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独自のアルゴリズムを開発する

S+ Camera シリーズ では、エッジコンピューターで撮影した画像や動画を処理するアプリケーションを「アルゴリズム」と呼びます。

ここでは、PC を利用して独自のアルゴリズムを開発する手順を説明します。

  • このページで説明する手順は、Ubuntu 20.04.3 LTS および Windows Subsystem for Linux (WSL) 上で動作する Ubuntu 20.04 LTS で確認しています。OS やディストリビューションによって、必要なソフトウェア (パッケージ) や手順が異なることがあります。

  • サンプルアルゴリズムのひな型を S+ Camera シリーズ にインストールすると、SORACOM Harvest Data/Files (以下、Harvest Data/Files) にデータがアップロードされます。

    あらかじめ SORACOM Harvest Files に定期的に画像をアップロードする の手順に従って、定期的に画像をアップロードできることを確認してください。

独自アルゴリズムの開発環境を準備する

S+ Camera シリーズ にインストールされている Python の実行環境を PC に再現します。これを「独自アルゴリズムの開発環境」と呼びます。

独自アルゴリズムの開発環境を Windows に構築するには

独自アルゴリズムを Windows で開発する場合は、Windows Subsystem for Linux (WSL) を利用してください。

必要なソフトウェア (パッケージ) をインストールする

あらかじめ、以下のソフトウェア (パッケージ) をインストールしてください。

  • cmake
  • git
  • g++
  • jq
  • make
  • zlib1g-dev
  • libffi-dev または libffi-devel
  • libbz2-dev
  • libreadline-dev
  • libssl-dev
  • libsqlite3-dev
  • libwebp-dev

Ubuntu 20.04.3 LTS で apt を利用している場合は、以下のコマンドでインストールできます。

$ sudo apt update
$ sudo apt install cmake git g++ jq make zlib1g-dev libffi-dev libbz2-dev libreadline-dev libssl-dev libsqlite3-dev libwebp-dev

Python 3.7.3 をインストールする

# pyenvの環境を構築
$ git clone https://github.com/yyuu/pyenv.git $HOME/.pyenv
$ export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"
$ export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"
$ eval "$(pyenv init --path)"
$ eval "$(pyenv init -)"

# python 3.7.3をインストール
$ pyenv install 3.7.3
$ pyenv local 3.7.3
$ pyenv rehash

# venvの環境を構築
$ sudo mkdir -p /opt/soracom/python/
$ self=$(whoami)
$ sudo chown -R $self /opt/soracom/
$ python -m venv /opt/soracom/python/
$ source /opt/soracom/python/bin/activate

Python モジュールをインストールする

S+ Camera シリーズ の Python の実行環境にインストールされているモジュールを、開発環境にインストールします。モジュールのリストは、SORACOM Mosaic Python module 一覧 を参照してください。このリストを requirements.txt に保存すると、以下のコマンドで一括インストールできます。

$ pip install --upgrade pip
$ pip install setuptools --upgrade
$ pip install -r requirements.txt

開発環境を再起動したときは

開発環境を再起動すると、pip などが利用できなくなります。以下のコマンドを実行すると開発環境が再び利用できます。

$ source /opt/soracom/python/bin/activate

アルゴリズムをインストールするための環境を構築する

次に、アルゴリズムをインストールするための環境を準備します。

  1. SORACOM CLI をインストールします。

    デプロイツールで、default プロファイルを使用します。SORACOM CLI を実行するために必要な認証情報は、default.json に保存してください。

    • 認証情報は、以下の権限を持った SAM ユーザーの認証情報を使用します。

      {
        "statements": [
          {
            "api": [
              "Device:readDeviceResource",
              "Device:executeDeviceResource",
              "Device:writeDeviceResource",
              "FileEntry:putFile"
            ],
            "effect": "allow"
          }
        ]
      }
      
    • 認証情報を保存する際は、「カバレッジタイプ」で 2 (特定地域向け IoT SIM (日本カバレッジ) のサブスクリプション (plan-D など) を利用する IoT SIM を管理する) を指定します。

