サンプルスケッチの実行
ここまでのステップで IDE のセットアップは完了です。LoRaWAN デバイスを LoRa ゲートウェイに接続し、10 秒おきに Hello! LoRa
という文字列を送信するサンプルスケッチを実行してみましょう。IDE の操作方法は一般的な Arduino スケッチのときと同じです。
IDE を起動し、メニューバー > ファイル > スケッチ例 >
SORACOM-LoRaWAN-1.0.5
>Hello_lora
を選択します。ライブラリのバージョンによって
SORACOM-LoRaWAN-1.0.5
の末尾の数字が変わることがあります。IDE の画面上にサンプルスケッチが表示されます。
Arduino と PC を USB ケーブルで接続します。
メニューバー > ツール > ボード > Arduino Genuino Uno を選択し、書き込み対象のボードを指定します。
続いて、メニューバー > ツール > シリアルポートを選択し、Arduino が接続されているポートを選択します。
ボードとシリアルポートの選択ができたら、サンプルスケッチをコンパイルします。IDE のウィンドウ左上にあるチェックマークのボタンをクリックし、しばらくしてコンパイル完了のメッセージが画面下部に表示されることを確認してください。
コンパイルができたら、Arduino にスケッチを書き込みます。IDE のウィンドウ左上にある矢印マークのボタンをクリックし、書き込み完了のメッセージが表示されたことを確認してください。
書き込み完了すると Arduino 上で自動的にスケッチが実行されます。IDE のウィンドウ右上にある虫眼鏡マークのボタンをクリックし、シリアルモニタを開くとスケッチの実行状況とデータ送信ログを確認できます。
シリアルモニタで
tx_ok
という文字列が表示されれば、Arduino から通信モジュールにデータの受け渡しが完了したことを示しています。- LoRaWAN デバイスが所属している LoRa グループで Beam/Funnel/Funk/Harvest いずれかが有効化されていれば、送信された文字列 (
Hello! LoRa
) がデータ送信先へ送られます。いずれも有効化されていない場合、どこにもデータは届きません。
- LoRaWAN デバイスが所属している LoRa グループで Beam/Funnel/Funk/Harvest いずれかが有効化されていれば、送信された文字列 (
データ送信ログのサンプル
Sending ... Hello! LoRa
sending 'Hello! LoRa' to port 1
lorawan tx ucnf 1 48656c6c6f21204c6f5261
sendCmd: lorawan tx ucnf 1 48656c6c6f21204c6f5261
>> Ok
>> tx_ok
LoRa ゲートウェイのネットワークに LoRaWAN デバイスが参加するまでに多少時間がかかる場合がありますが、数分以内に接続できるのであれば問題ありません。