SORACOM Mosaic の提供の終了について
- 2024 年 6 月 30 日をもって SORACOM Mosaic に対応するエッジコンピューターである S+ Camera シリーズの販売およびサポートを終了しました。SORACOM Mosaic のサポートは 2024 年 12 月 31 日まで承ります。
- 2024 年 12 月 31 日に SORACOM Mosaic の提供を終了します。
S+ Camera シリーズ のカメラ画像 (動画) を Mosaic コンソールで確認したり、S+ Camera シリーズ にリモートアクセスして動画を録画してダウンロードしたりできます。
S+ Camera シリーズのカメラ画像 (動画) 撮影機能の制限
- 再生される動画はリアルタイム映像ではありません。タイムラグが存在します。
- 音声は録音されません。
- S+ Camera シリーズ の内蔵カメラで動画を撮影します。背面の USB 端子に接続した USB 機器 は操作できません。
- S+ Camera シリーズ 本体に保存可能な容量を超過した場合は、古い録画データから削除されます。
- S+ Camera シリーズ のストレージに保存できる動画の長さは、画像サイズ (横幅 x 高さ) により異なります。画像サイズ (横幅 x 高さ) の変更方法は、S+ Camera シリーズユーザーガイドの カメラの設定を変更する を参照してください。
- 動画プレビューおよび動画の録画機能で利用できるフレームレートは、25 FPS のみです。フレームレートの変更方法は、S+ Camera シリーズユーザーガイドの カメラの設定を確認/変更する を参照してください。
事前準備
このページで説明する機能を利用する前に、以下の内容を確認してください。
SORACOM Mosaic アプリケーションを更新する
動画プレビュー機能を利用するには、エッジコンピューターにインストールされている SORACOM Mosaic アプリケーションを更新する必要があります。詳しくは、SORACOM Mosaic アプリケーションを更新する を参照してください。
SORACOM Mosaic アプリケーションを更新すると、動画プレビューおよび動画の録画機能で利用できるフレームレートが 25 未満に設定されていた場合は、自動的に 25 に設定されます。フレームレートの変更方法は、S+ Camera シリーズユーザーガイドの カメラの設定を確認/変更する を参照してください。
イベントハンドラーを利用して IoT SIM の通信量を監視する
イベントハンドラー を利用すると、以下のように IoT SIM の通信量を監視して IoT SIM を休止状態にしたり通知を受け取ったりできます。
- データ通信量が 1 か月 1024 MiB を超えたら、IoT SIM を休止状態 (通信できない状態) にする。詳しくは、イベントハンドラーの 月あたりのデータ通信量を制限する を参照してください。
- データ通信量が 1 日 10 MiB を超えたら、メールで通知する
データ通信量に応じた利用料金の見積もりを確認できます
S+ Camera シリーズ の場合は、SORACOM Air for セルラー の plan-D D-300MB (データ通信のみ) を利用しています。データ通信量がわかる場合は、見積もりツールで利用料金の見積もりを確認できます。
見積もりツール にアクセスし、 → → の に追加データ容量の数 (1
を入力すると、500 MiB を 1 回追加) を入力します。
たとえば、S+ Camera シリーズ で 1.4 GiB (約 1 時間) の動画をプレビューした場合のデータ通信料金を確認するには、以下のように入力してください。
項目 | 設定 |
---|---|
1 | |
0 | |
3 (1.4 GiB < 300 MiB + 500 MiB × 3) |
各項目を設定すると、ご利用料金 – 特定地域向け IoT SIM (plan-D D-300MB) を参照してください。
にデータ通信料金が表示されます。また、 → に基本料金も含めた総額が表示されます。なお、利用料金について詳しくは、Mosaic コンソールでカメラ画像 (動画プレビュー) を確認する
Mosaic コンソールで、最大 30 分間の動画プレビューを確認できます。
動画プレビューのページを表示すると Napter の利用料金が発生します
Mosaic コンソールの動画プレビュー機能は、自動的に Napter を利用して録画を開始したり動画を取得したりしています。そのため、Mosaic コンソールの ご利用料金 – 特定地域向け IoT SIM (plan-D D-300MB) のデータ通信料金と SORACOM Napter のご利用料金 が発生します。