    操作について詳しくは、SORACOM CLI 利用ガイド を参照してください。

  2. SORACOM Mosaic のデプロイツール にアクセスし、[ダウンロード] をクリックして、保存します。

  3. deploy.zip を解凍します。

    deploy.zip が Downloads ディレクトリにダウンロードされた場合は、以下のコマンドで解凍できます。

    $ unzip Downloads/deploy.zip
    
    Archive:  Downloads/deploy.zip
       creating: deploy/
      inflating: deploy/mosaic_deploy.sh  
      inflating: deploy/mosaic_deploy_apicall.sh  
    
  4. unzip コマンドを実行したディレクトリで、次のコマンドが実行できることを確認してください。

    $ cd deploy
    
    $ soracom
    
    A command line tool to invoke SORACOM API
    
    Usage:
      soracom [command]
    
    Available Commands:
      audit-logs           Retrieve audit logs.
        :
    
    $ jq
    
    jq - commandline JSON processor [version 1.x]
    
    Usage:	jq [options] <jq filter> [file...]
        :
    
    $ ./mosaic_deploy.sh
    
    Please set the parameters.
    Example. mosaic_deploy.sh /git/surplus/CameraApp0
    

    このディレクトリ (deploy ディレクトリ) を「デプロイツールのディレクトリ」と呼びます。

独自アルゴリズムのひな型を準備する

Python で動作する独自アルゴリズムのひな型を用意しています。以下の手順に従って、ひな型を準備します。

  1. 独自アルゴリズムのひな型 (CameraApp0.tgz) にアクセスし、[ダウンロード] をクリックして、保存します。

  2. CameraApp0.tgz を解凍します。

    CameraApp0.tgz が Downloads ディレクトリにダウンロードされた場合は、以下のコマンドで解凍できます。

    $ tar -zxvf ~/Downloads/CameraApp0.tgz
    
    ._CameraApp0
    CameraApp0/
    CameraApp0/._CameraApp.py
    CameraApp0/CameraApp.py
    CameraApp0/._fisheye_correction.py
    CameraApp0/fisheye_correction.py
    CameraApp0/._haarcascade_frontalface_alt2.xml
    CameraApp0/haarcascade_frontalface_alt2.xml
    CameraApp0/._CameraApp0
    CameraApp0/CameraApp0
    CameraApp0/._haarcascade_eye.xml
    CameraApp0/haarcascade_eye.xml
    CameraApp0/._soracom_harvest_files.py
    CameraApp0/soracom_harvest_files.py
    CameraApp0/.___init__.py
    CameraApp0/__init__.py
    CameraApp0/._PreSetup
    CameraApp0/PreSetup
    CameraApp0/._soracom_image_util.py
    CameraApp0/soracom_image_util.py
    CameraApp0/._info.json
    CameraApp0/info.json
    CameraApp0/._soracom_device_interface.py
    CameraApp0/soracom_device_interface.py
    CameraApp0/._soracom_harvest_data.py
    CameraApp0/soracom_harvest_data.py
    

    Public Beta 以降は CameraApp0_custom_oma.xml は不要となりました。

    CameraApp0.py 以外のファイル名は変更しないでください

    ファイル名を変更すると、エッジコンピューターで独自アルゴリズムが実行されません。

独自アルゴリズムを開発する

独自アルゴリズムのひな型に含まれる以下のファイルを編集します。

ファイル名によっては正しくインストールできません

任意のファイルを追加する場合は、ファイル名に注意してください。以下のルールに一致すると、異なる内容で上書きされたり、S+ Camera シリーズ にインストールする際に削除されたりします。

  • ファイル名の先頭が . (ドット) (例: .xxxxx)
  • ファイル名の末尾が .pyc または .log (例: xxxxx.pycxxxxx.log)
  • ファイル名が tests

info.json: バージョン情報ファイル

独自アルゴリズムのバージョン情報を設定します。

info.json の例:

