Teltonika RUT240 に接続したデバイスに遠隔からアクセスできます。ここでは Teltonika RUT240 に Wi-Fi で接続した Raspberry Pi (Raspberry Pi OS) へ Napter を利用して接続します。
あらかじめ Teltonika RUT240 をセットアップして電源を入れてください
Teltonika RUT240 のセットアップが完了していない場合は、セットアップする を参照してください。
Raspberry Pi の無線 LAN インターフェース (wlan0) で Teltonika RUT240 に接続する
Raspberry Pi の無線 LAN インターフェース (wlan0) の設定ファイルを修正して、Teltonika RUT240 に接続します。
Raspberry Pi にログインし、ネットワーク設定を取得します。
{SSID}
および{パスワード/暗号キー}
は、Teltonika RUT240 の底面に記載されています。$ wpa_passphrase {SSID} {パスワード/暗号キー}
network={ ssid="RUT240_xxxx" #psk="XXXXXXXX" psk=0d11798edc2f2... }
/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
を編集します。$ sudo vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
以下のように編集します。
ssid
、#psk
、psk
には、手順 1 で取得したネットワーク設定を入力します。
ctrl_interface=DIR=/var/run/wpa_supplicant GROUP=netdev update_config=1 country=JP network={ ssid="RUT240_xxxx" #psk="XXXXXXXX" psk=0d11798edc2f2... }
Raspberry Pi を再起動します。
$ sudo shutdown -r now
再起動すると、Raspberry Pi から Teltonika RUT240 に接続できます。
無線 LAN インターフェース (wlan0) を無効化して有効化する方法もあります
再起動しなくても、無線 LAN インターフェース (wlan0) を無効化して有効化すると、新しい設定が有効になります。
$ sudo ifdown wlan0 $ sudo ifup wlan0
次に、Raspberry Pi の IP アドレスを確認します。
Teltonika RUT240 と接続した PC でブラウザを起動して、
http://192.168.1.1
にアクセスします。ログイン画面が表示されます。
および を入力して、 をクリックします。
→ → の順にクリックして、Raspberry Pi の IP アドレスを確認します。
Raspberry Pi の IP アドレスを指定して SSH で接続し、Raspberry Pi にログインします。
$ ssh pi@192.168.1.xxx
pi@192.168.1.xxx's password:
Raspberry Pi が SORACOM に接続していることを確認します。
$ ping -c 4 pong.soracom.io
PING pong.soracom.io (100.127.100.127) 56(84) bytes of data. 64 bytes from 100.127.100.127 (100.127.100.127): icmp_seq=1 ttl=64 time=39.4 ms 64 bytes from 100.127.100.127 (100.127.100.127): icmp_seq=2 ttl=64 time=50.7 ms 64 bytes from 100.127.100.127 (100.127.100.127): icmp_seq=3 ttl=64 time=47.8 ms 64 bytes from 100.127.100.127 (100.127.100.127): icmp_seq=4 ttl=64 time=45.8 ms
Raspberry Pi の無線 LAN インターフェース (wlan0) の MAC アドレスを確認します。
$ ifconfig
(省略) wlan0: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500 inet 192.168.1.xx netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.1.255 inet6 fe80::xxxx:xxxx:xxxx:xxxx prefixlen 64 scopeid 0x20<link> ether dc:xx:xx:xx:xx:xx txqueuelen 1000 (イーサネット) RX packets 860 bytes 73221 (71.5 KiB) RX errors 0 dropped 0 overruns 0 frame 0 TX packets 451 bytes 72094 (70.4 KiB) TX errors 0 dropped 0 overruns 0 carrier 0 collisions 0
wlan0
のether
の次に表示されている文字列 (例:dc:xx:xx:xx:xx:xx
) が無線 LAN インターフェース (wlan0) の MAC アドレスです。
Raspberry Pi の無線 LAN インターフェース (wlan0) の IP アドレスを固定する
Raspberry Pi で Teltonika RUT240 の DHCP サーバーを利用している場合は、Teltonika RUT240 の設定で Raspberry Pi の IP アドレスを固定できます。
Teltonika RUT240 と接続した PC でブラウザを起動して、
