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ここでは、オープンソースとして提供されている MQTT のクライアントツールである mosquitto_pub と mosquitto_sub を使用して MQTT を体験する操作を紹介します。

mosquitto_pub および mosquitto_sub をインストールする

• Linux の場合は、パッケージマネージャーを使用して mosquitto-clients をインストールします。たとえば、Raspberry Pi の場合は、以下のコマンドでインストールしてください。

  $ sudo apt install mosquitto-clients
  

• Windows の場合は、https://mosquitto.org/download/ でインストーラー (例: mosquitto-2.0.20-install-windows-x64.exe) をダウンロードおよびインストールしてください。

mosquitto_pub でトピックにデータを Publish する (送信)

mosquitto_pub を使用して、以下の設定でデータを Publish (送信) する操作を紹介します。

1. 「Beam の MQTT エントリポイントを設定した SIM グループ」に所属する IoT SIM を利用するデバイスで、以下のコマンドを実行します。

   $ mosquitto_pub -d -h beam.soracom.io -t beamdemo -m "Hello, World"
   

   Client (null) sending CONNECT
   Client (null) received CONNACK (0)
   Client (null) sending PUBLISH (d0, q0, r0, m1, 'beamdemo', ... (12 bytes))
   Client (null) sending DISCONNECT
   

   Beam の MQTT エントリポイント beam.soracom.io に接続し、MQTT トピック beamdemo に対して、メッセージ Hello, World が Publish されます。

   Azure IoT Hub または Azure Event Grid にデータを Publish する場合はクライアント ID (-i オプション) を指定してください

   • Azure IoT Hub または Azure Event Grid にデータを Publish する場合は、クライアント ID (mosquitto_pub の -i オプション) を指定してください。

   • Azure Event Grid では、クライアント ID (mosquitto_pub の -i オプション) には、利用する Azure Event Grid 名前空間においてユニークな ID を指定してください。

   • 以下の例では、client_authname に Event Grid にクライアントを作成する で [クライアント認証名] に入力した値 (例: myClient-295012345678901) を代入し、imei にクライアントで利用する通信モジュールの IMEI を代入して、クライアント ID client_id を構築しています。

     $ client_authname="myClient-295012345678901"
     $ imei="123456789011111"
     $ client_id=${client_authname}-${imei}
     $ mosquitto_pub -d -h beam.soracom.io -V mqttv311 \
       -i ${client_id} -t "exampletopics/topic1" \
       -m "Hello from Client via Beam!"
     Client myClient-295012345678901-123456789011111 sending CONNECT
     Client myClient-295012345678901-123456789011111 received CONNACK (0)
     Client myClient-295012345678901-123456789011111 sending PUBLISH (d0, q0, r0, m1, 'exampletopics/topic1', ... (27 bytes))
     Client myClient-295012345678901-123456789011111 sending DISCONNECT
     

mosquitto_sub でトピックを Subscribe する (受信)

mosquitto_sub を使用して、以下の設定でトピックを Subscribe (受信) する操作を紹介します。

1. Beam の MQTT エントリポイントを設定した SIM グループに所属する IoT SIM を利用するデバイスで、以下のコマンドを実行します。

   $ mosquitto_sub -d -h beam.soracom.io -t beamdemo
   

   Client mosq-FyNf82gCIce1UkNebM sending CONNECT
   Client mosq-FyNf82gCIce1UkNebM received CONNACK (0)
   Client mosq-FyNf82gCIce1UkNebM sending SUBSCRIBE (Mid: 1, Topic: beamdemo, QoS: 0, Options: 0x00)
   Client mosq-FyNf82gCIce1UkNebM received SUBACK
   Subscribed (mid: 1): 0
   

   トピックの Subscribe が開始されます。

   Azure IoT Hub または Azure Event Grid のトピックを Subscribe する場合はクライアント ID (-i オプション) を指定してください

   • Azure IoT Hub または Azure Event Grid のトピックを Subscribe する場合は、クライアント ID (mosquitto_sub の -i オプション) を指定してください。

   • Azure Event Grid では、クライアント ID (mosquitto_sub の -i オプション) には、利用する Azure Event Grid 名前空間においてユニークな ID を指定してください。

   • 以下の例では、client_authname に Event Grid にクライアントを作成する で [クライアント認証名] に入力した値 (例: myClient-295012345678901) を代入し、imei にクライアントで利用する通信モジュールの IMEI を代入して、クライアント ID client_id を構築しています。

     $ client_authname="myClient-295012345678902"
     $ imei="123456789022222"
     $ client_id=${client_authname}-${imei}
     $ mosquitto_sub -d -h beam.soracom.io -V mqttv311 \
       -i ${client_id} -t "exampletopics/topic1"
     Client myClient-295012345678902-123456789022222 sending CONNECT
     Client myClient-295012345678902-123456789022222 received CONNACK (0)
     Client myClient-295012345678902-123456789022222 sending SUBSCRIBE (Mid: 1, Topic: exampletopics/topic1, QoS: 0)
     Client myClient-295012345678902-123456789022222 received SUBACK
     Subscribed (mid: 1): 0
     Client myClient-295012345678902-123456789022222 sending PINGREQ
     Client myClient-295012345678902-123456789022222 received PINGRESP
     

   接続先の MQTT ブローカーによってはコネクションが切断されたりエラーになったりする場合があります

   接続先の MQTT ブローカーがサポートしている QoS を指定してください。サポートしていない QoS を指定した場合、コネクションが切断されたりエラーになったりする場合があります。たとえば、Azure IoT Hub にデータを送信する場合は、-q 1 (QoS 1) を指定します。

   MQTT ブローカーによってはユーザー名 (-u オプション) とパスワード (-P オプション) を指定してください

   たとえば、MQTTS テストサーバーを利用する場合は、以下のユーザー名とパスワードを指定してください。

   項目	説明
   ホスト名	beamtest.soracom.io:8883
   トピック名	test
   ユーザー名	beamuser
   パスワード	passwd

   $ mosquitto_sub -h beamtest.soracom.io -p 8883 -u beamuser -P passwd -t "test"
   

2. ほかのデバイスで、Beam の MQTT エントリポイント beam.soracom.io に接続し、MQTT トピック beamdemo に対して、データを Publish します。

   データを Publish する操作について詳しくは、以下のページを参照してください。

   • mosquitto_pub で Publish する: mosquitto_pub でトピックにデータを Publish する (送信)
   • AWS IoT Core を利用する場合は、AWS IoT Core の MQTT テストクライアントで Publish する: AWS IoT Core の MQTT テストクライアントを利用してデータを Publish する (送信)
   • Azure IoT Hub を利用する場合は、IoT Hub からデータを Publish する: ステップ 4: デバイスでトピックを Subscribe する (受信)

   mosquitto_sub を実行したデバイスにデータが届き、以下のように表示されます。

   Client mosq-FyNf82gCIce1UkNebM received PUBLISH (d0, q0, r0, m0, 'beamdemo', ... (xx bytes))
   Hello, World
   

Client (null) sending PINGREQ
Client (null) received PINGRESP
Client (null) sending PINGREQ
Client (null) received PINGRESP
    :