{
    "PkgApp": "CameraApp0",
    "PkgName": "CameraApp0 Sample",
    "PkgVersion": "1.0.0",
    "PkgIdentifier": "io.soracom.CameraApp0"
}
パラメーター説明
PkgAppCameraApp0。変更しないでください。
PkgName独自アルゴリズムの名前を指定します。
PkgVersion独自アルゴリズムのバージョンを指定します。
PkgIdentifier独自アルゴリズムの識別子を指定します。ほかの独自アルゴリズムとの名前が一致することを避けるために、識別子の先頭に、インターネットのドメイン名を逆順に記載した文字列を入れてください。

CameraApp0: 実行モジュール

S+ Camera シリーズ はアルゴリズムとして CameraApp0 を実行します。Python 3.7.3 で CameraApp0 を実行するために CameraApp0 の一行目は、以下のように記述してください。

#!/opt/soracom/python/bin/python

独自アルゴリズムのひな型では、アルゴリズム本体を CameraApp.py に記述し、以下のように CameraApp0 から CameraApp.py をインポートしています。

CameraApp0 の例:

import CameraApp

def main():
    CameraApp.Interval()

if __name__ == '__main__':
    main()

PreSetup: アルゴリズム実行前に実行されるスクリプト

PreSetup は、アルゴリズム実行前に実行されるスクリプトです。具体的には、以下のタイミングで PreSetup およびアルゴリズムが実行されます。

  • OS 起動後
  • アルゴリズムのインストール後
  • アルゴリズムの環境変数変更後
  • アルゴリズム異常終了後
  • SORACOM Inventory Agent の再起動後

PreSetup の例:

#!/bin/bash

echo PreSetup
pip freeze
アルゴリズムおよび PreSetup が実行されるディレクトリについて

アルゴリズムおよび PreSetup が実行されるディレクトリは、S+ Camera シリーズ の /opt/soracom/container/container0/opt/soracom/bin/CameraApp0/ です。したがって、SSH で S+ Camera シリーズ にリモートアクセス した場合は、以下のコマンドを実行すると、アルゴリズムおよび PreSetup が上記のディレクトリに保存されていることを確認できます。

$ sudo ls /opt/soracom/container/container0/opt/soracom/bin/CameraApp0/

一方で、アルゴリズムおよび PreSetup では、/opt/soracom/container/container0/ をルートディレクトリとみなして動作します。そのため、PreSetup 内で現在のディレクトリを表示する echo $PWD を実行すると、/opt/soracom/container/container0 が含まれずに、以下のようにログファイルに出力されます。

/opt/soracom/bin/CameraApp0
アルゴリズムで大きなサイズのファイルを利用するときは

アルゴリズムで、大きなサイズのファイル (例: 機械学習モデルなど) を利用するには、以下のいずれかの方法で、S+ Camera シリーズ にダウンロードしてください。

  • アルゴリズムのアーカイブに含める
    • アルゴリズムのインストール時にタイムアウトが発生して、インストールに失敗することがあります。
    • アルゴリズムのアーカイブに含まれるファイルは、電源をオフにしても削除されません。
  • アルゴリズムのアーカイブに含めずに、PreSetupcurl コマンドなどを実行して、アルゴリズム実行前にダウンロードする
    • アルゴリズムのインストール時にタイムアウトが発生する原因にはなりません。
    • アルゴリズムのアーカイブに含まれないファイルは、電源をオフにすると削除されます。削除されたファイルは、電源をオンにするたびに PreSetup が実行され、アルゴリズム実行前にダウンロードできます。その結果、多くのデータ通信が発生します。
    • 大きなサイズのファイルを SORACOM プラットフォーム (Harvest Files) 以外のストレージに保存して、Wi-Fi アップロード機能 を利用することを推奨します。SORACOM プラットフォーム以外の URL からダウンロードする際は、Wi-Fi が利用されるため、IoT SIM を利用したデータ通信量を抑制できます。
    • Mosaic コンソールでアルゴリズムのパラメータ (例: SORACOM_ENV_MODE) を変更した場合など、PreSetup が実行される際にすでに S+ Camera シリーズ にファイルがダウンロード済みの場合があります。その場合は、改めてダウンロードしないように実装すると、データ通信量や起動時間を抑制できます。
    • 保存先のディレクトリを指定せずにファイルをダウンロードすると、ファイルは S+ Camera シリーズ の /opt/soracom/container/container0/opt/soracom/bin/CameraApp0/ に保存されます。ただし、アルゴリズムおよび PreSetup からは /opt/soracom/bin/CameraApp0/ に保存されているように見えます。パスの指定に注意してください。
ログの出力とダウンロードについて

