スマートフォンやタブレットに IoT SIM を挿します。そして、Raspberry Pi と USB で接続し、テザリングして通信接続します。新たに、USB モデムのような機器を購入しなくても、該当するスマートフォンやタブレットをお持ちの方には手軽な方法です。
- 準備するもの
- スマートフォン (NTT ドコモに対応した機種もしくは SIM フリーの機種)
- Wi-Fi 接続できる環境
- SIM カードを取り出すためのピン (ゼムクリップなどでも代用できます)
- USB ケーブル (Raspberry Pi とスマートフォンを接続します。)
ステップ 1: お手元のスマートフォンに SORACOM Air をセットする
スマートフォンに SORACOM Air に SIM を挿します。スマートフォンの側面にある SIM 取り出し穴にピンをさし込み、トレイを外し、SIM を替えます。
次に、APN 設定をします。APN 設定については ステップ 2: アクセスポイント名 (APN) を設定する をご確認ください。
ステップ 2: IoT SIM で通信できるか試す
Wi-Fi (無線 LAN) など他の通信手段をオフにして、確実に IoT SIM で通信が行われる状態にして、ブラウザなどでインターネットに接続を試し、接続を確認してください。
ステップ 3: スマートフォンと Raspberry Pi を接続する
スマートフォン側の設定はノート PC をスマートフォン経由でインターネット接続する際に用いる「テザリング」と同様となります。Raspberry Pi から、スマートフォンやタブレットを認識できるよう設定を行います。
- Android の場合
$ sudo nano /etc/network/interfaces
設定ファイル /etc/network/interfaces
に以下の 3 行を追記します。
auto usb0
allow-hotplug usb0
iface usb0 inet dhcp
追記ができたら、次にスマートフォンを USB ケーブルで接続します。
接続後、Android の設定>無線とネットワーク・その他>テザリングとポータブルアクセス> USB テザリングをオンにします。
- iPhone の場合
iPhone の場合には、Raspberry Pi に追加パッケージインストールが必要となります。有線 LAN などでインターネットへのアクセスを確保した上で、以下を実行します。
$ sudo apt-get install ipheth-utils libimobiledevice-utils ifuse usbmuxd
パッケージのインストールが完了したら、iPhone と Raspberry Pi を USB ケーブルで接続します。
iPhone 側で以下を確認します。
iPhone の設定>インターネット共有で、インターネット共有が有効になっていれば、画面上部に「インターネット共有:1 台接続中」と表示されて、Raspberry Pi がインターネット接続できている状態となります。