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Virtual Private Gateway (VPG)

SORACOM Canal / Direct / Door を支えるお客様専用のネットワークゲートウェイ

Virtual Private Gateway (VPG) は、お客様からのリクエストに応じて個別に用意されるお客様専用のゲートウェイです。SORACOM Air for セルラー で提供される IoT SIM や、SORACOM Arc で提供されるバーチャル SIM/Subscriber は、VPG を利用できます。

VPG を利用しない場合 (デフォルト) は、IoT SIM やバーチャル SIM/Subscriber は、インターネットへの接続を提供する SORACOM 標準のゲートウェイに接続され、インターネット経由で任意の宛先への通信が提供されます。

一方で、VPG を利用した IoT SIM やバーチャル SIM/Subscriber は、そのほかの IoT SIM などから分離されたネットワーク環境に接続します。そのため「IoT SIM やバーチャル SIM/Subscriber を利用するデバイス」がアクセスできる IP アドレスを制限 (フィルタリング) したり、お客様が別途構築したネットワークにプライベート接続 (デバイスからの通信を直接お客様のネットワークにルーティング) したりできます。

VPGの特徴

カバレッジタイプを超えてサービスを利用することはできません

グローバルカバレッジと日本カバレッジでは、ほぼ同じ内容のサービスを提供していますが、完全に分離されています。そのため、カバレッジタイプ を超えてサービスを利用することはできません。たとえば、グローバルカバレッジの SORACOM IoT SIM と、日本カバレッジの特定地域向け IoT SIM で、同じ VPG (同じネットワーク環境) を利用することはできません。

プライベート接続を利用するには Canal、Direct、Door のいずれかを利用してください

プライベート接続を利用するには、お客様ネットワークにあわせて、以下のいずれかのサービスを利用してください。

サービス説明
SORACOM CanalAmazon Web Services (AWS) に構築したお客様の仮想プライベートクラウド環境 (VPC) と、AWS に構築されている SORACOM を直接接続するプライベート接続サービスです。
SORACOM DirectAmazon Web Services (AWS) 以外の環境に構築したお客様のシステムと、AWS に構築されている SORACOM を専用線で接続する 専用線接続サービス です。
SORACOM DoorAmazon Web Services (AWS) 以外の環境に構築したお客様のシステムと、AWS に構築されている SORACOM を Virtual Private Network (VPN) で接続する 仮想専用線接続サービス です。
VPG をさらに便利にするサービス

以下は、VPG をさらに便利にするために利用できるサービスです。

サービス説明
SORACOM Gateお客様が別途構築したネットワークから IoT SIM やバーチャル SIM/Subscriber にアクセスしたり (SORACOM Gate C2D)、VPG を利用する IoT SIM やバーチャル SIM/Subscriber が VPG 内で直接通信したりできます (SORACOM Gate D2D)。
SORACOM Peek for VPGSORACOM Peek は、IoT SIM を利用するデバイスの通信のうち、SORACOM を通過する IP パケットをキャプチャするサービスです。VPG を通過する IP パケットをキャプチャする場合は、SORACOM Peek for VPG を利用できます。
SORACOM JunctionVPG を通過する IP パケットに対して、パケットのコピーを転送 (ミラーリング)、パケットの経路を変更 (リダイレクション)、パケットの統計情報を可視化 (インスペクション) の 3 つの機能を提供します。
Beam、Funk、Funnel が転送するデータについて

VPG を設定したグループから SORACOM BeamSORACOM FunkSORACOM Funnel を利用すると、各サービスが転送するデータは、VPG から送信されます。

VPG の利用設定は SIM グループに対して行います

IoT SIM およびバーチャル SIM/Subscriber で VPG を利用するには、SIM グループで VPG を設定します。ここでは、グループの設定を変更する操作のみを説明します。グループの仕組みやグループを作成する操作について詳しくは、グループ設定 を参照してください。