監視するデータと、通知が必要になる基準 (評価基準) を設定します。また、通知先を表す Label も設定します。実際には、Label は Contact point と紐づけたり、Silence 対象を特定するための情報です。
- Alert rule は、編集ユーザー (Editor ロール) のみが作成できます。閲覧ユーザー (Viewer ロール) では作成できません。ユーザーの違いについては、Lagoon ユーザーのロールを設定する を参照してください。
- Alert rule の削除は、閲覧ユーザー (Viewer ロール) でも行えます。
- 作成した Alert rule は Folder に保存されます。そのため、Alert rule に対する権限は、Alert rule が保存されている Folder に対する権限で設定できます。たとえば、Folder に対して Edit 権限を持つユーザーは、Alert rule の編集 / 削除ができます。Folder に対する権限を設定する操作については、Folder に対する権限を管理する を参照してください。
- Alert の概要については、Alert の概要 を参照してください。
- 詳しくは、Grafana documentation の Create a Grafana managed alerting rule (英語) を参照してください。
ステップ 1: Query および [Firing] にする条件を設定する
Query (監視するデータ) と、Alert の State が Firing に変化する条件を設定します。
Lagoon コンソールにログイン して、 → の順にクリックします。
「Alert rules」画面が表示されます。
をクリックします。
「Add rule」画面が表示されます。
Panel の種類を Time series に設定している場合は、 → の順にクリックすると、Panel の設定を利用して Alert rule を作成できます。
が選択されていることを確認します。
Query で監視するリソースおよび系列を選択し、Expression でデータの再計算や集計、判定を行います。
- をクリックすると、Query を追加できます。
- をクリックすると、Expression を追加できます。
Query:
監視するリソースおよび系列を設定します。
項目 説明 Query の名前 Query の名前を変更できます。この名前は、ほかの Expression で、この Query を参照するときに使用します。 データソース (1 行目 1 項目) 「Harvest (default)」を選択します。 評価範囲 (1 行目 2 項目) 「Alert の概要」で説明している評価範囲 を選択します。 と を指定する場合は、どちらも「now」(現在時刻) を含む相対的な時間を指定します。
相対的な時間を指定するときのフォーマット
現在時刻から 30 秒前を指定する場合は、
now-30s
のように指定します。同様に、d
(日)、h
(時)、m
(分) などの単位を使用できます。ただし、複数の単位を同時に利用することはできません (例:now-5m30s
)。たとえば、5 分 30 秒を指定する場合は、now-330s
(5 分 30 秒) を指定してください。リソースの種類 (2 行目 1 項目)
リソース (2 行目 2 項目)
データを評価するリソースの種類およびリソースを選択します。詳しくは、Query を設定する を参照してください。 データフォーマット (2 行目 3 項目) 「Standard」を選択します。
ここでは「Standard」だけが利用できます。「Table」と「Map」は利用できません。
系列 (2 行目 4 項目) 系列を選択します。 Query を設定すると、選択した系列のグラフが表示されます。
系列を選択したときに、想定したグラフが表示されない場合は、もう一度同じ系列を選択してください。
Expression:
データの再計算や集計を行い、数値の評価を行います。
項目 説明 Expression の名前 Expression の名前を変更できます。この名前は、ほかの Expression で、この Expression を参照するときに使用します。 計算方法 Expression で使用する計算方法を選択します。計算方法について詳しくは、Query を加工して新しい Query を作成する (Expression) を参照してください。 Expression で計算した結果が表示されます。「Time series data」と表示されたときは、マウスポインターをあわせると、時系列データが表示されます。 クリックすると、この Expression を Alert 条件として利用できます。ただし、時系列データは Alert 条件として利用できません。 不要な Expression は削除できます
不要な Expression の
をクリックすると、削除できます。をクリックします。
データが更新され、Alert 条件が評価されて、Alert の State が更新されます。
State 説明 Normal Alert 条件を満たしません。 Firing Alert 条件を満たしました。
ステップ 2: Alert 条件の評価間隔を設定する
次に、Alert 条件の評価間隔を設定します。たとえば、1 分間隔で Alert 条件を評価し、Alert 条件を満たした後も 1 分 30 秒間継続して Alert 条件を満たしている場合に限り、State が Firing に変化するように設定できます。
Alert 条件の評価間隔を設定します。
項目 説明 Alert rule の評価間隔を入力します。Lagoon は、指定した間隔で Harvest Data のデータを取得して Alert を通知するかどうかを評価します。
- 10 秒の倍数を入力してください (例:
1m
)。 - 単位の文字として、
s
(秒)、m
(分)、h
(時間)、d
(日) を利用できます。
Lagoon のプランごとに設定されている「データを取得する時間範囲」よりも長い間隔を指定してください
Lagoon のプランごとに、データを取得する時間範囲が設定されています。プランについて詳しくは、SORACOM Lagoon 3 のプランとライセンスパック を参照してください。
Alert rule の継続時間を入力します (例: 1m30s
)。たとえば、「1m30s」を指定したときは、Alert 条件を満たしてから、1 分 30 秒の間、継続して Alert 条件を満たした場合に、Alert の State が Firing に変化します。「0」を入力した場合は、1 回でも Alert 条件を満たした場合に、Alert の State が Firing に変化します。- 10 秒の倍数を入力してください (例:
をクリックして、以下の項目を設定します。
詳しくは、Grafana documentation の No data and error handling (英語) を参照してください。
ステップ 3: Alert rule の詳細を設定する
以下の項目を設定します。
項目 | 説明 |
---|---|
Alert rule の名前です。ここで設定した名前は、「Alert rules」画面に表示されます。 | |
Alert rule を保存する Folder の名前です。 | |
Alert rule の Group の名前です。同じ Group に所属する Alert rule の は、自動的に同じ値が設定されます。[Group] と Alert group は別の機能です
| |
Key-Value の方式で、Alert rule に任意の情報を登録できます。ここで登録した情報は、通知の本文などで利用できます。
|
ステップ 4: Label を設定する
Lagoon 3 では、Alert の State が Firing になったときに、Alert rule に設定される Label を利用して、通知する Contact point を特定します。また、Silence を利用する際に、Silence 対象を特定するためにも Label は利用されます。
たとえば、Contact point の場合は、severity=info のときの通知先と、severity=warning のときの通知先を変更できます。実際の通知先は Contact point で設定し、Label と Contact point を関連付けるのは Notification policy で設定します。
Alert の概要については、Alert の概要 を参照してください。
以下の項目を設定します。
項目 説明 新しいキーを入力して、Enter キーを押すか、既存のキーを選択します。 新しい値を入力して、Enter キーを押すか、既存の値を選択します。 をクリックします。
Alert rule を削除する
不要になった Alert rule を削除します。
作成できる Alert rule の数はプラン / ライセンスパックによって異なります。詳しくは、SORACOM Lagoon 3 のプランとライセンスパック を参照してください。
Lagoon コンソールにログイン して、 → の順にクリックします。
Group の
をクリックして、削除する Alert rule の をクリックします。をクリックします。
Alert rule が削除されます。
Alert rule に対する権限を管理する
Alert rule に対する権限は、Alert rule が保存されている Folder に対する権限で設定できます。たとえば、Folder に対して Edit 権限を持つユーザーは、Alert rule の編集 / 削除ができます。Folder に対する権限を設定する操作については、Folder に対する権限を管理する を参照してください。