http://192.168.1.1
にアクセスします。ログイン画面が表示されます。
および を入力して、 をクリックします。
をクリックして、「ADVANCED」に変更します。
→ → → の順にクリックします。
以下の項目を設定します。
項目 説明 Raspberry Pi の無線 LAN インターフェース (wlan0) の MAC アドレスを入力します。例: dc:xx:xx:xx:xx:xx
Teltonika RUT240 の配下の任意の IP アドレスを入力します。例: 192.168.1.xxx
任意の説明を入力します。例: RaspberryPi
をクリックします。
今後 Raspberry Pi に割り当てられる IP アドレスが、
に入力した IP アドレスに固定されます。必要に応じて、
をクリックして、BASIC モードに切り替えてください。Raspberry Pi の IP アドレスを更新するために、Raspberry Pi にログインして、再起動します。
$ sudo shutdown -r now
再起動すると、Raspberry Pi の無線 LAN インターフェース (wlan0) に新しい IP アドレスが割り当てられます。
無線 LAN インターフェース (wlan0) を無効化して有効化する方法もあります
再起動しなくても、無線 LAN インターフェース (wlan0) を無効化して有効化すると、新しい IP アドレスが割り当てられます。
$ sudo ifdown wlan0 $ sudo ifup wlan0
あらためて Raspberry Pi にログインして、以下のコマンドを実行します。
Raspberry Pi にログインする際、IP アドレスを指定する場合は、手順 5 で入力した IP アドレスを指定してください。
$ ifconfig
(省略) wlan0: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500 inet 192.168.1.xx netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.1.255 inet6 fe80::xxxx:xxxx:xxxx:xxxx prefixlen 64 scopeid 0x20<link> ether dc:xx:xx:xx:xx:xx txqueuelen 1000 (イーサネット) RX packets 860 bytes 73221 (71.5 KiB) RX errors 0 dropped 0 overruns 0 frame 0 TX packets 451 bytes 72094 (70.4 KiB) TX errors 0 dropped 0 overruns 0 carrier 0 collisions 0
inet
の次に表示されている文字列 (192.168.1.xx
) が手順 5 で入力した IP アドレスになっていることを確認します。
Teltonika RUT240 の Port Forwards を設定する
Teltonika RUT240 の任意のポート (例: 10000
) への通信を、Raspberry Pi (例: 192.168.1.xxx
) の SSH ポート (例: 22
) に転送するように設定します。
Teltonika RUT240 と接続した PC でブラウザを起動して、
http://192.168.1.1
にアクセスします。ログイン画面が表示されます。
および を入力して、 をクリックします。
→ → の順にクリックします。
以下のように設定します。
項目 説明 任意です。わかりやすい名前を設定します。例: Napter to Raspberry Pi
RUT240 が WAN 側からの通信を待ち受けるポート番号です。任意のポート番号 (*1) を入力します。例: 10000
Raspberry Pi の無線 LAN インターフェース (wlan0) の IP アドレスを選択します。例: 192.168.1.xx (xxxxxxxxxx.lan)
Raspberry Pi の SSH ポートの番号を入力します。例: 22
「両方」を選択します。 - (*1) Napter のオンデマンドリモートアクセスを作成するときに入力するポート番号です。このあとの手順で、オンデマンドリモートアクセス画面の に入力するポート番号と、同じ値を入力します。
をクリックします。
の順にクリックします。
SORACOM Napter のオンデマンドリモートアクセスを作成して Raspberry Pi に SSH 接続する
IoT デバイスに SSH 接続する の手順に従って、Napter のオンデマンドリモートアクセスを作成し、Raspberry Pi に SSH でログインします。
- Teltonika RUT240 に取り付けた IoT SIM にチェックを入れて、 → の順にクリックします。
- オンデマンドリモートアクセス画面では、以下のように設定します。
項目 説明 デバイスに接続する方法 (SORACOM Air または SORACOM Arc) を選択します。SORACOM Air で追加サブスクリプションを利用している場合は、複数のサブスクリプションが表示されます。ただし、Napter で利用するサブスクリプションを選択する必要はありません。オンライン が表示されているサブスクリプションが利用されます。 Teltonika RUT240 の Port Forwards を設定する の に入力したポート番号と、同じ値を入力します。 オンデマンドリモートアクセスを維持する時間 (リモートアクセスを許可する時間) を選択します。 SSH 接続するときは、チェックを外します。チェックを入れると、SSH 接続できません。なお、SSH では通信は暗号化されています。 デバイスにリモートアクセスできる IP アドレスレンジをグローバル IP アドレスで指定します。空欄の場合は、ユーザーコンソールを操作している PC のグローバル IP アドレスが設定されます。