あらかじめ、ログを出力するには の手順に従って設定をしておくと、PreSetup で標準出力に出力した内容が、ログに出力されます。

問題が発生したときのために、独自アルゴリズムのひな型のように pip freeze を実行して、実行環境にインストールされている Python のパッケージのリストをログに出力することを推奨します。

出力したログは、SORACOM Mosaic コンソールで操作すると、S+ Camera シリーズ から Harvest Files にアップロードした後、PC にダウンロードできます。詳しくは、ログをダウンロードする を参照してください。

CameraApp.py: アルゴリズムの本体

CameraApp.py に独自アルゴリズムの本体を記述します。

開発環境 (PC) が正しく準備されていることを確認する

ダウンロードしたアルゴリズムのひな型に含まれる CameraApp.py には、S+ Camera シリーズ にアクセスし、定期的に Harvest Files にカメラ画像 (静止画・WebP 形式データ) をアップロードし、Harvest Data にカメラ画像に関するデータをアップロードするアルゴリズムが記述されています。

開発環境が正しく準備されていることを確認するために、このアルゴリズムを開発環境で実行します。

  • SORACOM Napter (以下、Napter) の利用料金が発生します。なお、毎月一定額の無料利用枠が設定されています。詳しくは、SORACOM Napter のご利用料金 を参照してください。
  • SORACOM Air for セルラーを利用してデータを送信するため、データ通信料が発生します。
開発環境で IoT SIM を利用すると Harvest Data/Files へのアップロードも確認できます

Harvest Data/Files にデータをアップロードするには、SORACOM Air を利用する必要があります。開発環境で実行したアルゴリズムから Harvest Data/Files にデータをアップロードするには、別途 SORACOM Air for セルラーを契約し、開発環境で使用してください。この場合、アルゴリズムでアップロードしたデータは、開発環境で利用する IoT SIM の Harvest Data/Files に保存されます。

  1. S+ Camera シリーズ の電源を入れます。

  2. S+ Camera Basic が提供する API を外部から利用するためにリモートアクセスする場合 の操作に従って、API にリモートアクセスするための HTTP(s) URL (https://xxx-xxx-xxx-xxx.napter.soracom.io:yyyyy) をクリップボードにコピーします。

    ただし、[露出させるポート]8080 を指定してください。

  3. 以下のコマンドを実行して、URL を環境変数 DEVICE_INTERFACE_URI に代入します。

    ${surplusRemoteAccessURL} には、手順 2 でリモートアクセスを有効にしたときに [HTTP(S)] に表示された URL をペースト (入力) してください。

    export DEVICE_INTERFACE_URI=${surplusRemoteAccessURL}
    
  4. そのほかの環境変数を設定します。

    export DEBUG_FILE_SAVE=True
    
    環境変数説明
    DEBUG_FILE_SAVETrue: ダウンロードした画像データを開発環境の /tmp ディレクトリに保存します。一般に、開発環境からは Harvest Files にアップロードできないため、True に設定してください。
  5. サンプルアルゴリズムのディレクトリに移動します。

    $ cd CameraApp0
    
  6. サンプルアルゴリズムを実行します。

    $ ./CameraApp0
    

    /tmp ディレクトリに定期的にカメラ画像が保存されます。

    例: /tmp/cap_zzzzzzzzzz_2021-12-17T10-02-43-552962.webp

    • S+ Camera シリーズ からは非圧縮データがダウンロードされ、開発環境で WebP 形式に変換されています。そのため、非圧縮データのダウンロードに関して、データ通信料が発生します。一方、アルゴリズムを S+ Camera シリーズ にインストールした場合は、S+ Camera シリーズ で WebP 形式に変換されるため、WebP 形式データのアップロードに関して、データ通信量が発生します。
    • 開発環境で IoT SIM を利用している場合は、Harvest Data/Files にもデータがアップロードされます。
  7. 画像が保存されていることを確認します。