をクリックすると、動画プレビューはデータ通信量が多いためデータ通信料金が高くなる傾向があります
当社実績: 画像サイズを 1280 x 640 に設定した場合、1 時間あたり約 1.4GiB のデータ通信量でした。
データ通信料金が気になる場合は、イベントハンドラーを利用して、IoT SIM のデータ通信量がしきい値を超えたときに IoT SIM を休止状態 (通信できない状態) にするなどの対策をご検討ください。詳しくは、イベントハンドラーを利用して IoT SIM の通信量を監視する を参照してください。
Mosaic コンソール にアクセスし、カメラ画像 (動画プレビュー) を確認するエッジコンピューターのデバイス ID をクリックします。
デバイス詳細画面の
タブが表示されます。の をクリックし、「s1.4xfast」を選択します。
をクリックします。
Napter によるオンデマンドリモートアクセスが有効になり、エッジコンピューターで録画が始まります。
をクリックします。
動画プレビューが再生されます。
タブや タブをクリックすると、録画が終了します。
動画プレビューの左下隅に表示されている一時停止ボタンをクリックしても、録画は継続しています。
リモートアクセスを利用してカメラ画像 (動画) をダウンロードする
S+ Camera シリーズ が提供する API を外部から利用して、エッジコンピューターで動画を録画し、動画データを Mac OS、Linux、または Windows Subsystem for Linux (以下、PC) にダウンロードできます。
エッジコンピューターへのリモートアクセスを有効にします。
詳しくは、S+ Camera シリーズが提供する API を外部から利用するためにリモートアクセスする場合 を参照してください。
以下のコマンドを実行して、URL を変数に代入します。
${surplusRemoteAccessURL} には、リモートアクセスを有効にしたときに
に表示された URL を入力してください。surplusRemoteAccessURLforDownloadMovie=${surplusRemoteAccessURL}
以下のコマンドを実行して、エッジコンピューターで録画を開始し、一定時間経過後に録画を終了します。
playTime=15 # 動画データの時間 (秒) curl ${surplusRemoteAccessURLforDownloadMovie}/mosaic/v1/DeviceInterface/startCameraCapture # カメラ撮影有効化コマンド sleep 5 # 有効化後 2 秒以上待ってください curl ${surplusRemoteAccessURLforDownloadMovie}/mosaic/v1/DeviceInterface/startCameraRecording # 録画開始コマンド nowTime=$(date +%s) startTime=${nowTime} endTime=$((${startTime}+${playTime})) sleep ${playTime} # 録画を希望する時間だけ待ちます curl ${surplusRemoteAccessURLforDownloadMovie}/mosaic/v1/DeviceInterface/stopCameraRecording # 録画停止コマンド curl ${surplusRemoteAccessURLforDownloadMovie}/mosaic/v1/DeviceInterface/stopCameraCapture # カメラ撮影無効化コマンド
startTime
からendTime
までを 600 秒未満にしてください。上記サンプルの場合は、playTime
に 600 未満の数値を指定してください。以下のコマンドを実行して、録画データの一部をダウンロードし、
output.mp4
として保存します。ffmpeg -i "${surplusRemoteAccessURLforDownloadMovie}/mosaic/v1/LocalHarvestAgent/m3u8/${startTime}/${endTime}/index.m3u8" -c copy "output.mp4"
startTime
とendTime
で指定した時間は目安です。ダウンロードできる動画データの開始時刻と終了時刻は、前後することがあります。ffmpeg version 4.3.1 で動作を確認しています。
S+ Camera Basic では録画予約を実現する API は提供していません
録画開始時刻に処理を実行してください。
S+ Camera シリーズ が提供する API について詳しくは、S+ Camera シリーズユーザーガイドの S+ Camera シリーズが提供する API を参照してください。