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Home スタートガイド さまざまなデバイスと SORACOM LTE ルーター UD-LTA をセットアップする Getting Started

UD-LTA に接続したデバイスで SORACOM Arc (WireGuard) を利用する

LTE ルーター UD-LTA (以下、UD-LTA) は WireGuard の VPN に対応しており、SORACOM Arc を使用することで SORACOM Air for セルラー以外のセルラー回線や、固定回線でのインターネット接続を利用している場合でも SORACOM にアクセスできます。

ここでは UD-LTA に WireGuard インターフェース (トンネル) を作成し、UD-LTA に接続したデバイスから SORACOM Arc を利用して SORACOM にアクセスします。

SORACOM Air for セルラーで通信を行う場合は SORACOM Arc の利用はできません。

SORACOM Air for セルラーを使用する場合は、WireGuard の機能はオフにしてください。

SORACOM Arc を利用する場合は、セットアップ で SORACOM Air for セルラー以外のセルラー回線または固定回線を使用してください。

  • 固定回線を利用する場合は、UD-LTA の設定画面 (http://192.168.10.1/) の [詳細設定][LAN/WANスイッチ][WAN への切り替え] をクリックしてください。

  • その後、本体背面の「LAN4/WAN」ポートに固定回線への LAN ケーブルをつないでください。

  • インターネットに接続されると、インターネットランプが点灯します。

SORACOM ユーザーコンソールでバーチャル SIM/Subscriber を作成する

SORACOM ユーザーコンソールでバーチャル SIM/Subscriber を作成する の手順に沿って、バーチャル SIM/Subscriber を作成します。

クリップボードにコピーした WireGuard の接続情報を拡張子 .conf のファイル (例: wg0.conf) として保存すると、設定が簡単です。

UD-LTA の VPN 設定画面から WireGuard インターフェースを有効化する

  1. UD-LTA の設定画面 (http://192.168.10.1/) で [一般設定][VPN] を順にクリックし、VPN の設定画面を表示します。

    一般設定画面 一般設定画面

  2. 以下の項目を設定します。

    VPN 画面 VPN 画面

    項目説明
    [有効]オンにします。
    [プロトコル]「ワイヤーガードクライアント」を選択します。
    [デフォルトのルール]「すべてのデバイスを許可する」を選択します。
    [サイト間]オフにします。
    [VPNポリシー]「リモートサブネット」を選択します。
  3. リモートサブネットを設定します。

    [リモートサブネット][項目の編集] をクリックし、リモートサブネットの設定画面を表示します。

    項目説明
    [ルール]「アクセスを許可」を選択します。
    IP アドレスの一覧

    [追加] をクリックし、IP アドレス・サブネットマスクを以下の表のとおりに設定します。

    なお、追加するリモートサブネットの数は SORACOM Napter を利用するかどうかで異なります。利用の有無に合わせて設定してください。

    • SORACOM Napter を利用しない場合は、リモートサブネットを 2 個追加します。

      [IP アドレス][サブネットマスク]
      100.64.0.0255.192.0.0
      54.250.252.67255.255.255.254
      • [サブネットマスク] は「-カスタム-」を選択してから、表の値を入力してください。
      • [名前] は空欄で構いません。

      SORACOM Napter を利用しない場合のリモートサブネットの設定 SORACOM Napter を利用しない場合のリモートサブネットの設定

    • SORACOM Napter を利用する場合は、リモートサブネットを 17 個追加します。

      [IP アドレス][サブネットマスク]
      100.127.0.0255.255.248.0
      100.127.10.0255.255.255.240
      100.127.10.128255.255.255.128
      100.127.10.17255.255.255.254
      100.127.10.18255.255.255.254
      100.127.10.20255.255.255.252
      100.127.10.24255.255.255.248
      100.127.10.32255.255.255.224
      100.127.10.64255.255.255.192
      100.127.11.0255.255.255.0
      100.127.12.0255.255.252.0
      100.127.128.0255.255.128.0
      100.127.16.0255.255.240.0
      100.127.32.0255.255.224.0
      100.127.64.0255.255.192.0
      100.127.8.0255.255.254.0
      54.250.252.67255.255.255.254
      • [サブネットマスク] は「-カスタム-」を選択してから、表の値を入力してください。
      • [名前] は空欄で構いません。

      SORACOM Napter を利用する場合の設定 SORACOM Napter を利用する場合の設定

  4. [保存] をクリックします。

    WireGuard の接続情報を読み込みます。

  5. [WireGuard][設定ファイル][参照] をクリックし、SORACOM ユーザーコンソールでバーチャル SIM/Subscriber を作成する で保存した拡張子 .conf (例: wg0.conf) のファイルを読み込みます。

    WireGuard 接続情報の読み込み WireGuard 接続情報の読み込み

    [インターフェース][ピア] は手動でも入力できます。その場合は、作成した WireGuard の接続情報をもとに入力してください。

  6. [保存 & 適用] をクリックします。

接続確認

UD-LTA に PC や Raspberry Pi 等のデバイスを有線 LAN または Wi-Fi で接続し、ping pong.soracom.io を実行します。問題なくネットワークに接続されていると、以下のような応答が返ってきます。

$ ping pong.soracom.io
PING pong.soracom.io (100.127.100.127) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 100.127.100.127 (100.127.100.127): icmp_seq=1 ttl=64 time=39.4 ms
64 bytes from 100.127.100.127 (100.127.100.127): icmp_seq=2 ttl=64 time=50.7 ms
64 bytes from 100.127.100.127 (100.127.100.127): icmp_seq=3 ttl=64 time=47.8 ms
64 bytes from 100.127.100.127 (100.127.100.127): icmp_seq=4 ttl=64 time=45.8 ms