    $ ls /tmp | grep cap.*\.webp
    
    cap_zzzzzzzzzz_2021-12-17T09-59-09-781983.webp
    cap_zzzzzzzzzz_2021-12-17T09-59-52-122476.webp
    cap_zzzzzzzzzz_2021-12-17T10-00-35-289352.webp
    cap_zzzzzzzzzz_2021-12-17T10-01-17-435684.webp
    cap_zzzzzzzzzz_2021-12-17T10-01-59-941113.webp
    cap_zzzzzzzzzz_2021-12-17T10-02-43-552962.webp
    
  8. Ctrl+C キーを押して、サンプルアルゴリズムを終了します。

アルゴリズムをインストールする

開発したアルゴリズム (CameraApp0) を S+ Camera シリーズ にインストールします。

  1. SORACOM Mosaic コンソール にアクセスし、エッジコンピューターのデバイス ID をメモします。

  2. デプロイツールのディレクトリ (deploy ディレクトリ) に移動します。

    $ cd ~/deploy
    
  3. インストールします。

    $ ./mosaic_deploy.sh -d {デバイス ID} {開発したアルゴリズムのフルパス}
    

    例:

    $ ./mosaic_deploy.sh -d d-xxxxxxxxxxxxxxxxxxxx ~/deploy/CameraApp0
    
        :
    Show PkgName.
    PkgName="CameraApp Sample"
    Show PkgVersion
    PkgVersion="1.0.0"
    Restart InventoryAgent
    

    独自アルゴリズムが S+ Camera シリーズ と Harvest Files (/SORACOM-Mosaic/CameraApp0/) にインストールされ、最後に上記のように表示されます。

    デバイス ID は、d- で始まる ID です。一方、15 桁の番号 (IMEI) で始まる ID (例: 123456789012345_DN0123456789012) は、MOSAIC ID です。ここでは、d- ではじまる デバイス ID を指定します。

    Upload Package で終了した場合は

    以下の表示で終了した場合は、SORACOM CLI の default プロファイルに登録された SAM ユーザーの権限が足りません。SAM ユーザーの権限を確認し、認証情報が default プロファイルに登録されていることを確認してください。

        :
    Upload Package.
    
    ファイルサイズが大きすぎる場合は

    ファイルサイズが大きいためにアルゴリズムのインストールに 10 分以上かかる場合は、S+ Camera シリーズ に設定されているタイムアウトによって、アルゴリズムのインストールに失敗します。

    一部のファイルを PreSetup スクリプトでダウンロードするなどして、アルゴリズムの tgz ファイルのサイズを小さくしてください。

  4. SORACOM Mosaic コンソール にアクセスし、エッジコンピューターのデバイス ID をクリックします。

  5. [アルゴリズム] をクリックし、「現在のアルゴリズム」に「CameraApp Sample」と表示されていることを確認します。

    この表示は、サンプルアルゴリズムが、S+ Camera シリーズ で動作していることを表しています。

    次に、同じアルゴリズムが Harvest Files にもアップロードされていることを確認します。

  6. [開く][Harvest Files で開く] の順にクリックします。

    Harvest Files が表示されます。

  7. [SORACOM-Mosaic/][CameraApp0/][1.0.0/] → アップロードした日時の順にクリックし、「CameraApp0.tgz」が表示されていることを確認します。

    必要に応じて、ダウンロードしてください。次に、アルゴリズムが Harvest Files にアップロードした画像を確認します。

  8. [root] をクリックします。

  9. [cap/] → MOSAIC ID → アルゴリズムが動作した年月日を順にクリックします。

    必要に応じて、画像をダウンロードしてください。WebP 形式の画像データは、Chrome などのブラウザから確認できます。

  10. あらためて SORACOM Mosaic コンソール にアクセスし、エッジコンピューターのデバイス ID をクリックします。

  11. [アルゴリズム][開く][Harvest Data で開く] の順にクリックします。

    Harvest Data が表示されます。

アルゴリズムの保存ディレクトリについて

インストールしたアルゴリズムは、S+ Camera シリーズ の以下の 2 つのディレクトリに保存されます。

  • /opt/soracom/container/container0/opt/soracom/bin/CameraApp0/: 実行用パス。このパスのアルゴリズムが実行されます。
  • /opt/soracom/bin/CameraApp0/: バックアップ用パス。S+ Camera シリーズ が再起動したときなどに、実行用パスに保存されたファイルはいったん削除されますが、アルゴリズムが起動されるタイミングで、バックアップ用パスから実行用パスにコピーされます。

