SORACOM Air for セルラーには、いくつもの IoT SIM (サブスクリプション) が用意されています。ここでは、お客様が用意する任意の IoT SIM (サブスクリプション) とデバイスを正しく組み合わせて、SORACOM Air for セルラーを利用するための確認ポイントを説明します。
ユーザーコンソールまたは SORACOM IoT ストアでデバイスを購入するときは
IoT SIM およびデバイスを正しく組み合わせるための情報が、商品ページにまとまっています。詳しくは、STEP 2-1: IoT SIM を申し込む / デバイスを購入する を参照してください。
デバイスと IoT SIM を正しく組み合わせるための確認ポイント
利用するデバイスと、デバイスを利用する場所を決定したら、以下の内容を確認して、適切な IoT SIM を申し込んでください。たとえば、「② 通信に必要な技術認証」は、「デバイス」と「デバイスを利用する場所」に確認項目があり、「サブスクリプション」には、確認項目がないことを示しています。詳しくは、各リンク先を参照してください。
確認ポイント | デバイス | デバイスを利用する場所 | サブスクリプション |
---|---|---|---|
① SORACOM Air for セルラーの利用可否 (SIM フリー、ローミング対応) | ✓ | - | ✓ |
② 通信に必要な技術認証 (技適など) | ✓ | ✓ | - |
③ 通信キャリア / 通信方式 / 周波数帯 | ✓ | ✓ | ✓ |
④ 通信キャリアによる制限 (相互接続性試験 (IOT) など) | ✓ | - | ✓ |
⑤ 利用料金 | - | - | ✓ |
⑥ SIM カードのサイズ | ✓ | - | ✓ |
✓: 確認項目あり。-: 確認項目なし。
上記の確認ポイントをすべて満足していても、さまざまな要因でデータ送受信が安定しないことがあります。データ送受信が安定しないときに確認するポイントについては、データ送受信ができない原因を調べる を参照してください。
① SORACOM Air for セルラーの利用可否
利用するデバイスについて、以下の点を確認します。
SIM フリーのデバイスであること
SIM ロックされているデバイスでは、IoT SIM を利用できない場合があります。
ローミング機能に対応していること
以下のとおり、デバイスを利用する場所 (国または地域) に関わらず、グローバルカバレッジの SORACOM IoT SIM を利用する場合は、ローミング機能に対応しているデバイスを利用する必要があります。なお、サブスクリプションは、通信キャリア / 通信方式 / 周波数帯 で決定します。
デバイスを利用する場所 サブスクリプション ローミング機能 海外 - グローバルカバレッジの SORACOM IoT SIM
要 日本国内 - グローバルカバレッジの SORACOM IoT SIM
- 日本カバレッジの特定地域向け IoT SIM (plan-K2 K2-300MB のみ)
要 日本国内 - 日本カバレッジの特定地域向け IoT SIM (plan-K2 K2-300MB を除く)
不要
確認できない場合は利用できません
上記の点が確認できないデバイスは、SORACOM Air for セルラーを利用できません。ほかのデバイス、または他社の SIM を利用してください。
② 通信に必要な技術認証
デバイスを利用する国または地域によって、必要な技術認証が異なります。必要な技術認証を確認し、その技術認証を「デバイス」または「モジュールとアンテナのセット」が受けていることを確認します。たとえば日本国内で通信する場合は、技術基準適合証明等 (技適) を受けていることを確認してください。
確認できない場合は利用できません
通信に必要な技術認証が確認できない場合は、その国または地域では利用できません。ほかのデバイスを利用してください。
ソラコムのサイトから購入できるデバイスの技術認証について
- ユーザーコンソールで IoT SIM を申し込む / デバイスを購入する 際、ユーザーコンソールで表示するカバレッジタイプ で を選択しているときに表示されるデバイスは、技術基準適合証明等 (技適) を受けているため、日本国内で通信できます。一方、 を選択しているときに表示されているデバイスが、利用予定の国で通信できるかどうかは、お客様ご自身で確認してください。
- SORACOM IoT ストア で販売しているデバイスは、技術基準適合証明等 (技適) を受けているため、日本国内で通信できます。一方、海外で利用予定の場合は、その国で通信できるかどうかは、お客様自身で確認してください。
③ 通信キャリア / 通信方式 / 周波数帯
デバイスが対応する通信方式 (4G など) / 周波数帯 (3.5 GHz 帯など) を確認し、デバイスを利用する場所でその通信方式 / 周波数帯を提供する通信キャリアを確認します。さらに、通信キャリア / 通信方式に合わせて、利用する IoT SIM のサブスクリプション を確認します。
デバイスを利用する場所の周辺に「適切な基地局」がない場合は利用できません
「適切な基地局」とは、利用する通信キャリアが所有し、デバイスが対応する通信方式 / 周波数帯に対応した電波を発している基地局を指します。たとえば、NTT ドコモの基地局が存在する場合は plan-D などの利用を検討しますが、デバイスを利用する場所の周辺にある NTT ドコモの基地局が対応する通信方式 / 周波数帯と、デバイスが対応している通信方式 / 周波数帯が一致しない場合は、そのデバイスは利用できません。
改めてローミング機能に対応していることを確認してください
デバイスを利用する場所に関わらず、グローバルカバレッジの SORACOM IoT SIM、または plan-K2 K2-300MB を利用する場合は、デバイスがローミング機能に対応している必要があります。詳しくは、① SORACOM Air for セルラーの利用可否 を参照してください。
サブスクリプションの周波数帯について
サブスクリプションが対応する周波数帯を調べるには、まず、サブスクリプションが対応する通信キャリアを確認し、その通信キャリアが使用している周波数帯を確認してください。 周波数帯については通信キャリアが管理しているため、SORACOM サポートに問い合わせていただいてもお伝えできる情報はありません。
たとえば、日本国内の通信キャリアが対応する通信方式と周波数帯については、総務省|テレコム競争政策ポータルサイト|各携帯電話事業者の通信方式と周波数帯について を参照してください。
④ 通信キャリアによる制限
使用する IoT SIM のサブスクリプションによっては、相互接続性試験 (IOT) 完了製品以外のデバイスでは利用できないなど、使用に制限があります。詳しくは、IoT SIM の商品ページ を参照してください。
通信キャリアが相互接続性試験 (IOT) を実施したデバイスについて
通信キャリアは、デバイスごとに相互接続性試験 (IOT: Inter-Operability Testing) を実施し、その結果を公表しています。デバイスを購入する際に参考にしてください。
- 相互接続性試験(IOT) (NTT ドコモ)
- IOT 完了製品 (KDDI)
- 通信モジュール製品情報 (ソフトバンク)
⑤ 利用料金
サブスクリプションおよびデバイスを利用する国または地域ごとに異なります。詳しくは、以下のいずれかのページを参照してください。
⑥ SIM カードのサイズ
デバイスで利用できるサイズの IoT SIM を申し込みます。たとえば、plan01s の場合は、ナノ・マイクロ・標準サイズに対応している 3 in 1 方式の SIM カードが届きます。一方、plan-D の場合は、申し込み時に SIM カードのサイズ (ナノ・マイクロ・標準) を選択します。