SRN とは SORACOM 内のリソースを一意に識別する ID です。たとえば、Soralet にアップロードされた WASM モジュールを一意に特定するための SRN は以下の形式です。
SRN は :
で区切って読みます。それぞれの意味は以下のとおりです。
srn
: SRN を表すプリフィックス (固定)。soracom
: 固定。<operator id>
: オペレーター ID。オペレーターに関わらないリソースの場合は省略されます。<coverage type>
: カバレッジタイプ (jp
またはg
)。カバレッジタイプに関わらないリソースの場合は省略されます。<resource type>
: リソースタイプ。以下のいずれかです。<id>
: 識別子。リソースごとに形式が異なります。
リソースごとの SRN は以下のとおりです。
Soralet の WASM モジュール:
SRN:
srn:soracom:<operator id>:<coverage type>:Soralet:<soralet id>/<version>
<operator id>
: オペレーター ID。<coverage type>
: カバレッジタイプ (jp
またはg
)。<soralet id>/<version>
: Soralet の ID および WASM モジュールのバージョン番号。
使用例: SORACOM Orbit で SIM グループに Soralet を関連付ける際に、Code SRN として指定します。たとえば、データ変換やフィルタリング処理を行う WASM モジュールを特定のバージョンで適用する場合に使用されます。
ルートユーザー:
SRN:
srn:soracom:<operator id>::Operator:<operator id>
<operator id>
: オペレーター ID。
使用例: スイッチユーザー で、スイッチ元のユーザーを識別する際に使用されます。また、API 監査ログ でスイッチ元のユーザーを記録する際にも使用されます。
SAM ユーザー:
SRN:
srn:soracom:<operator id>::User:<sam user name>
<operator id>
: オペレーター ID。<sam user name>
: SAM ユーザー名。
使用例: スイッチユーザー で、スイッチ元のユーザーを識別する際に使用されます。また、API 監査ログ でスイッチ元のユーザーを記録する際にも使用されます。
Flux のアクション:
SRN:
srn:soracom:<operator id>:<coverage type>:FluxAction:<flux app id>/<soracom api action id>
<coverage type>
: カバレッジタイプ (jp
またはg
)。<flux app id>/<soracom api action id>
: Flux アプリ の ID およびアクションの ID。
使用例: SORACOM Flux で作成した SORACOM API アクションやソラカメ画像取得アクションを SAM ユーザーの認証設定に追加する際に使用されます。これにより、SAM ユーザーが Flux アクションを実行できるようになります。
SORACOM 管理ロール:
SRN:
srn:soracom:::Role:<role name>
<role name>
: SORACOM 管理ロールのロール ID。
使用例: API やコマンドラインツールで SAM ユーザーに SORACOM 管理ロールをアタッチする際に使用されます。