます。

データに関わらず Y 軸の最小値を設定するには、[Standard options][Min] を指定します。

[Soft max]

Y 軸の最大値を設定します。ただし、最大値よりも大きい値をもつデータが存在する場合は、そのデータが表示されるように最大値が調整されます。

データに関わらず Y 軸の最大値を設定するには、[Standard options][Max] を指定します。

Panel 表示中の操作

操作説明
Dashboard の時間範囲を選択するグラフをドラッグすると、Dashboard の時間範囲をズームできます。元に戻すには、Dashboard で表示する時間範囲を設定 してください。
Annotation を追加する

Annotation (任意の Description および Tag) を追加できます。

Annotation Annotation

  • 特定の時間に対する Annotation を追加する場合は、Panel をクリックして [Add annotation] を選択します。
  • 時間範囲に対する Annotation を追加する場合は、Panel を Ctrl キー (または Command キー) を押しながらドラッグします。
Tag を追加した直後は編集画面に表示されません

Tag を入力するときは、任意の文字列を入力してから Enter キーを押します。このとき、[Tags] には Tag が表示されませんが、[Description] に任意のテキストを入力してから、[Save] をクリックすると、Tag も含めて保存されます。Annotation を確認すると、Tag が設定されていることを確認できます。

追加した Annotation を確認 / 編集 / 削除する

X 軸のすぐ上に表示されたバー、または三角マークにマウスポインターを合わせると、Annotation が表示されます。

Annotation Annotation

  • 編集する場合は、 をクリックします。
  • 削除する場合は、 をクリックします。

Annotation および Tag の色は指定できません。