ダッシュボードを作成する
バージョンに関する注意
- 当ドキュメントは SORACOM Lagoon Classic (旧バージョンの SORACOM Lagoon) に関して記載しています。現バージョンの SORACOM Lagoon に関するドキュメントは こちら を参照してください。
- SORACOM Lagoon Classic を契約しているお客様は、SORACOM Lagoon Classic を 2022 年 5 月 31 日まで利用できます。また、SORACOM Lagoon Classic の新規契約は受け付けておりません。
- 各バージョンに関する情報は SORACOM Lagoon のバージョン を参照してください。
- 現バージョンへの移行方法は 移行ガイド を参照してください。
このドキュメントでは、ユーザーコンソールから SORACOM Lagoon (以降、Lagoon) を使って SORACOM Harvest (以降、Harvest) に保管されたデータをダッシュボードとして可視化し共有する方法を解説します。当ガイドの前提は以下のとおりです。
- SORACOM のアカウントを作成済みであること
- SORACOM Air の SIM (IoT SIM)、および使用できるデバイスが準備されていること
- Harvest Data でデバイスのデータをクラウドで収集・取得・可視化する までの設定が完了し Harvest にデータが入っている状態であること (同じデータ形式である必要はありません)
Lagoon では、サービス提供にあたって一部機能に制限があります。詳しくは SORACOM Lagoon の制限事項 を参照ください。
ステップ 1: Lagoon の利用を開始する
Lagoon は設定を有効化することですぐに開始できます。 SORACOM のユーザーコンソール にルートユーザーでログインし、サイドメニューの「データ収集・蓄積・可視化」>「SORACOM Lagoon」メニューをクリックします。
SAM ユーザーで Lagoon の利用開始はできません。必ずルートユーザーで実施してください。
Lagoon を有効化する
「SORACOM Lagoon の利用を開始する」ボタンをクリックします。
パスワードを設定します。 このパスワードは SORACOM コンソールのルートユーザーのメールアドレスで Lagoon へログインする時に必要なパスワードとなります。
Lagoon へログインする
ルートユーザーで Lagoon へログインしダッシュボード設定を行います。 「SORACOM Lagoon にアクセス」ボタンをクリックします。
オペレータアカウントのメールアドレスと先ほど設定したパスワードを入力しログインします。
以上で Lagoon の利用を開始しログインできました。
ステップ 2: Lagoon でダッシュボードを作成する
ダッシュボードを作成する
ダッシュボードを作成していきます。 まずは左上の十字ボタンからダッシュボードを作成します。
New dashboard という名前でダッシュボードが作成されパネルの選択画面が表示されます。 まずはパネルからグラフを選択し作成していきます。
空のグラフパネルが作成されました。 パネル上部のドロップダウンから編集をクリックします。
「メトリックス」タブにグラフ化したい回線/デバイスの情報を入力していきます。 データソースはデフォルトで Harvest となります。
今回は SORACOM Air 回線で室温、湿度、不快指数を下のような JSON データとして Harvest へ格納しています。
{ "temp": 27.2, "humi": 43.0, "heat": 73.8 }
利用するリソース種別、回線/デバイス、データを入力するとグラフが表示されます。今回は室温、湿度の 2 つのクエリを書いてみます。
なにやら 2 種類の線が見えます。 タイトルや軸を設定し、もう少し見やすくしていきましょう。
まずは「全般」タブからタイトルを設定します。
「軸」タブから軸の設定を行います。 左の Y 軸を気温 (℃) とし右の Y 軸を湿度 (%) とします。
「表示」タブから 2 軸の表示設定を行います。左にある「系列のオーバーライド」を選択し、今回右 Y 軸に表示したい湿度データのキーと+ボタンから「Y-axis:2」を選択します。
少し細かいですが気温 (temp) と湿度 (humi) の凡例が左右に離れてしまっているのが気になります。「凡例」タブからテーブル表示にチェックをつけることで左下に凡例をまとめてテーブル化できます。この凡例はダッシュボード上でクリックすることでグラフへの描画 ON/OFF を切り替えることができます。
以上でグラフパネルを作成できました。
右上の戻るボタンからダッシュボードの画面へ戻ります。 右上の保存ボタンからダッシュボードに名前をつけて保存します。
以上で Lagoon でダッシュボードを作成し保存できました。
ダッシュボードを共有する
次にダッシュボードの共有を行います。右上の「ダッシュボードを共有」ボタンをクリックしリンクの URL を取得します。
SORACOM のコンソール画面に戻りダッシュボードユーザーを作成します。「+ユーザー追加」ボタンから Lagoon ユーザーの権限、メールアドレス、パスワードを設定します。
- 読み取り専用:ダッシュボードの閲覧が可能なユーザーです。
- 編集可能:ダッシュボードの閲覧と編集が可能なユーザーです。
先ほど手に入れたリンクの URL へアクセスすると再びログイン画面が表示されます。同じブラウザで実施するとログイン状態が保持されている場合があるのでキャッシュのクリアまたは別のブラウザにてお試しください。
先ほど追加した Lagoon ユーザーのメールアドレスとパスワードを入力すると、先ほど作成したダッシュボードを見ることができました。
以上で Lagoon でダッシュボードを作成し保存することができました。
今回は簡単なグラフの作成と共有のみ実施しましたが、Lagoon は OSS の Grafana をベースに開発を行っており 地図やテーブルといったパネルや、アラートの設定が可能です。ぜひお好みのダッシュボードを作成して見てください。