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Home ドキュメント Virtual Private Gateway (VPG) VPG Type-C/D から Type-E/F への移行ガイド

移行の計画

旧タイプの VPG Type-C、VPG Type-D から新タイプの VPG Type-E、VPG Type-F へ移行するためのガイドです。 以下のステップで計画・移行します。

移行対象の VPG を利用しているかの確認

旧タイプの VPG Type-C、VPG Type-D を利用している場合、移行を推奨します。旧タイプの VPG については引き続きご利用頂けますが、新機能が利用できない可能性があります。後述するメリットを確認し、計画的に移行を検討してください。

旧タイプの VPG を利用しているかは、VPG の一覧より確認できます。

確認手順

SORACOM ユーザーコンソール へログインし、[メニュー][VPG] の順にクリックします。

VPG 一覧が表示されるので、「タイプ」列に「Type-C」または「Type-D」と記載された VPG がある場合、当 VPG が移行対象となります。

移行するメリットの確認

新タイプへの移行には機能面・性能面・価格面でメリットがあります。

機能面のメリット

  • Type-E, Type-F ともにオンデマンドパケットキャプチャサービスの SORACOM Peek が利用できます。
  • Type-F では AWS Transit Gateway と接続できます。
  • 今後リリースされる機能が Type-E, Type-F のみをサポートする可能性があります。

性能面のメリット

VPG Type-E、VPG Type-F ともにグローバルカバレッジでは ランデブーポイント が選択できます。ランデブーポイントによっては、インターネットアクセスや SORACOM Gate D2D のデバイス間接続、SORACOM Canal のプライベート接続におけるネットワーク経路が最適化され、遅延が減少する効果が期待できます。

VPG Type-C/D では、ランデブーポイントは固定されています。

価格面のメリット

  • 利用している機能が Type-E で充足する場合は、Type-E へ移行すると基本料金を節約できます。
  • Type-D を利用している場合は、Type-F へ移行すると基本料金を節約できます。

各タイプの料金は VPG 料金ページ を参照してください。

移行先 VPG タイプの確認

利用している機能により、移行先 VPG タイプが異なります。

利用している機能移行先 VPG タイプ
SORACOM Canal の Amazon VPC ピアリング接続、SORACOM Door の VPN 接続、SORACOM Direct の専用線接続、SORACOM Junction のいずれかを利用しているType-F
上記をいずれも利用しておらず、[インターネットゲートウェイ] が「あり」の VPG を利用しているType-E
上記を利用していないが、[インターネットゲートウェイ] が「なし」の VPG を利用している
  • アウトバウンドルーティングフィルターで代替できる場合は Type-E
  • アウトバウンドルーティングフィルターで代替できない場合は Type-F

アウトバウンドルーティングフィルターで代替できるかは、VPG に所属するデバイスの通信先を制限する機能 を参照してください。

Type-E を選択するシナリオの例

Amazon VPC ピアリング接続や VPN、専用線接続ではなく、以下のように利用している場合はいずれも Type-E へ移行できます。

  • SORACOM Gate D2D でデバイス間通信のために利用している
  • アウトバウンドルーティングフィルターのために利用している
  • VPG 固定グローバル IP アドレス付加機能のために利用している

もし上記のいずれにも該当せず、移行先の VPG タイプが不明な場合は SORACOM サポート にお問い合わせください。

注意事項

  • VPG のタイプは変更できません。そのため移行するには、新規に VPG を作成し、すべての IoT SIM を新しい VPG に所属させます。

  • IoT SIM が所属する VPG が変更されていることは、SORACOM CLI / SORACOM API を利用して確認できます。

    詳しくは、以下の項目を参照してください。

  • Type-C / D から Type-E へ移行する場合の大きな差異は以下のとおりです。

    • Canal、Door、Direct を利用できるか

    • [インターネットゲートウェイ] を「なし」にできるか

      [インターネットゲートウェイ] が「なし」の VPG を利用する場合、VPG に所属するデバイスの通信先を制限する機能 を参照して、要件を満たすかを検討してください。

  • SORACOM Gate D2D でデバイス間接続をする場合、同じ VPG に所属した SIM 間でのみ通信できることに注意してください。段階的に移行する場合は特に注意が必要です。

  • SORACOM Gate C2D でクラウドからデバイスへの通信をする場合、移行には Gate Peer の VXLAN 設定を再度投入する必要があります。

  • 移行にあたって、VPG の IP アドレスが変更されます。SORACOM Canal や Door を利用している場合、接続先環境にてルーティングの変更が必要になります。VPG の IP アドレスについては、IP アドレスの割り当て方式 を参照してください。

  • VPG 固定グローバル IP アドレス付加機能で提供した IP アドレスは原則、旧タイプから新タイプの VPG へ引き継げません。新タイプの VPG で別の固定グローバル IP アドレスを割り当てます。詳しくは、VPG 固定グローバル IP アドレス付加機能を利用する を参照してください。新タイプの VPG へ引き継ぎが必要という場合は SORACOM サポート にお問い合わせください。

IoT SIM が利用する VPG を切り替えるにはセッションを再確立してください

IoT SIM が利用する VPG を切り替えるには、IoT SIM のセッションを再確立してください。詳しくは、ステップ 3: IoT SIM が利用する VPG を切り替える を参照してください。

移行方法

現在利用しているサービス、および移行先 VPG のタイプによって移行方法が異なります。以下のようなパターンがあります。Type-F へ移行する場合はクラウドからデバイスへ通信する SORACOM Gate C2D を利用しているかどうかで方法が異なります。