サンプルアルゴリズム動作時の料金について

Harvest Data/Files および Napter の利用には料金が発生します。

特に、Harvest Data/Files にデータを送信するサンプルアルゴリズムは、継続して料金が発生します。不要になった場合は、以下の設定を行って、料金がかからないようにすることをおすすめします。

Tips

独自のアルゴリズムを開発する際に有用な情報を紹介します。

参考になるアルゴリズムについて

現在提供されているサンプルアルゴリズムについては アルゴリズム一覧 を参照してください。サンプルアルゴリズムをインストールする画面で [ダウンロード] をクリックすると、サンプルアルゴリズムをダウンロードできます。

また、以下のレシピも参考にしてください。

任意のモジュールを利用するには

S+ Camera シリーズ の Python の実行環境にインストールされていないモジュールを利用する場合は、独自アルゴリズムのアーカイブにモジュールを含めます。

具体的には、CameraApp0 が保存されているディレクトリで以下のコマンドを実行してください。

$ pip install {module name} -t ./
PreSetup でインストールすると起動に時間がかかります
PreSetuppip install {module name} -t ./ を実行してもモジュールをインストールできます。ただし、PreSetup で実行すると、独自アルゴリズムが実行されたときに毎回モジュールがダウンロードされるため、独自アルゴリズムの起動に時間がかかったり、データ通信量が増えたりします。

開発環境 (PC) でカメラ画像をダウンロードするには

サンプルアルゴリズムのひな型では、定期的にカメラ画像 (静止画・非圧縮データ) をダウンロードしています。その方法でも開発環境にカメラ画像をダウンロードできますが、ここでは、アルゴリズムを実行せずに、カメラ画像 (静止画・WebP 形式データ) を取得する方法を説明します。

SORACOM Air for セルラーを利用して画像を取り込む方法では、SORACOM Napter の使用料と SORACOM Air for セルラーのデータ通信料が発生します。

  • SORACOM Napter の利用料金が発生します。なお、毎月一定額の無料利用枠が設定されています。詳しくは、SORACOM Napter のご利用料金 を参照してください。
  • SORACOM Air for セルラーを利用して画像を取り込むと、データ通信料が発生します。

WebP 形式データのほうがデータサイズが小さいため、データ通信料を抑えることができます。

  1. S+ Camera Basic が提供する API を外部から利用するためにリモートアクセスする場合 の操作に従って、API にリモートアクセスするための HTTP(s) URL (https://xxx-xxx-xxx-xxx.napter.soracom.io:yyyyy) を取得します。

  2. 以下のコマンドを実行して、URL を変数に代入します。

    ${surplusRemoteAccessURL} には、リモートアクセスを有効にしたときに [HTTP(S)] に表示された URL を入力してください。

    $ surplusRemoteAccessURLforCameraSettings=${surplusRemoteAccessURL}
    
  3. S+ Camera シリーズ のカメラの撮影を有効化します。

    $ curl -X GET ${surplusRemoteAccessURLforCameraSettings}/mosaic/v1/DeviceInterface/startCameraCapture
    
  4. S+ Camera シリーズ からカメラ画像 (静止画・WebP 形式データ) を取得します。

    $ curl -X GET ${surplusRemoteAccessURLforCameraSettings}/mosaic/v1/DeviceInterface/cameraWebpImage?quality=85 --output image.webp
    

    カメラ画像 (静止画・WebP 形式データ) がダウンロードされ、image.webp として保存されます。

  5. S+ Camera シリーズ のカメラの撮影を無効化します。

    $ curl -X GET ${surplusRemoteAccessURLforCameraSettings}/mosaic/v1/DeviceInterface/startCameraCapture
    
