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Home ドキュメント Unified Endpoint (Public beta) はじめに

Unified Endpoint の特徴

Unified Endpoint は、Unified Endpoint を利用できるデバイス から、Unified Endpoint の対象サービス にデータを送信するための エントリポイント を提供するサービスです。Unified Endpoint の特徴は以下のとおりです。

項目Unified Endpoint を利用する場合Unified Endpoint を利用しない場合
デバイスがデータを送信する宛先、およびデータの転送先Unified Endpoint のエントリポイント に送信すると、Beam、Funk、Funnel、Harvest Data のうち、グループ設定で有効化されているサービスにデータが転送される利用するサービスのエントリポイントに送信する
1 つのデータを複数のサービスに送信する場合Unified Endpoint のエントリポイントに 1 回送信すると、Unified Endpoint でコピーされて複数のサービスに転送される利用するサービスの数だけ複数回送信する
データの種類に合わせて、利用するサービスをきめ細かく変更するには不要なデータは、転送先のサービスで無視するように実装する。デバイスでは制御できません

以下のいずれかの方式で対応する

  • デバイスで必要なサービスにのみ送信する
  • 不要なデータは、転送先のサービスで無視するように実装する
HTTP/TCP/UDP セッションは切断されることがあります

SORACOM のメンテナンスに伴い、任意のタイミングで HTTP/TCP/UDP セッションが切断される場合があります。メンテナンスに伴うセッション切断は、SORACOM Status Dashboard などで告知されません。ご了承ください。

サービスやプロダクト開発の進捗に応じて柔軟にデータの送信先を変更できます

サービスやプロダクト開発の進捗に応じて、データの送信先が変わることがよくあります。たとえば初期段階では、デバイスがデータを正しく送信できることを確認したり、素早くデータを可視化するために、Harvest Data を利用できます。その後、開発が進むにつれて、次のような取り組みを実施することが考えられます。

  • BeamFunnel などを使用して、自社サーバーやクラウドサービスにデータを転送する。
  • Lagoon 3 を利用して、高度な可視化を実現したり、Dashboard を第三者と共有したりする。

データを Unified Endpoint に送信するようにデバイスを開発しておくことで、データの送信先が変わる場合でも、デバイスごとにデータの送信先を変更する必要はありません。

Unified Endpoint に送信されたデータの転送順序

Unified Endpoint に送信されたデータは、以下の順序で各サービスに転送されます。Beam などに転送される前に、バイナリパーサー / Orbit を利用してデータを変換できます。

データのタイムスタンプについて

データのタイムスタンプは、Unified Endpoint では付与されず転送先のサービスで付与されます。そのため、各サービスごとに異なる場合があります。

Unified Endpoint にデータを送信できるデバイス

Unified Endpoint は、以下のサービスを利用しているデバイスから利用できます。

Unified Endpoint からデータを転送できるサービス

Unified Endpoint のエントリポイントに送信されたデータを、以下のサービスに転送できます。

サービス制限
SORACOM Beam

Unified Endpoint に送信するときの通信プロトコルに応じて、転送先の Beam のエントリポイントが決定されます。

通信プロトコル転送先の Beam のエントリポイント
HTTPHTTP エントリポイント
TCPTCP → HTTP/HTTPS エントリポイント (*1)
UDPUDP → HTTP/HTTPS エントリポイント (*1)
SMSSMS → HTTP/HTTPS エントリポイント
USSDUSSD → HTTP/HTTPS エントリポイント
  • (*1) Beam のエントリポイントに [ステータスコードを省略] する設定がありますが、Unified Endpoint ではこの設定には対応していません。Unified Endpoint を経由したときにステータスコードを省略するには、Unified Endpoint の カスタムレスポンス機能 を利用してください。

Beam の以下のエントリポイントは、Unified Endpoint を経由して利用することはできません。

SORACOM Funk制限はありません。
SORACOM Funnel送信データ形式「SORACOM Binary Format v1」には対応していません。
SORACOM Harvest Data制限はありません。

Unified Endpoint を利用して、SORACOM Harvest Files に転送することはできません

Beam / Funnel / Funk / Harvest Data ではデータ形式によって処理が異なります

Beam / Funnel / Funk / Harvest Data ではデータ形式によって処理が異なるため、各サービスでデータを正しく扱うために Unified Endpoint に送信したデータのデータ形式に注意してください。

  • Unified Endpoint は、複数のエントリポイントを提供しています。エントリポイントによって、Beam / Funnel / Funk / Harvest Data に出力する際のデータ形式が異なります。エントリポイントについて詳しくは、エントリポイント一覧 を参照してください。

  • Unified Endpoint に送信したデータは、バイナリパーサーOrbit で処理すると、エントリポイントに関わらず JSON 形式のデータとして出力できます。

    Unified Endpoint を経由するアーキテクチャ Unified Endpoint を経由するアーキテクチャ