遠隔からのリモートアクセス先として SORACOM Arc を設定する構成です。
リモートアクセス元として以下が利用できます。SORACOM Gate を経由する場合は SORACOM Virtual Private Gateway が必要です。手順は SORACOM Gate | ドキュメント | SORACOM Users の [Getting Started] を参照してください。
- SORACOM Arc (SORACOM Gate D2D 経由)
- SORACOM Napter
- SORACOM IoT SIM (SORACOM Air for セルラー、SORACOM Gate D2D 経由)
- クラウドやオンプレミス (SORACOM Canal/Door/Direct、SORACOM Gate C2D 経由)
SORACOM Arc の WireGuard 設定について、以下を考慮します。
KeepAlive パケットの送信間隔 (PersistentKeepalive) の設定
一般のインターネット接続環境はルーターの NAT やファイヤーウォール機能を利用してインターネットと通信するため、WireGuard の KeepAlive パケットの送信間隔 (PersistentKeepalive
) を設定します。詳しくは、しばらくするとデバイスにアクセスできなくなるときは を参照してください。
AllowedIPs の設定
WireGuard ソフトウェアの接続時に、WireGuard インターフェースに向けるルーティングエントリーを各種 OS のルーティングテーブルに追加する設定が AllowedIPs
です。リモートアクセス元にあわせて以下を設定します。
アクセス元 | AllowedIPs の値 |
---|---|
SORACOM Napter | 100.127.10.17/32 |
SORACOM Arc | VPG の (既定で 10.128.0.0/9 ) |
SORACOM IoT SIM | VPG の (既定で 10.128.0.0/9 ) |
クラウドやオンプレミス | VPG の (既定で 10.128.0.0/9 ) |
WireGuard インターフェース経由で通信すると、Arc のデータ通信料 が発生します。SORACOM を経由する必要がない場合は、additionalAllowedIPs
に追加しないでください。
soratun の設定例
soratun 設定ファイル arc.json
内の additionalAllowedIPs
に追加します。arcSessionStatus.arcAllowedIPs
にも記載できますが、再度ブートストラップした場合にサーバーからのレスポンスで上書きされる可能性があります。環境固有の AllowedIPs
は additionalAllowedIPs
に記載してください。
{
: (中略)
"additionalAllowedIPs": ["10.128.0.0/9"]
: (中略)
wg0.conf
の設定例
[Peer]
:(中略)
AllowedIPs = 10.128.0.0/9