カメラ画像 (動画) にも対応しています

API を利用すると、S+ Camera シリーズ で動画を撮影したり、カメラの状態および設定を取得したりできます。詳しくは、S+ Camera Basic が提供する API を参照してください。

パラメータを渡すには

SORACOM Mosaic コンソールの [アルゴリズム] で、アルゴリズムに渡すパラメータ (最大 255 文字) を指定できます。ここで指定した値は、アルゴリズムを起動するタイミングで、S+ Camera シリーズ の環境変数に反映されます。

例:

パラメータ説明
SORACOM_ENV_FREE_PARAM

JSON を指定します。

{ "IForm": "webp", "IQl": 85, "upload_begin_time": 0, "upload_end_time": 24 }

各値がどのように扱われるかは、サンプルアルゴリズムのソースコードを参照してください。

アルゴリズムからパラメータを取得するには、以下のように環境変数を取得します。

FREE_PARAM = os.getenv('SORACOM_ENV_FREE_PARAM', {})
FREE_PARAM_OBJECT = json.loads(FREE_PARAM)
UPLOAD_TIME_LIMIT_JST_BEGIN = FREE_PARAM_OBJECT.get('upload_begin_time', 0)
UPLOAD_TIME_LIMIT_JST_END = FREE_PARAM_OBJECT.get('upload_end_time', 24)

ログを出力するには

S+ Camera シリーズ 内部の /tmp/io.soracom.mosaic.debug.CameraApp0 にファイルを作成すると、次回アルゴリズム起動時から /tmp/io.soracom.mosaic.debug.CameraApp0.log にログが出力されます。

/tmp/io.soracom.mosaic.debug.CameraApp0 にファイルを作成して、アルゴリズムだけを再起動する手順は以下のとおりです。

  1. SSH で S+ Camera Basic にリモートアクセスする場合 の手順に従って、S+ Camera シリーズ に SSH ログインします。

  2. 以下のコマンドを実行します。

    $ touch /tmp/io.soracom.mosaic.debug.CameraApp0
    $ sudo systemctl restart soracom-inventoryagent.service
    $ touch /tmp/io.soracom.mosaic.debug.CameraApp0.log
    $ tail -f /tmp/io.soracom.mosaic.debug.CameraApp0.log
    
/tmp/io.soracom.mosaic.debug.CameraApp0 は S+ Camera シリーズ を再起動するたびに作成してください。ファイルに出力される最大出力サイズは 10 MiB です。

SORACOM Mosaic コンソールからログをダウンロードする手順について詳しくは、ログをダウンロードする を参照してください。

アルゴリズムだけ再起動するには

SORACOM Mosaic コンソールからアルゴリズムだけを再起動できます。

  1. SORACOM Mosaic コンソール にアクセスし、エッジコンピューターのデバイス ID をクリックします。

  2. [概要][再起動][インベントリエージェントを再起動] の順にクリックします。

SSH でアクセスしている場合

S+ Camera シリーズ に SSH でアクセスしている場合は、以下のコマンドを実行すると、アルゴリズムだけを再起動できます。

$ sudo systemctl restart soracom-inventoryagent

SSH でアクセスしてアルゴリズムを削除する

アルゴリズムをインストール後、IoT SIM はオンラインなのに、デバイスがオフラインになってしまった場合は、S+ Camera シリーズ に SSH でアクセスして、アルゴリズムを削除してください。

  1. SSH で S+ Camera Basic にリモートアクセスする場合 の手順に従って、S+ Camera シリーズ に SSH ログインします。

  2. 以下のコマンドを実行します。

    sudo systemctl stop soracom-inventoryagent
    sudo rm /opt/soracom/data/InventoryAgent/CameraApp0_custom_oma.md5
    sudo rm /opt/soracom/data/InventoryAgent/CameraApp0_custom_oma_params.json
    sudo rm /opt/soracom/data/InventoryAgent/state.json
    sudo rm -r /opt/soracom/bin/CameraApp0/