GPS マルチユニットは、以下のプロパティおよび値を JSON 形式で Unified Endpoint に送信します。通信プロトコルは、UDP です。
プロパティ | 説明 |
---|---|
lat | 緯度 (度)。-90 ~ 90 、null : 測位失敗 (*1) |
lon | 経度 (度)。-180 ~ 180 、null : 測位失敗 (*1) |
bat | 電池残量。-1 : 充電中、1 ~ 3 : 電池残量 |
rs | 電波強度。-1 : 圏外、0 ~ 4 : 電波強度 |
temp | 温度 (°C)。-20 ~ 60 |
humi | 湿度 (%)。0 ~ 100 |
x | 加速度 X (mG)。-8128 ~ 8128 |
y | 加速度 Y (mG)。-8128 ~ 8128 |
z | 加速度 Z (mG)。-8128 ~ 8128 |
type | 送信種別。0 : 定期送信または加速度割り込み送信、1 : 手動送信、-1 : デバイスで一時的な問題が発生 |
- (*1) 屋内など、場所によっては測位に失敗することがあります。場所の変更を検討してください。
GPS マルチユニットが送信するデータの例:
{
"lat": 35.0,
"lon": 139.0,
"bat": 3,
"rs": 4,
"temp": 16.0,
"humi": 32.4,
"x": 0.0,
"y": -64.0,
"z": -960.0,
"type": 0
}
プロパティが送信されない場合や、null や異常値が送信される場合があります
- 動作モードによっては、一部のプロパティが送信されない場合があります。
- デバイスで一時的な問題が発生した場合 (
type
が-1
の場合) は、各プロパティでnull
や異常値が送信される場合があります。
精度などの動作保証範囲については、製品仕様 を参照してください。
mG は加速度の単位で G の 1000 分の 1 です。たとえば、水平面上にファンクションボタンを上部にして、GPS マルチユニットを静止させた場合は、下方向に重力加速度がかかるため z
が約 -1000
(mG) になります。
GPS マルチユニットで送信したデータの流れについて
GPS マルチユニットは、Unified Endpoint の UDP エントリポイントに JSON 形式のデータを送信します。UDP エントリポイントでは、データの内容に関わらずバイナリデータとして受信され、次のサービス (Beam / Funk / Funnel / Harvest Data) に出力されます。
なお、バイナリパーサー で @gpsmultiunit
を利用したり、Orbit で処理したりすると、バイナリデータではなく、JSON 形式のデータとして出力されます。
Orbit では JSON 形式以外のデータも出力できます
Orbit の WASM モジュールで特別な処理を実装すると、JSON 形式以外のデータで出力することもできます。Orbit で JSON 形式以外のデータで出力した場合は、次のサービス (Beam / Funk / Funnel / Harvest Data) でデータが変換されることがあります。
- Unified Endpoint について詳しくは、Unified Endpoint の特徴 を参照してください。
- 次のサービス (Beam / Funk / Funnel / Harvest Data) では、以下のように処理されます。
サービス 説明 Beam Beam に転送されます。UDP → HTTP/HTTPS エントリポイント の設定に従って転送されます。 Funk Funk に転送されます。バイナリデータとして転送された際の処理と、JSON 形式のデータとして転送された際の処理は異なります。詳しくは、SORACOM Funk から送信されるデータフォーマット を参照してください。 Funnel Funnel に転送されます。バイナリデータとして転送された際の処理と、JSON 形式のデータとして転送された際の処理は異なります。詳しくは、SORACOM Funnel から送信されるデータフォーマット を参照してください。 Harvest Data Harvest Data に保存されます。詳しくは、Harvest Data に保存したデータを確認する を参照してください。