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通信回線を冗長化する / 他の回線へオフロードしてデータ通信量を削減する

IoT SIM 以外のインターネット接続回線を利用して SORACOM に接続

SORACOM にはデータ収集・蓄積 SORACOM Harvest やデータ転送支援 SORACOM Beam などのクラウドサービスがあり、それらサービスには SORACOM Air for セルラーの 3G/LTE/LTE-M 回線 (セルラー回線) を利用します。セルラー回線が利用できない場所や他のインターネット接続回線で SORACOM サービスを利用するために SORACOM Air for セルラーの代替として SORACOM Arc を活用します。たとえば、以下のようなユースケースがあります。

  • SORACOM Beam を使用したいがデータ通信料金を削減するために、可能な環境では Wi-Fi を使用したい。その場合も SORACOM Beam を使用して、認証情報をクラウドで管理したい。たとえば、移動体デバイスでの利用の場合、移動の際は SORACOM Air for セルラーを使用して通信し、ベースステーションにある場合には速度や料金の観点から Wi-Fi を使用する。この場合も、デバイスの認証やクラウド接続は一元化したい。
  • セルラーと Wi-Fi 対応の 2 つのデバイスを提供しているが、クラウド側を同じ環境で併用したい。
  • SORACOM プラットフォームのサービスを、IoT SIM を申し込む前やデバイスを購入する前に試してみたい。

SORACOM IoT SIM に Arc のバーチャル SIM/Subscriber を追加することで、IoT SIM と同じ識別子 (IMSI) で SORACOM サービスにデータを送信できます。バーチャル SIM/Subscriber を追加する操作について詳しくは、セカンダリサブスクリプションのバーチャル SIM/Subscriber を作成する を参照してください。

SORACOM Air for セルラーと SORACOM Arc の併用については、以下を考慮します。

  • IoT デバイスに両方の接続設定を組み込む場合は、SORACOM サービスへのアクセスにどちらの経路を利用することになるのかを確認します。技術的には SORACOM Air for セルラーのセルラー回線で バーチャル SIM/Subscriber のセッションを確立することも可能ですが、そのセッションで通信するとそれぞれデータ通信料金がかかってしまうことに注意します。
  • どちらの接続を利用するかを自動で判断するためには、一般にデバイス側のネットワークインターフェースや接続セッションを監視する仕組みやルーティングを変更するためのユーティリティーソフトウェアの構成が必要です。たとえば、多くの Linux ディストリビューションで利用できる NetworkManager があります。