SORACOM IoT SIM をセットした IoT デバイスに遠隔からアクセスするために SORACOM Arc を利用する構成です。インターネットからはアクセスできないセキュアなプライベート接続で SIM にアクセスします。
遠隔アクセスのために SORACOM Virtual Private Gateway および SORACOM Gate D2D を構成します。手順は Getting Started: デバイス間で通信する | SORACOM Gate | SORACOM Users を参照してください。
SORACOM Arc の WireGuard 設定について、以下を考慮します。
KeepAlive パケットの送信間隔 (PersistentKeepalive) の設定
一般のインターネット接続環境はルーターの NAT やファイヤーウォール機能を利用してインターネットと通信するため、WireGuard の KeepAlive パケットの送信間隔 (PersistentKeepalive
) を設定します。詳しくは、しばらくするとデバイスにアクセスできなくなるときは を参照してください。
AllowedIPs の設定
WireGuard ソフトウェアの接続時に、WireGuard インターフェースに向けるルーティングエントリーを各種 OS のルーティングテーブルに追加する設定が AllowedIPs
です。SIM にアクセスするために本構成では、VPG の (既定で 10.128.0.0/9
) を設定します。
WireGuard インターフェース経由で通信すると、Arc のデータ通信料 が発生します。SORACOM を経由する必要がない場合は、additionalAllowedIPs
に追加しないでください。
soratun の設定例
soratun 設定ファイル arc.json
内の additionalAllowedIPs
に追加します。arcSessionStatus.arcAllowedIPs
にも記載できますが、再度ブートストラップした場合にサーバーからのレスポンスで上書きされる可能性があります。環境固有の AllowedIPs
は additionalAllowedIPs
に記載してください。
{
: (中略)
"additionalAllowedIPs": ["10.128.0.0/9"]
: (中略)
wg0.conf
の設定例
[Peer]
:(中略)
AllowedIPs = 10.128.0.0/9