Enterprise ボタンのボタンをクリックしたときに、クリック種別、バッテリ残量などのデータを SORACOM Beam (以降、Beam) を利用して任意のサーバーに転送できます。ここでは、Mockbin に転送します。Mockbin は、URL を発行して、その URL に送信した HTTP リクエストをブラウザで確認できる Web サービスです。
Mockbin はソラコムが提供するサービスではありません
- ソラコムは、Mockbin に関するサポートを行いません。
- Mockbin に転送されたデータの取り扱いを含むサービスの利用にあたってのプライバシーポリシーは Mockbin に準じます。ご不明な点は Mockbin の運営会社へお問い合わせください。
SORACOM Beam の利用料金が発生します
SORACOM Beam の利用には料金が発生します。詳細は SORACOM Beam のご利用料金 を参照してください。
Enterprise ボタンのデータを連携するパターンについて
Amazone Web Services (AWS) や、Microsoft Azure、Google Cloud、IBM Cloud にデータを連携することもできます。詳しくは、SORACOM LTE-M Button と各種クラウドサービスを連携する を参照してください。
SORACOM LTE-M Button Plus でも同様に設定すると、ボタンクリック時のデータを Mockbin へ転送できます。
準備
あらかじめ、ユーザーコンソールに SORACOM LTE-M Button for Enterprise を登録 してください。
ステップ 1: 転送先として Mockbin を構成する
https://mockbin.org/ にアクセスし、 をクリックします。
Bin Builder 画面が表示されます。
設定を変更せずに、
をクリックします。URL が発行されます。この URL には、ステップ 3: ボタンをクリックして Mockbin でデータを確認する でアクセスします。ブックマークなどに保存してください。
ブラウザのアドレスバーに表示されている
/bin/XXXXX/
(先頭のhttps://mockbin.org
および末尾のview
を除く) をコピーして、テキストエディタなどに控えます。この値は、ステップ 2: Beam を設定する で使用します。
ステップ 2: Beam を設定する
ユーザーコンソール にアクセスし、 → → の順にクリックします。
Beam を設定する Enterprise ボタンにチェックを入れ、
をクリックします。→ → の順にクリックします。
以下の項目を設定し、
をクリックします。指示がない項目は変更しないでください。
項目 値 説明 mockbin.org
/bin/XXXXX/
(末尾のview
を除く)ステップ 1: 転送先として Mockbin を構成する の最後の手順でコピーした文字列をペーストします オン どの Enterprise ボタンが押されたかを、転送先のサーバー (Mockbin) で識別するために利用します オフ サーバーからのレスポンスを Enterprise ボタンに返すかどうかを設定する項目です。Enterprise ボタンはレスポンスボディが 2
で始まると成功とみなし、それ以外を失敗とみなすため、オフのまま使用してください
ステップ 3: ボタンをクリックして Mockbin でデータを確認する
ボタンをシングルクリックします。
LED が約 10 秒間オレンジで点滅したあと、約 3 秒間緑色に点灯します。
緑色に点灯しない場合は
- 約 5 秒間赤色に点灯した場合は、基地局との接続に失敗しています。電波状況の良いところで再度試してください。
- 約 5 秒間赤色に点滅した場合は、電池残量が不足しています。電池を交換してください。
緑色に点灯した場合は、Mockbin のページで
をクリックします。Mocbin のページは、ステップ 1: 転送先として Mockbin を構成する でブックマークに保存したページです。
確認するデータの をクリックします。
および に、Mockbin に転送されたデータが表示されます。
特に、以下のデータを確認してください。
データ 説明 x-soracom-imsi
ヘッダー
( のheaders[].name
=x-soracom-imsi
)Enterprise ボタンの IoT SIM の IMSI。 x-soracom-geo-position
ヘッダー
( のheaders[].name
=x-soracom-geo-position
)緯度および経度 (簡易位置測位機能を有効にした場合)。 緯度;経度
。緯度は-90
~90
、経度は-180
~180
です。clickType
( を参照)クリックの 3 つのタイプ (数値)。 1
: シングルクリック、2
: ダブルクリック、3
: 長押し のいずれかclickTypeName
( を参照)クリックの 3 つのタイプ (文字列)。 SINGLE
: シングルクリック、DOUBLE
: ダブルクリック、LONG
: 長押し のいずれかbatteryLevel
( を参照)バッテリーレベル。 0.25
、0.5
、0.75
、1.0
の四段階binaryParserEnabled
( を参照)バイナリパーサー の有効/無効。 true
: 有効、false
: 無効
ステップ 4: (任意) 位置情報を送信する
簡易位置測位機能を有効にすると、x-soracom-geo-position
ヘッダーに 緯度;経度
の形式で Enterprise ボタンの緯度と経度が挿入されます。
- 簡易位置測位機能は、ボタンをシングルクリック、ダブルクリック、長押ししたときの Enterprise ボタンの位置が 1 回だけ送信される機能です。Enterprise ボタンが移動した経路を取得するには、定期的にボタンを操作してください。
- 簡易位置測位機能の利用には料金が発生します。詳しくは、簡易位置測位機能 を参照してください。
位置情報を送信する Enterprise ボタンにチェックを入れ、
をクリックします。にチェックを入れ、 → の順にクリックします。
ステップ 3: ボタンをクリックして Mockbin でデータを確認する の手順を行い、データを確認します。
Mockbin の
にx-soracom-geo-position
が挿入されます。... "headers": [ ... { "name": "x-soracom-geo-position", "value": "35.6697898;139.744167845935" }, ... } ...
Beam では位置情報はヘッダーに含まれます
簡易位置測位機能のデータフォーマットは、送信に利用するサービスによって異なります。詳しくは、簡易位置測位機能のデータフォーマット を参照してください。